http://www.asyura2.com/16/senkyo217/msg/216.html
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わが国の総理大臣、安倍晋三。その隣にいるのが、国会で辻元清美に詰問され泣きべそ答弁をしたわが国の防衛大臣、稲田朋美。このふたりは南スーダンでの戦闘は「衝突」だと言い換えるなどして自衛隊を派遣することに成功。虚偽に満ちた時代を象徴するツーショットだ。
安倍晋三が戦後歴代4位の長期政権になった理由とは?「大衆社会の徒花」としての安倍政権こそ虚偽に満ちた社会の拡大鏡だった…
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161206-00003910-besttimes-pol
BEST TIMES 12/6(火) 18:00配信
大衆社会の徒花
安倍は言う。
「世界の歴史を振り返っても、一国のリーダーが判断を誤ったために国が滅びたことは何度もある」(『日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ』)
そのとおりである。リーダーの責任は重い。
民主党から自民党に変わり、少しはマシな世の中になるかと思っていたら、民主党よりタチの悪い売国活動を始めたのが安倍政権だった。憲法の恣意的な解釈、デフレ下の増税、TPP、移民政策、農協や家族制度の解体……。河野談話、村山談話を踏襲し、決着済みの日韓合意を蒸し返し、アメリカの要望どおりに国の形を変えていく。要するに、「戦後レジーム」の固定化だ。
民主党政権時代と安倍政権時代の最大の違いは、メディアがきちんと機能していたかどうかである。
都合のいいメディアとは食事会。
都合の悪いメディアには嫌がらせ。
飴と鞭というより、安倍と無知。
普通だったら10回くらい政権がひっくり返っていないとおかしいが、今はメディアが腐っているので危ない。
現在、安倍政権を支持しているのは、利権がある連中か、単なる反左翼の思考停止した連中(保守系論壇誌に多い)か、新自由主義を保守と勘違いしているバカか、改革幻想に踊らされた花畑だろう。戦後の幻想の平和に酔っていた「戦後民主主義者」と安倍支持者は同類である。幻想のリアルポリティクス(実態は売国)に酔っているだけで、平和ボケであることに変わりはない。
いつの時代でもそうだが、バカは敵を間違えて取り返しがつかないことになる。今、保守および真っ当な日本人が戦わなければならないのは、民進党でも共産党でも朝日新聞でも日教組でもない。国の根幹を破壊し続ける安倍政権である。
現在、わが国を蝕んでいるのは悪性のニヒリズムだ。
「安倍さんは大きな目的のために戦っているんだ」
「大義のためには妥協も仕方がない」
「政治家がウソをつくのは当たり前」
本書でも述べてきたように、病はまず「言葉の扱い」に表れる。
外傷は一瞬で気づくが、胃ガンなどの内部の病気は末期まで気づかないことがある。外敵の脅威は猿でもわかるが、内患の問題は見逃されがちだ。
2016年8月8日に天皇陛下が「お気持ち」を表明された件に関し、官邸は不満を持ち、宮内庁長官の首をすげ替え、次長の人事も掌握した。
不敬の一言である。
2016年9月26日、国会で安倍は「(自衛隊員らに)心から敬意を表そうでありませんか」と呼び掛け、自民党議員は示し合わせたかのように、ほぼ総立ちで拍手を送ったという。議論の場でこうした行為が発生するのは極めて異例。どこかで見た光景だと思ったら、北朝鮮だった。
2016年10月26日、自民党の「党・政治制度改革実行本部」は、党則で連続「二期6年まで」と制限する総裁任期について「三期9年」に引き伸ばすことを決めた。
われわれ日本人は正気を取り戻すべきである。
本書(『安倍でもわかる政治思想入門』)では、安倍という一個人を社会の拡大鏡として利用した。
残念ながら、これが今の日本の現実だ。
(※適菜収著『安倍でもわかる政治思想入門』から本文抜粋)
著者略歴
適菜 収(てきな・おさむ)
1975年山梨県生まれ。作家。哲学者。ニーチェの代表作『アンチ・クリスト』を現代語訳にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』(以上、講談社+α新書)、『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『日本を救うC層の研究』、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(以上、講談社)、『死ぬ前に後悔しない読書術』(KKベストセラーズ)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)など著書多数。安倍晋三の正体を暴いた渾身の最新刊『安倍でもわかる政治思想入門』(KKベストセラーズ)が発売即重版。全国書店、Amazonにて好評発売中。
写真:アフロ
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