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トルコのエルドアン政権 軍とたびたび衝突
7月16日 13時04分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160716/k10010598471000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_001
トルコではこれまでにも、エルドアン政権と軍の間でたびたび衝突が起き、緊張関係が続いていました。
トルコは、国民の圧倒的多数がイスラム教徒ですが、公務員の女性が職場で、イスラム教の教えに基づいてスカーフをかぶることも原則禁止するなど、政治から宗教の影響を排除した徹底した世俗主義を国の方針に掲げています。
しかし、エルドアン政権は、2003年以降、政教分離という建国以来の国の原則に反して、イスラム色の強い政策を推し進め、軍の権限を縮小する憲法改正を行うなどの改革を進めてきました。
このため、世俗派の守護者だとする軍は、政治のイスラム化は受け入れられないとして、これまでにもたびたび政治介入を念頭にクーデターを起こすなど、衝突が続いていました。
エルドアン政権は、2期目に入った2008年、世俗派の有力者など86人を、クーデターを目的としたテロ組織を結成し、国の秩序を乱した罪で起訴したほか、2010年には、クーデターを企てていたとして軍の関係者を大量に拘束しました。
また、2012年には、爆弾テロなどによるクーデターを計画したとして、軍の関係者330人に対して最高で禁錮20年の有罪判決を言い渡しました。
さらに、2013年にはクーデターを計画したとして軍のトップの元参謀総長らに終身刑の判決を言い渡すなど、エルドアン政権は軍の押さえ込みを図り、緊張関係が続いていました。
過去のクーデター
トルコでは、これまでに2度、軍によるクーデターが起きています。
1度目は、1960年5月27日、当時の政権が独裁化を強めていたことに反発した軍が政権幹部を拘束して、クーデターを起こしました。
翌年には、司法権の独立などを記した新憲法が制定されたほか、政権が独裁化した反省から、2院制を採用するなどしたあと、民政移管をして総選挙を行っています。
2度目のクーデターは、1980年9月12日、少数政党が乱立するなど、政治的に不安定な状況が続いていたほか、高いインフレ率で経済が混乱し、社会の不安が増すなか、軍のトップが主導してクーデターを起こし、全権を掌握しました。
そして、政治の安定のために大統領の権限を強化することなどを盛り込んだ新憲法を定めたあと、クーデターから3年後には、制限を加えながらも政党の活動を認めました。
トルコの政治情勢に詳しい専門家によりますと、クーデターによって一定の目的を達成したあとは、政治の中枢とは距離を置くのがトルコ軍によるクーデターの特徴だと言われています。
エルドアン政権への不満が背景か
トルコで、軍の一部がクーデターを試みる動きを見せたことについて、トルコ情勢に詳しいJETROアジア経済研究所の今井宏平研究員は、「軍の上層部はエルドアン大統領や与党AKP=公正発展党と良好な関係にある。軍の上層部が今回の行動をあおったということはないはずだ」と述べ、軍全体の動きではないと分析しました。
そのうえで、エルドアン政権と対立するイスラム教の宗教指導者、ギュレン師を支持するグループ、『ギュレン教団』が関わっているという話が出ているとして、「『ギュレン教団』に対する取り締まりはかなり行われていたので、不満がたまっていたのではないか。また、軍の内部にも『強い大統領』を目指すエルドアン大統領に対し、懸念を抱いている人がいるのかもしれない」と述べ、対抗する勢力に厳しい取り締まりを続け、大統領権限の強化を進めてきたエルドアン政権への不満が背景にあると考えられると指摘しました。
トルコ エルドアン大統領「脅しには屈しない」
7月16日 12時54分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160716/k10010598481000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_002
トルコのエルドアン大統領は16日午前6時半ごろ、日本時間の午後0時半ごろイスタンブールで大勢の支持者を前に演説し、クーデターが試みられたことについて、「どういう背景で誰が動いているのか、明らかにしてみせる。国の責任者として、そこを明らかにする。軍の指揮命令系統のどこでくさり始めたのかも明らかにしてみせる。それは大統領の責務だ」と述べました。そのうえで、エルドアン大統領は「トルコはどんな恐怖にも負けない。どんな脅しにも屈することはない。トルコの発展は止められない。これを強調したい。最後まで大統領としての職務を全うする」と訴えました。
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