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不戦の誓いなどとは白々しい言葉である
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2016-12-28 そりゃおかしいぜ第三章
アメリカのハワイ訪問中の安倍晋三は日本時間28日、日米開戦の舞台となった真珠湾をオバマ米大統領とともに訪れた。外向けには否定しているが、オバマの広島訪問の返礼である。外向けには、現職首相が初めて真珠湾に慰霊に行くと公表していた。これは鳩山一郎や岸信介それに竹下登の前例があって、ひっそりと引っ込めている。
アリゾナ記念館で慰霊の後、風が吹いているだの空気がきれいとか述べた後、次のような演説をした。
「戦争の惨禍は、二度と、繰り返してはならない。私たちは、そう誓いました。そして戦後、自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら、不戦の誓いを貫いてまいりました。戦後70年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たち日本人は、静かな誇りを感じながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります」
耳を疑うような言葉である。「不戦の誓いを貫いて・・・」それは平和憲法があってのことであり、あなたはそれをこの四年間否定してきたではないか。
「戦後70年間に及ぶ平和国家としての歩みに、」それの平和憲法の存在があってのことで、自衛隊が専守防衛に徹してきたからである。戦闘地へこれから武器を持って出かける法律を強行採決してまで成立させたではないか。武器の開発や研究を奨励し輸出に奨励金さえつけているではないか。彼方がしていることは、平和国家に真っ向から反することですよ。
「法の支配を重んじ」あなたがこんなことを言えるのか。国家の最高規範の憲法を無視しした法案を強行採決したばかりか、賭博が禁止されている日本で、これを奨励する法律をほとんど何の説明もなく通してしまった。法の支配を否定しているのはあなたですよ。
更には、戦争を経て日米は強力な同盟国となったと述べているが、とてもじゃないが『同盟』関係というより『隷属』関係といった方が的確である。日米は、「和解の力」を世界に示したとは現実感がない。和解の具体的な内容が示されたわけではない。
任期が一月を切ったオバマへを伴ったセレモニーでしかない。そのセレモニーに、稲田防衛大臣も伴っている。彼女は宗教的信条として、「戦争は霊魂の進化にとって最高の宗教的行事」と述べているが、政治的恩人の安倍晋三の上の、欺瞞に満ちた言葉をどのように聞いたのであろうか。
真珠湾と広島をそれぞれが訪問しあった、オバマと安倍晋三であるが、どちらも謝罪の言葉がなかった。不戦の誓いは空虚な言葉といえる。真珠湾を日本は卑怯な不意打ちで攻撃したが、攻撃対象は軍事施設である。これに対して広島はほぼ戦局が見えている時点での、非戦闘国民への無差別爆撃である。真珠湾を忘れるな!(Remenber Pearlharber)は不意打ちに対する報復の軍人の言葉である。ノーモア広島(Nomore Hiroshima)は、非戦闘員である一般国民の、これ以上止めてくれという悲痛な言葉である。並列して述べるのはいかにも不自然である。
安倍晋三が、「戦争の惨禍は、二度と、繰り返してはならない。」いうのであれば、真っ先に中国や韓国に行って謝罪するべきである。
それにしても、安倍晋三の顔は相当疲労していると見えたのは気のせいだったか。
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