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2016年11月20日 「ジャーナリスト同盟」通信
<ぶれない対中重視>
次期大統領のトランプが、米共和党の大御所のヘンリー・キッシンジャー元国務長官と17日(米時間)会談、その様子が世界に流れている。中国では、専門家が注目、92歳のぶれない親中派を大きく取り上げている。彼はトランプに対して「中国と対決するな」と釘を刺した。キッシンジャー健在だ。71年に2度も北京を訪問、周恩来と会談して、ニクソン訪中を引き出した、彼の中国重視は、今も全くぶれていなかった。
<南シナ海問題は米国の核心的利益ではない>
キッシンジャーは、安倍とオバマが協力して、軍事的対決を強めてきた南シナ海問題に対して、明確に「米国の核心的利益ではない」と強く指摘した。中国との関係改善を促したのだ。
はるか南シナ海での軍事行動による経済負担は、ただ事ではないという主張に、ビジネスマン感覚のトランプも大いに頷いたようだ。
「東京の罠にはまるな」という警鐘にトランプは頷くほかなかったろう。老いてますます頭脳明晰のキッシンジャーに脱帽である。
<オバマ外交を最悪と非難>
ロシアのみならず、中国とも対決をするオバマ外交である。テロとの戦いも息を抜けないオバマ戦略は、70年代から米国の外交戦略に関与してきたキッシンジャーにとって、最悪の指導者ということになる。
そこへとドル札を垂れ流してきた民主党政権に、彼は怒りをぶちまけたようだ。ワシントンのネオコンに、さんざん引きずりまわされてきたホワイトハウスに、変化を求めたキッシンジャーにとって、トランプは好ましい米大統領と映っているのであろう。
<東京の国家・国粋主義をレクか>
彼は、戦前戦後の歴史を知悉している米国人学者でもある。戦後日本に巣食う、極右・国家主義ないしは国粋主義も認識している。
早くから中曽根康弘から、日本の極右を聞いて知っている。彼らの、核武装化によるアジア太平洋戦略を知り尽くしている。そのことを北京にも知らせてきた、との経緯もあるらしい。
安倍の一挙手一投足は、中曽根が語ってきた内容と同じである。
戦後にも巣食う、日本の極右の存在をトランプに語って聞かせた、と思いたい。同じ時間帯にトランプは、尻尾を振って接近してきた安倍と私邸で会談して、納得したはずである。若い娘婿夫妻を会談に同席させたトランプである。
<トランプ感銘>
ビジネスの成功の秘訣は、ずばり権力と連携することに尽きる。経済と政治は一体である。財閥が政治の黒幕であることは、どこの国も同じであるが、したがって、成功した経済人は、権力・政治の奥を知悉している。
トランプは、そうして成功を収めることが出来た。政治はソロバン勘定で動く。その点で、オバマは最悪の外交をしてきたことになる。ということを、知悉したトランプなのだということを、人々は理解する必要があろう。
キッシンジャーの数々の教えに、トランプが感銘を覚えたであろうことは、容易に理解できる。「安倍の夢」物語にも納得したであろう。
<安倍・日本会議の目論見に打撃>
ソロバン勘定で国益を判断する、新たなホワイトハウスの主人である。黄金のゴルフ道具で右顧左眄するトランプではないだろう。日本会議の目算が成功したはずがない。そう分析できる、安倍・トランプの胸襟を開いた会談?だったことになろうか。
まったく想定外のトランプ誕生に、おっとり刀で参上した東京の主に対して、適当にあしらったトランプではなかったか。歴史を否定する、戦前の亡霊に喜んで心を開いたはずもないだろう。
<ぶれない日本人は村山富市・鳩山由紀夫・河野洋平・小沢一郎か>
中国と多少とも関係した日本の政治家で、ぶれることなく日中友好に専念する御仁を挙げるとすると、首相経験者では、村山富市であろう、鳩山由紀夫も。福田康夫も半分、引っかかるかもしれない。
議長経験者では河野洋平である。若いころ台湾にのめり込んでいた小沢一郎もまた、時代の趨勢に乗って、今日では中国派と言っていい。
大中国と仲良くすることは、隣人として当たり前である。北京と池田大作を裏切った、現在の公明党創価学会の将来は、明るくないだろう。
中国と仲良くして、いま最大の公害問題に取り組む日本でなければ、存在価値などない。「中国敵視など論外」とキッシンジャーは指摘しているのであろう。
2016年11月20日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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