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アメリカ軍が日本米軍基地に配備しようと躍起になっている航空機「オスプレイ」
これは「VTOL」すなわち「垂直離着陸航空機」の一種で、ヘリとプレーン
(一般型飛行機)の両方の「良いとこ」を取った飛行が出来る軍隊にとっては
とても便利な航空機です。
しかし、「未亡人製造機」とまで揶揄されるほどに事故の多いこの機種。
たしかに事故原因は様々であり、開発途上の物も含めて改善できる不具合は改
善され事故率は下がってきてはいますが、そういう話ではどうにも出来ないそ
もそもの構造的な欠陥があるのです。
航空機にとって怖いのはやはり
「飛行中にエンジンが不調になってしまう」
ということ。
これはどんなに高信頼のエンジンを作ったとて、後は確立の問題でどうにも避
けがたいことです。
しかし、普通のヘリやプレーンでは、飛行中にエンジンが駄目になっても即座
に墜落すると言うことはありません。
飛行機であればそのまま滑空して安全な場所に最悪でも胴体着陸(着水)させ
ることが出来ます。
ヘリの場合でも「オートローテーション」と言ってエンジンが停止した場合自
動的に上で回っているプロペラ(これを「メインローター」と言います)を開
放してフリーに回る状態にするようになっていて、こうなると後はお祭屋台で
売っているオモチャと同じに(あるいは竹とんぼと同じに)暫く飛行が可能で
これまたゆっくりと着陸することが可能なのです。
これはアブノーマルなことではなくて、ヘリパイロット訓練では緊急テクニッ
クとして必ず出来るように訓練されます。
ところがオスプレイの場合、これが出来ないのです。
エンジンが不調になると特にヘリモード飛行の場合、エンジンが止まった側に
ひっくり返ってそのまま墜落してしまうのです。
ヘリモードの時のオスプレイは丁度「お猿のかこ屋さん」にたとえることが出
来ます。担ぎ手(かご屋)がエンジン&ローター、機体が篭(お客さん)で
す。このとき片方の担ぎ手がずっこけたら・・・そのままかごが落ちてしまい
ますよね。これと同じ事になるのです。
それも普天間であればで住宅街の真上で。
この重大な欠点は勿論当のアメリカ軍も解っていて、左右のローターを連結し
て片停まりしないようにしたり、何らかの方法でオートローテーション出来る
ように研究開発を行っていましたが、結局「出来ない」と結論づけています。
たしかにオスプレイタイプの戦闘マシンはSF映画ではよく見られるデザインで
(「アバター」でもありましたよね)構想そのものは古くからあった物です
が、なかなかこれが「実機」に出来なかったのはこのあたりの安全性確保問題
を確実に解決できなかったと言うのも大きいと思います。(まあ、後コストパ
フォーマンスの問題とかですかね)
いずれにしても、いつかは確実に重大事故を発生しうる致命的に危険性のある
航空機である本質は残念ながらいくら議論してもぬぐえない物であるわけです。
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いくつかアドバイスがありましたので一部訂正も含めて補記します。
まず、オスプレイの左右ローターは「同期」させるためにシャフトで連結されています。
これはバートル輸送ヘリなどの2ローターヘリに見られる物で、双方のローター(羽根)の位置関係がそろっていないと乱気流を招じ不安定になるためです。
なので「片停まり」することは無いことになっています。
ただし、この同期シャフト関連の不具合報告もあります。
チルト機構を組み込んでいるためどうしても複雑に鳴らざるを得ないと言うことも理由の一つと言えます。
ただ、本文にもあるようにもともと飛行機として中途半端が故に不安定なのも事実で、エンジンが片方ロストした状態での飛行に灘があることや、オートローテーション実験そのものも「怖すぎて」実施されていないと言うこともあります。
取説でも「出来ることになっている」という表現です。試していないので「恁うすれば安全に出来る」と書けないのです。
また、アンバランスについてはもうひとつ問題があり、実は些細な乱気流に弱い一面があるのです。
編隊飛行などで先行機からの距離が十分でない場合、先行機の発生する乱流に片方の翼が乗ってしまうとバランスを崩して墜落するという事があり、実際にそれによる墜落事故も発生させています。
これは普通のプレーンでもあることですが、オスプレイではかなり距離を取らないとこの現象を起すと言うことです。
つまり編隊飛行が実質出来ない。
これは軍用機としては結構痛い弱点と言えると思います。
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