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米印日が西太平洋でマラバール合同海軍演習を始める(DW English)
http://www.asyura2.com/16/warb17/msg/892.html
投稿者 無段活用 日時 2016 年 6 月 17 日 16:08:07: 2iUYbJALJ4TtU lrOSaYqIl3A
 



(US, India, Japan kick-off Malabar joint naval exercises in Western Pacific: DW English)
http://www.dw.com/en/us-india-japan-kick-off-malabar-joint-naval-exercises-in-western-pacific/a-19318754


軍事


米印日が西太平洋でマラバール合同海軍演習を始める


インド・日本・米国の海軍が木曜日から沖縄東岸沖の西太平洋で3者演習を実施している。この水域は東シナ海の係争中の小諸島に近い。DWが検証する。





この海軍合同演習はマラバール訓練と呼ばれ8日間続く予定で、対潜水艦戦闘・海上阻止行動・防空訓練に焦点を合わせることが見込まれている。

3国海軍の協力強化がこの演習の目的だ。

バラバール演習は1992年に印米2国海軍の演習として始まったが、去年に日本が正式な参加国となった。

今年、インド海軍は新造誘導ミサイルステルスフリゲート艦−兵器とセンサーを装備している−2隻とミサイルコルベット艦・補給艦各1隻を展開している。



これはインド海軍が運用しているシヴァリク級ステルスフリゲート艦だ


日本・横須賀に本部を置く米海軍第7艦隊は空母戦闘群を送る見込みだ。F-18戦闘機・攻撃型原子力潜水艦1隻・早期警戒哨戒機がこれに含まれる。

そして、日本はひゅうが−新造ヘリ空母−やP-3Cオライオンなどの偵察機、US-2のような救難機を展開する予定だ。


3国のパートナーシップ


演習は、中国が領土拡大を主張したり南・東シナ海で独断的な姿勢を強める中、米国・インド・日本3国の戦略的パートナーシップの強化を象徴している。

演習が始まる前日、中国の軍艦−江凱(Jiangkai)型フリゲート艦3,963トン−1隻が日本政府が東シナ海(ECS)の自国領海と考えている水域の近くを通過した。



この画像は調査・救難作業に使われる日本のUS-2飛行艇を示している


中国政府は南シナ海(SCS)の殆ど全域の主権を主張しているが、このためにベトナム・フィリピンなど一部の東南アジアの国々と領土紛争が発生しており、一方で、東シナ海の無人の島々に関して日本政府と苦々しい紛争を抱えている。

中国の主張に対抗するために、米海軍は南シナ海で航行の自由作戦を展開している。そして、今年のマラバール演習は、東シナ海の係争中の釣魚/尖閣諸島に近い日本の沖合で実施される。

「演習は、海上の領域で強引さを増しつつある中国に3国が一致してますます大胆に立ち向かうことを示しつつ、地域の航行の自由を守る3国の責務を行動で示すものだ」と、ロンドン・キングズカレッジの軍事専門家チティジ・バジパイ氏はDWに語った。



日本は演習にヘリ空母ひゅうがを展開する


ワシントンに本部を置くカーネギー国際平和基金の政治アナリスト、ミラン・ヴァイシュナフ氏も同じ見方だ。この演習は、民主主義国でありアジアの大国でもある3国はアジア太平洋地域における力の均衡保持のために協力する意思と能力があるというメッセージを中国に送るものだと、彼は語る。

この合同演習はいくつかの理由から非常に重要な意味を持つと、この専門家はDWに語った。「まず、彼らはアジア太平洋地域における3大国の協力強化を強調している。これまではずっと、3国間協力よりも2国間協力が多かった。次に、この演習は軍事面における3国の協力・協調・協議を強化するものだ。」



中国と日本は東シナ海の小諸島−日本では尖閣と呼ばれ、中国では釣魚と呼ばれる−をめぐる主権を主張している


相互運用性の向上


運用の段階では、防空訓練と対潜水艦戦闘に焦点を合わせた3国海軍の相互運用性の向上が、この演習の主要な目的になるとアナリストたちは指摘する。



日本は東シナ海の係争中の島々近くの偵察活動にP-3Cオライオン哨戒機を使用している


防衛品の輸出強化を模索している日本には、この演習は軍用の諸プラットフォームを紹介する能力を与えるだろうと、バジパイ氏は語る。インドにとっては、インド洋の自国沿岸の水域を越えて力の投射を望む海軍の意欲をこの演習で示すと、このアナリストは考えている。

「これに先立ち、2015年のオバマ大統領訪印を受けて公表された共同声明の中で、インドは『南シナ海における…海上の安全を守り航行の自由を保証する』責務を明言した」と彼は指摘した。

米国も同様にこの演習を通じて、同国政府のインド・太平洋への「軸足」戦略を改めて確認する。つまり、同国は地域に割り当てるリソースを増やすことを示すが、友好国や同盟国にも地域の安全を確保するために責任分担の増加を受け入れるよう求めていくと、この軍事アナリストは語った。


この話題の音声・動画

南シナ海の紛争



発表 2016年6月9日
記者 Srinivas Mazumdaru
関連テーマ アジア, インド, 日本
キーワード アジア, インド, 日本, 米国, 海軍, マラバール, 東シナ海, 西太平洋





 

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