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2016年12月24日 「ジャーナリスト同盟」通信
<アメリカの戦争文化>
地球に生存する人類には、戦争と平和の文化が混在している。前者が強くなると、人類に際限のない災害をもたらすことになる。戦後はベトナム戦争が起きた。近年ではイラク・アフガン戦争と今のシリア内戦である。主役となった悪役は、いずれもアメリカである。このアメリカに服従する日本もまた、戦争の文化が国民生活を圧迫することになる。
<日本極右の戦争文化>
日本を属国化しているアメリカは、日本にも戦争文化を押し付けようと必死となる。その先兵がCIAであり、アメリカ大使館である。平和の文化が強すぎたケネディ大統領は、暗殺され、その娘が日本で大使を務めたが、成果を出すことなく、まもなく退任する。
戦争文化のアメリカにとって、日本の戦争文化に傾斜している戦前派の極右との連携を好む。安倍・日本会議の自公内閣である。
特定秘密保護法をつくり、アメリカの戦争にも加担する戦争法を実現して、いよいよ自衛隊は米艦船の防衛任務に就かされる。専守防衛を放棄させられた自衛隊の将来は暗い。米軍と防衛相によって、自衛隊を赤子のように行使させる体制である。
防衛費はこの5年間、戦争準備のため、大きく膨らんで、福祉削減を強いている。
<強固な日本の平和の文化>
過去の侵略戦争を、直視することが出来ない戦前派の極右の代表が安倍である。戦後の日本国憲法が、まったく想定していない政治リーダーである。しかし、ワシントンの魔物のような戦争勢力にとって、一番扱いやすい戦争文化の体現者である。
隣国との軍事的対立が、東アジアに危機を招き寄せている。むろん、戦後の70年の間に育まれた平和の文化は、極右がNHKや読売などの戦争の文化をまき散らしても、簡単には崩壊しない。現に、自公が強行した戦争法に対して、ほとんどの憲法学者・文化人が立ち上がって、戦争文化に対抗した。
極右は一気に9条憲法に襲い掛かろうとしたが、事実上、断念に追い込まれてしまった。日本列島に浸透した平和の文化は、ワシントンの魔物に屈しない。
その最前線が沖縄である。翁長知事を先頭に、平和の文化のすばらしさを内外に発信していることは、北京にいても感じることが出来る。
沖縄の平和への戦いは、今後とも続行する。米軍基地がなくなることを、憲法が命じているのだから、大義は平和の文化にある。
<国家神道・神社本庁は戦争文化>
極右の震源地は、戦前の国家神道である。戦争文化を育んできた震源地である。
国家神道が、大日本帝国憲法と教育勅語が、戦前の戦争文化を体現してきたため、戦後、即座に廃止された。しかし、神社本庁と名前を変えて生き延びてきた。
安倍を代表とする日本会議の面々は、稲田を含めて、この神道の熱心な信者である。日本もまた、いまは戦前カルトの宗教国家である。彼らの言葉を借りると「天皇中心の神の国」という、現代人であれば誰でも拒否したい国家論である。
<靖国・伊勢・出雲以下無数の神社と神棚による戦争文化>
敗戦後の荒れ果てた列島で教育を受けた筆者らは、同時に戦後の平和の文化を基調とした映画を見て成長した。そこには、悲惨な侵略戦争に赤紙一枚で駆り出されて、犬死した多くの若者が、出征する前に必ず祈願した場所が映る。
それが必勝祈願の神社である。家の中心に飾られた神棚にも、毎朝武運長久を祈る痛々しい家族の群れである。頂点に靖国・伊勢・出雲が君臨した。戦艦の名前もここから取った。
<復権した国家神道の戦争文化>
戦後否定された戦争文化の国家神道の勢力が、今の自民党である。戦争文化の体現者として、改憲軍拡を強固に推進している。
ワシントンの戦争屋は、東京の国家神道派を操っていると信じているが、どっこい、東京の神道派は腹を抱えて笑っている。「ワシントンの戦争屋をコントロールしているのは我々の方だ」という。
ヒラリーに賭けてきた安倍・日本会議の野望は、大陸と半島への軍事的攻勢といえる。戦争の文化を東アジアに拡大しようというのだ。
背後を固めているのが、かつての財閥である。血税の大半を懐に入れる戦争文化の体現者・日本の1%である。
不動産屋の天下に、慌ててトランプ攻略に取り組んでいる。相手も1%の正体をさらけ出してきた。組める相手に喜んでいるようだ。
<品格は戦争文化で実現しない>
第一次安倍内閣が誕生した際、宏池会事務局長を長期間、務めた木村貢が「品格のある宰相」という本を徳間書店から出した。彼は池田勇人の秘書から宏池会に勤務、大平内閣と鈴木内閣、宮澤内閣で首相秘書官を歴任した。
彼は、安倍内閣の戦争文化を否定して見せたのだ。宏池会には、平和の文化がこびりついている。戦争の文化はない。派内の極右ははじき出される運命にある。
三木・河本派にも、平和の文化が覆っていた。したがって、いまの高村副総裁は派内で終始、窓際にいて存在感がなかった。戦争文化の政権が、長期に存続できるのは、ワシントンの戦争文化のお陰である。
その分、世界は緊張を強いられることになる。日本の再生は、平和の文化を体現できる政権の誕生にある。日本国憲法を活かす政権が、平和の文化を信じる国民の使命である。東アジアが、平和と繁栄の弧に包まれる時代の到来を約束する。
2016年12月24日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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