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小沢一郎「政治家は,きちんとした理念と主張に基づいて軍隊を動かすことが求められる」
http://4472752.at.webry.info/201611/article_11.html
2016/11/19 22:47 銅のはしご
2016年11月16日(水)
定例共同記者会見
自 由 党
小沢 一郎 代表
「駆け付け警護」閣議決定
✑ 国連協力PKOの本質とあり方,本来の理念を,もっと深く考えるべきです。PKOは,唯一,今日(こんにち)存在する国連軍で,兵力をそれぞれ提供するという形になります。ですから,国連の指示に従って日本は行動する。日本自身がPKOに参加しながら日本政府が指揮権を持って色々やるのは,本来のPKOのやり方からは反することです
✑ 軍隊は武器を持った集団です。それを,曖昧な形でやらせれば,どんな結果になるかは,歴史の証明するところです
✑ 言葉遊びしながら,1つずつ1つずつ,自衛隊の兵力の活用を拡大していくというやり方はよろしくない。政治家は,きちんとした理念と,きちんとした主張に基づいて,政治を行わなきゃならないし,ましてや,武装集団である軍隊を動かすときには,そのことはより明確に求められる
「 トランプ現象 」
✑ アメリカの「トランプ現象」だけではなく,ヨ―ロッパでも,ロシアや中国でも,富の偏在,貧富の格差ということが大きな問題であり,日本の社会構造も急速に格差社会に陥りつつあります
✑ 政治の本来の理念,本来の使命,これをきちんと認識した政府が,国民の手によって樹立されることが,いちばん大事なことだと思います
トランプ次期大統領で,日米関係は
✑ 日米関係は基本的に大きく変わらないだろうが,日本はよりきちんとした理念と鮮明な主張,行動が求められる機会が多くなるだろう。曖昧に既成事実を積み重ねていく日本的なやり方,今の安倍政権のやり方は通用しないことが起こり得るだろう。いい加減な言葉遊びの解釈では通用しない事態が起こり得る可能性もある。真の日米同盟に値するような日本の対応が必要になってくるんじゃないか
2016年11月16日 小沢一郎代表・山本太郎代表 定例共同記者会見
【 記者質疑 】
A...記者 ; I’m A…… from Belgium.
When I see the international situation with more and more people leading their country with a kind of dictatorial way.
What feature for democracy in Japan ?
(通訳者) ベルギーから来ました S…… の A…… です。世界の状況,また今,日本国内の状況の中,今後独裁政権が世界中で増えていくのではないかと危惧している。今後,日本は民主主義を守りとおすことができるかどうか山本太郎さんに伺います。<A… お名前と S… 所属,聞き取れません>
山本 太郎 代表
守りとおせるかという前に,これがほんとうに民主主義なのかと思うが,世界を見て,それを守りとおすためには何が必要かというと,やはり有権者の皆さんの判断が必要になってくる。
これは,小沢代表もいつも言われてますけれども,その判断が間違わなければ,おそらく現状よりも悪い方向に進むことにはブレーキをかけられるんではないかと。
もちろん政治家であったり政策であったりとかいうものも必要になってくるんでしょうけど,その大前提として人びとの判断,それは確かなものかという部分がカギを握っている。これは,小沢代表もいつも言われていることですけど。
東京新聞 ; 本日(11月16日),政府が「駆け付け警護」の閣議決定をしたが,両代表の受け止めを。
小沢 一郎 代表
もうずっと以前から申し上げておりますが,「駆け付け警護」とかいうヘンチクリンな言葉,僕にはよく分かりません。
PKOつうのは,唯一,今日(こんにち)存在する国連軍です。 国連に,兵力をそれぞれ 提供するという形になります。
ですから,国連の指示に従って日本は行動するということで,日本自身がPKOに参加しながら日本政府が指揮権を持って色々やるちゅうことは,それは本来のPKOのやり方からは反する話でありまして。
今のPKO法自体が当初からちょっとおかしいんですけれども,今の議論については,まったくおかしな議論が行われているというふうに私は見ておりまして,本来の国連協力PKO,その本質とあり方について考えるべきだと思ってます。
山本 太郎 代表
「駆け付け警護」って何なんだって,まあおそらく言葉のとおりだと思うんですけれども,修羅場に助太刀にいくっていう話ですよね。修羅場に助太刀にいけばそりゃあ返り血を浴びることもあれば,間違って他人を傷つけることもあるのは当然のことで,それが自衛隊に許されるかっていう話ですけれども,許されるはずはない。
現場に駆け付けたときに,じゃあ誰の行動を基準に,誰の部隊行動の基準に沿っていくのか。当然,最初にその現場にいた人たちの部隊行動基準になるだろう。そうなったときに,「私たち,自衛隊なので,できることは限られてます」みたいな助太刀が許されるはずは,ないですね。ってことは,修羅場に先に乗り込んだ,修羅場の原因となった人たちの戦い方に準じていくしかない。その先は,ほんと地獄だなと思います。これ,何とかしなきゃいけないという思いでいっぱいです。
読売新聞 ; 米大統領選でトランプ氏が勝ったことの受け止めと,これから日本政府に求められる外交姿勢について,小沢代表に。
小沢 一郎 代表
