日中もし戦わば（写真：菊池雅之）

米外交専門誌「尖閣で日中衝突なら中国が5日間で勝つ」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160726-00000003-pseven-cn
SAPIO2016年8月号

　在日米軍の規模縮小、撤退が現実化すれば、アジアの軍事バランスは大きく変化する。その時、中国が日本の領土に本気で手を出してきたらどうなるのか。軍事アナリスト・毒島刀也氏がシミュレートする。

　＊　＊　＊
「尖閣諸島を巡り日中が衝突すれば、中国は5日間で日本に勝利する」──。今年1月発売の米・外交専門誌『フォーリン・ポリシー』誌上で、米・軍事シンクタンク「ランド研究所」の上席研究員、デヴィッド・シラパク氏は、尖閣周辺での偶発的な日中衝突が大規模軍事行動に発展するケースを想定し上の図のようなシナリオを描いた。

　5日間の流れは以下の通りとなる、ポイントはアメリカの関与だ。

　1日目、日本の右翼活動家が尖閣に上陸、日の丸を掲揚すると、中国が海警を送り込み、活動家を逮捕・拘束。2日目には日本の要請に応じ、一部の艦船を東シナ海に展開するものの、空母は太平洋に避難させるなど、最初から引け腰だ。

　3日目には日本のさらなる支援要請により、魚雷攻撃を実行。ただしアメリカ国内では米中全面戦争を危惧する声が高まり、それ以上のリスクは避けようとする。4日目に中国のサイバー攻撃でアメリカが大混乱に陥ると、5日目には日本の支援要請を拒否する。その結果、日本は敗走するのだ。

　シラパク氏は、「仮に米国が中国のミサイル基地を攻撃すれば、嘉手納基地などが弾道ミサイルで破壊され数千人の死者が出る」とし、米国にとって「尖閣諸島における最善の危機管理の手段は（米国が）“無視”することだ」と結論付けた。

　このシミュレーションはシラパク氏独自の分析で疑問符がつく部分もあるが、イギリスの有力軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』は中国がイージス艦を増やしたことで「中国が日本の海軍力を上回る」と分析しており、確かにアジアの軍事バランスは変化してきている。

　シラパク氏の5日間シミュレーションは在日米軍の存在が前提となっている。だが、仮に在日米軍がいなくなれば、もっと悲惨な状況に陥るだろう。

【PROFILE】毒島刀也●1971年、千葉県生まれ。航空専門誌の編集者を経てフリーランスの軍事アナリスト、技術ライターとして活動。主著に『戦車パーフェクトBOOK』（共著、コスミック出版刊）、『陸上自衛隊「装備」のすべて』（ソフトバンククリエイティブ刊）、『図解　戦闘機の戦い方』（遊タイム出版刊）がある。
　

コメント
1. 2016年7月26日 08:56:31 : NammntaqsU : BtfNUAQUSnE[39] ▲△▽▼ 衝突なら中国が5日間で勝つ///　大変だ、軍事予算増やしてアメリカから最新兵器買わなくちゃ。　そのためには福祉なんて全廃。年金損失や米国債買いすぎの話？？　安倍政権を不利にするようなことを言う奴は非国民。戦争ダ、センソウ。・・・　てこと・・？。 　大嘘ばれてんだヨ。　シラパク氏だってｗ「知ら白れる」な。ネオオコンのアメリカ兵器商人なんだろう。　火のない所に煙を立てて銭儲けするな。
2. 2016年7月26日 10:42:25 : OLn98oRLzg : O0XLdhQNxWU[5] ▲△▽▼ アメリカが日本のために中国とケンカする！ なんてことをマジで思っている奇特なネトウヨ以外、領土問題は当事者同士の問題という基本認識以上に首を突っ込むなが国際常識(今般のASEAN外相会議の例)で、中日戦争にならない、させないようにするのが知恵というものだが、尖閣を政治的問題＝外交問題に先鋭化させてしまった日本が、南沙問題で中国に仲裁裁判所の言うとおりにしろと言ったところで「オマエが言うな」と中国に関係ねーヤツはすっこんでろい！と一蹴されるのはそりゃ当然のこと。 お邪魔虫の日本が漁夫の利を得ようと動き回れば、回りまわって尖閣問題は中国が南沙でやっていることとほぼ同じじゃねえかといずれツッコミを受けかねない。 そのことをよーく理解しているアメリカは、その時になれば俺は関係ねーからｗと知らぬ顔の半兵衛を決め込むことも目に見えている。 灰色にしておくことで上手く立ち回れることがあるのが外交の妙だが、なにごとも情と空気に弱い劣情国家の日本では灰色という薄汚れた正義は悪にしか見えないのだろう。 困ったものだ。
3. 2016年7月26日 19:08:41 : hynQAM2ChA : vsEz3OLWJF4[49] ▲△▽▼ 手始めに　日本・中国　つつかせて 騎士（ナイト）乗り出す　「正義」をかざし
4. 2016年7月26日 22:21:33 : riwgxq1iJ6 : Bd5Q3wVbe7A[443] ▲△▽▼ その十である。それでも無知無能な宮家とかいうバカはキャノン砲の影の後ろから勇ましいことを吠えている。あほ、丸出しである。アメリカは負ける戦をしない。日本の自衛隊諸君、お先にどうぞ、といって敵前逃亡するのがアメリカの実態である。電子機器のジャミング効果に歯が立たないアメリカ軍。もうアメリカに頼れる時代はすでに遠の昔に、なくなってしまっている。それさえ知らぬ机の理論で日本が勝つとぬかす宮家。あほ丸出しである。
5. 2016年7月26日 22:39:47 : n0IVto845F : 1ycz0hDbxuE[4] ▲△▽▼ なあ、この記事の中国軍がイージス艦を増やしたで違和感とか疑問わかない？ どう考えても中国支援してるのアメリカでしょう。 アメリカが日本を守るとか、妄想は卒業したほうがいいし、中国、ロシアとも仲良くしましょう。
6. 2016年7月27日 16:49:29 : jBXdBvcmPY : loViQ5cnqVw[175] ▲△▽▼ もっと悲惨もなにも、そもそも戦わなければ被害ゼロだということを理解できてるか？だから、棚上げというのは日本にとっても非常に国益にかなった取引だったのだ。その安定状態を破壊したのは誰か。石原慎太郎だ。アメリカへ出かけ、その場で尖閣の都有化を宣言し、混乱と緊張を引き起こした、あの垂れ短眉のチョン顔のジジイだ。 売国奴ってのはこういう奴のことを言うんだよ。外患というのはアメリカのようなものを言う。リビアを、シリアを、ウクライナを見ろ。みな外患とそれを引き込んだ売国奴によって国がガタガタだ。

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