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被害者の弱さを「いじめ」問題原因とする暴論
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2016年12月25日 植草一秀の『知られざる真実』
横浜市で福島から転向した子どもの学校でのいじめが表面化して波紋が広がった。
メディアは懸命に
「福島の問題」
として拡散するが、本質は違う。
「いじめの問題」
である。
メディアが
「福島の問題」
として情報を拡散するのは、福島に関する発言に対する
委縮効果
を狙っての側面もある。
この問題についてジャーナリストの高橋清隆氏が
メルマガ「高橋清隆のニュース研究」
で
「福島いじめ報道の目的」
と題する論考を発表している。
高橋氏は
「発言という人間の基本的な自由を奪い、オーウェル的相互監視社会に持ち込もうという大きな計画の一環として流されている」
と指摘するとともに、
子どもへの教育に関して、
「権力好みの言動を生涯、実践するように仕向けるためには、思春期までに調教を完了するのが効果的である。
オルダス・ハクスリーは1932年発表の小説『すばらしい新世界』で、「孵化(ふか)センター」で生まれた子供たちが共同体の保育園で調教される様子を描いている。
権力の意向に沿えばご褒美が、反する行動には電気ショックが与えられ、条件付けされる。
ハクスリーは漸進的社会主義運動のフェビアン協会との関わりから小説の題材を得た。」
とも指摘している。
私は11月17日付メルマガ記事
「自発的不登校奨励と学校外教育の拡充」
に
「いまの教育は、
「教育」
ではなく
「調教」
であると述べた人がいた。
「個人のための教育」
ではなく
「国家のための教育」
であるから、そこで、いじめがあろうと、人権侵害があろうと、学校も行政府も関心を持たないのだ。」
と指摘した。
自民党の中川雅治参議院議員が、自民党国会議員の義家弘介氏、橋本聖子氏との鼎談で
『いじめ問題は解決できるのか』
というテーマに関して、次のように述べていたことが改めて話題になっている。
『私の中学時代は男子校でしたが、クラスの悪ガキを中心に皆いつもふざけていて、ちょっと小さくて可愛い同級生を全部脱がして、着ていた服を教室の窓から投げるようなことをよくやっていました。
脱がされた子は素っ裸で走って服を取りに行くんです。
当時、テレビでベンケーシーという外科医のドラマがはやっていました。ベンケーシーごっこと称して、同級生を脱がして、皆でお腹やおちんちんに赤いマジックで落書きしたりしました。
やられた方は怒っていましたが、回りはこれをいじめだと思っていませんでしたね。
今なら完全ないじめになり、ノイローゼになったりするケースもあるのかなあと思います。
いじめられている方も弱くなっているという側面はありませんか。』
驚くべき暴言である。
これが現職の自民党議員であり、自民党議員同士の、教育問題、いじめ問題での鼎談での発言なのである。
メディア報道も「いじめ」を問題にしているのではなく、「福島に関する発言」だけを問題にしているのだ。
安倍政権は教育を「国民の調教」の場にしようとしていると思われるし、「いじめ」問題の本質をまったく考えようとしない。
本当の意味での教育がおろそかにされる国に明るい未来は広がらない。
- いい加減、文科省=教育殺人省を解体しろ 暴論有理 2016/12/26 15:43:32
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