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今年は安倍首相の自主、自立外交が行き詰まる年になるだろう
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2Jan2017 天木直人のブログ
大みそかや元旦の新聞では、特大のスクープが掲載されることがこれまで何度かあった。
私が今でも思い出すのが2001年元旦の外務省機密流用疑惑に関する読売のスクープだ。
この記事をきっかけに外務省が立ち直れないほど組織崩壊して今日に至っている。
しかし、そのような大スクープがなくなって久しい。
今度の年末年始もまたスクープ報道らしきものはなかった。
あえてあげるとすれば、共同通信が大晦日に配信した、G7の足並みを乱した安倍首相、という記事だ。
すなわち昨年12月31日の京都新聞が次のように共同通信の配信を引用して書いた。
おそらく地方紙の多くが同様の記事を掲載していたに違いない。
複数のG7の外交筋が明らかにしたという。
昨年12月はじめ、G7の首脳がシリアのアレッポを空爆したアサド政権とそれを支持するロシアに対し非難声明を出そうとした時、日本政府がそれを拒否していたことが12月30日にわかったというのだ。
12月中旬にプーチン大統領訪日を控える安倍首相が、北方領土交渉に悪影響を与えることを恐れたからだという。
結局、安倍首相が非難声明に署名しなかったためG6の声明に終わり、欧米首脳を落胆させたという。
前代未聞の自主外交だ。
もちろん一番失望したのはオバマの米国である。
ここまで米国を失望させた戦後の首相を私は知らない。
そして、それは間違いなく外務官僚の発想ではない。
伝統的な外務省の外交ではない。
反対する外務官僚の首を飛ばしてでも政治主導で対米自主外交を貫く。
それが出来る安倍首相は大したものだ。
これこそが首脳外交である。
普天間移設で迷走した鳩山元首相にこの度胸があれば、いまごろは辺野古移設問題などなくなっていたかもしれない。
しかし、問題は安倍外交に何の成果もないことだ。
米国を怒らせてまでプーチン大統領に迎合しても、北方領土は一インチも返ってこなかった。
何よりも、安倍外交の最大の問題は、その対米自立外交が首尾一貫せず、支離滅裂であることだ。
米国を怒らせたと思ったら、米国に迎合し、真珠湾慰霊の旅に出かけて日米は歴史的な和解をした、日米同盟強化を確認した、とゴマをする。
その直後に稲田防衛相の靖国参拝を許し、米国を裏切る。
今年は、そんな安倍外交の矛盾が至るところで表出し、安倍外交が完全に行き詰まる年になるだろう。
安倍首相を翻弄するのが、トランプの米国と、プーチンのロシアと、習近平の中国だ。
私は安倍外交が行き詰まることを期待する。
安倍外交の行き詰まりの先に、真の対米自主、自立外交が生まれてくることを期待する(了)
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