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大門みきし
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〈 先手をうって墓穴をほる安倍政権 〉
ある集まりで、「なんでも強行採決。けっきょく安倍さんにやられっぱなし。がっくりです。この先どうなるか、こわいです」とおっしゃる方がいました。
気分はわかりますが、何もかもやられっぱなしというわけでもない。あまり意気消沈することはありませんよ、とおこたえしました。
そもそもなぜ安倍政権が臨時国会でTPP、年金カット、カジノの三大悪法を強行したのか。
安倍首相の頭の中心にあるのは「憲法改正」。来年、早い時期におこなうつもりの総選挙で何としても自民が勝利し、公明、維新と合わせ3分の2以上の議席を確保したい。
そのためには経済、くらしの政策で先手をうって総選挙にのぞみたい。その具体的なシナリオが三大悪法だったのではないか。
シナリオ@成長戦略「アベノミクスからTPPへ」
アベノミクスの評判がわるい。賞味期限も切れてきた。そこで今度は「TPPで経済成長を」と選挙で打ち出そうと考えた。
ところが、かんじんのアメリカが離脱を明言し、TPPそのものが発効しなくなった。世論の多数が慎重・反対に変化するのも無視して国会で承認案を強行したものの、発効しないものを選挙で語っても笑いものになるだけ。このシナリオは完全にとん挫してしまいました。
シナリオA「安心の年金制度改革」
国民の将来不安のトップにあげられる年金問題。総選挙で「安心の年金制度改革」をすすめましたと実績にするつもりで提出した今回の年金関連法案。
ところが、中身が「年金カット」法案だということが暴露され、国会では強行したものの、選挙で訴えられるような話ではなくなった。このシナリオも失敗。
シナリオB「IR幻想/維新との取引」
ただのカジノ・賭博場解禁をIR(統合型リゾート)のオブラートに包んで、経済成長の「起爆剤」などとぶちあげて幻想化、選挙の目玉にしようとした。
ところがしょせんバクチはバクチ。マスコミも総批判、国民世論も反対多数。選挙の票にならないどころか、ある自民党議員いわく、「カジノ強行は選挙にマイナスの愚行だった」。たしかに総選挙で野党からカジノ反対をうったえられたら、自民、維新はたまらない。このシナリオももくろみが大はずれ。
大阪で「カジノ万博」を実現したい維新と憲法改悪のために維新の協力を得たい安倍政権の「取引」がカジノ法案強行の裏にありましたが、その「取引」がかえって憲法改悪のための「3分の2」獲得を危うくすることになるかもしれない。
くわえていえば、日ロ首脳会談で領土問題で何らかの進展をはかり、総選挙にうって出ようとしたシナリオも破たん。
総選挙に向け、先手必勝どころか、先手をうったことが、ことごとく墓穴をほる結果になり、いよいよ行き詰まってきた安倍政権。決戦は近い。何としても市民と野党の共同で打倒したいとおもいます。
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