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各国の軍事的「食欲」、4年ぶりに大幅昂進[スプートニク日本語]
オピニオン
2016年04月08日 19:20(アップデート 2016年04月08日 19:43)
リュドミラ サーキャン
世界の軍事費は2015年、4年ぶりに1%上昇し、1.7兆ドルに達した。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が発表した。
軍事費のリーダーはやはり米国。軍事予算は、2.4%減少したものの、5960億ドルだ。第二位は中国。軍事費は2014年に比べて7.4%増の2150億ドルだ。第三がサウジアラビア(前年に比べ5.7%増の872億ドル)。第四がロシアで、7.5%増加の664億ドル。
以下、上位15カ国のリストには、イギリス、インド、フランス、日本、ドイツ、韓国、ブラジル、イタリア、オーストラリア、アラブ首長国連邦、イスラエルが挙がっている。アジア・オセアニア諸国における武器支出は5.4%増加。日本は第八位にランクイン。その軍事費は409億ドルで、ドイツや韓国などの国と同等。報告書によると、日本の軍事費の増加は、同国の複数年にわたる軍事費削減トレンドの終わりを意味する。日本の軍事費の増加は中国や北朝鮮からの脅威についての懸念を原因としている、とSIPRIはコメントしている。
世界の軍事費の成長は非常に明快に説明できる。退役大佐、独立軍事専門家のワジム・ルカシェヴィチ氏は語る。
「世界的テロとの闘いの先鋭化を含め、一般的に、国際的な緊張が高まっている。未解決の問題の結果として国家間のグローバルな競争や対立が高まっている。今、世界には、紛争はほとんど常にある。ひとつが収まったかと思えば、別のが起こり、どこかに第三のくすぶりが起こり・・・。
しかも対立傾向が増加し、軍事支出の成長につながれば、それは武器市場の主要なプレイヤーらには有益だ。世界が新たな冷戦の初期段階に入っていることは明らかであり、それぞれの国が、その理解するところの脅威に応じて、防衛力を整備する。ヨーロッパの軍事費の伸びがわずかである一方、例えば、アジア太平洋地域の緊張の高まりにより、日本、インドネシア、フィリピン、ベトナムなどの国の軍事費が大幅な見直しを迫られている。
このレポートで言う軍事費の中には、軍備への支出、軍隊の維持費だけでなく、軍関連建設、研究開発、営業管理費、文民職員の給与などが含まれていることも心に留めておくべきだ。同時に、世界はまだ宇宙空間における軍拡競争には入っていない!世界的な軍事費の伸びに限界を定めることが出来るのは、戦争だ。これはもちろん最悪の、終末論的なシナリオであり、私は、健全な理性というものが、あらゆる野心と軍事的「食欲」に優先することを願っている。」
http://jp.sputniknews.com/opinion/20160408/1926877.html
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世界の軍事費の全体的な水準 4年ぶりに上がる
2016年04月06日 01:05(アップデート 2016年04月06日 01:06)
ストックホルム国際平和研究所が発表した報告書によれば、世界の緊張の高まりが、2015年の軍事支出の増加を促した。
2015年総計で、世界の軍事支出は、1兆6700億ドルとなり、これは前年に比べ1%の増加となった。
世界で最も軍事支出が大きかったのは、やはり米国で、2015年の米国の軍事予算は5960億ドルだった。続く第2位は中国で2150億ドル、第3位はロシアを抑え、サウジアラビアが入り、その額は872億ドルだった。一方ロシアは4位に後退、軍事支出は664億ドルだった。
2006年から2015年までの10年間で、米国の軍事予算は4%減ったが、一方中国のそれは132%と、大幅に増えた。またサウジアラビアも97%、そしてロシアも91%と、それぞれ急激な増加を示している。
http://jp.sputniknews.com/world/20160406/1906809.html
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