トランプさん,大方の予想に反して当選したということは,やはり アメリカ社会の構造的な歪み,ひずみが大きくなっているという結果だろうと思います。 俗にプア・ホワイトと言うんですか,所得の低い,あるいは雇用を失っている白人層が大量に支持したというふうに伝えられてますけれども,いずれにしろアメリカ社会そのものが非常に格差が大きくなってきていて,そこに国民とくに白人の層の不満が,トランプ現象ということだろうと思います。
これは,アメリカ社会だけではありませんで,ヨ―ロッパでも,もちろん体制が違いますがロシアや中国でも,富の偏在,貧富の格差ということは,今,大きな問題でありまして,ヨーロッパでも色んな現象が起きつつあることは,ご案内のとおり。
ですから,日本も同じような傾向が(強まっていて),新自由主義という考え方の下で,日本の社会構造も急速に格差社会に陥りつつあります。
その意味において,政治の本来の理念,本来の使命,これをきちんと認識した政府が,国民の手によって樹立されること。これが,私はいちばん大事なことだろうと思います。
外交,とくに日米関係ということついて。僕も当初から,まあ大統領になればそうそう極端なことはあり得ない,やれない,というふうに思ってましたが,事実トーンはかなりマイルドになってきております。
日米,欧米関係ちゅうのが,基本的に大きく変わるということはないだろうと思いますけれども,日本には多分,よりきちんとした理念と鮮明な主張,そして行動が求められる機会が多くなるのではないかと,そう思っております。曖昧に既成事実を積み重ねていこうという日本的な,今の安倍政権のやり方は通用しないことが起こり得ると予測できますが,きちっとした自分自身の立場と主張,理念を持ってさえいれば別にとくべつなことはないと思います。
日刊ゲンダイ ; 安倍政権のやり方では通用しないということについて,もう少し具体的に。小沢代表に。
小沢 一郎 代表
安倍政権の,今の,既成事実を次々と積み重ねていって...これは日本の官僚の手法でもあるんですけどね,日本人の手法でもある。
こういうやり方は,すぐどうこうちゅうことはないけれども,何かのときに躓く,二進も三進もいかない状況になる可能性もあり得るだろう。
トランプ氏は,ずっと遠く離れて見てると,何でもスパッ,スパっと自分の考え,思いを断定的に発言します。大統領になれば多少はマイルドになっても,基本的な性格は直らないだろうと思いますんで,
日本のPKOの「駆け付け警護」の話もさっき出ましたが,集団的自衛権の問題もですけれども,いい加減な言葉遊びの解釈では通用しない事態が起こり得る可能性もある,と。
大陸にしろ半島情勢にしろ,色んな状況がだんだん厳しくなってきてますから,その意味でやはり日米関係ももう少し,本来の,真の日米同盟に値するような日本の対応ちゅうものが必要になってくるんじゃないかなという気がします。
東京新聞 ; 「駆け付け警護」の閣議決定に関しては,小沢代表は反対と理解してよろしいでしょうか。
小沢 一郎 代表
反対とか賛成とか,僕は,そんな意味不明なことに賛否の意見を言う考えはありません。
今もしゃべってたように,何やかや何やかやって言葉遊びしながら,1つずつ1つずつ,自衛隊の兵力の活用を拡大していくというやり方は,よろしくないちゅうことです。
武器を持った集団ですから,軍隊は。<厳しい口調で>
それを,曖昧な形でやらせれば,どんな結果になるかということは,歴史の証明するところですから。
政治家が,きちんとした理念と,きちんとした主張に基づいて,政治を行わなきゃならないし,ましてや,武装集団である軍隊を動かすときには,そのことは,より明確に求められる。
「駆け付け警護」だ,いや何だ,なんて言って,一生懸命メディアは市民を色んな形でにぎわしておりますけれども,私はまったく本質を離れた議論だと思っております。
PKOの本来のあり方,本来の理念をもっと深く考えてもらいたいと思っております。
読売新聞 ; 両代表に。政府では天皇陛下の生前退位に関する検討会の議論が本格化してきてヒアリングなどもやっているところだが,この検討会をどのようにご覧になっているかを。
小沢 一郎 代表
これは,日本国民統合の象徴であり日本国の象徴である天皇陛下の地位のことですから,ただ単に色んな形でそれぞれが意見を言うというべき性格のものではないと,僕は思っております。
ですから,じゃあ政府の諮問会議みたいなものが良いのかっていうと,これも,僕はちょっとどうかと思います。
やはり,日本国憲法の第1章,天皇陛下の地位ですね,これはどういうような考え方の下に定められているのか。それは,帝国憲法の下においても一世一元の制度ができたと,明治においてね。
〔明治憲法 第一条 大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス〕
なぜ,そういうことを先人は考えたのか。そういう,事の本質をやはり深く考えてみないと。我々一般の者がね,とくに政治家があっちゃこっちゃで,とやかく言う筋合いのものではないだろうと僕は思います。
たとえばね,それで誰が天皇陛下の相談相手になるかということをいえば,これも憲法に書いてあるとおり,国事行為は内閣の助言と承認というふうに書いてある。
それから,帝国憲法においては,内閣の輔弼(ほひつ)の責任という形で,言葉は違いますけれども,同じことが書いてあるんです。
〔明治憲法 第五五条 国務大臣ハ天皇ヲ輔弼シ其ノ責ニ任ス
A凡テ法律勅令其ノ他国務ニ関ル詔勅ハ国務大臣ノ副署ヲ〕
そこは,やっぱりほんとうならば,僕は,内閣総理大臣がどうあるべきかちゅうことをよく考えて行動すべきだろうと思います。
皆に話しかけて,お前どう思う? こう思う? というような議論をするべきものでは,私はないと思ってます。
したがって私も,そういう質問にこういう席で答えることは,いけないと思ってます。
山本 太郎 代表
そうですね... 政治でもって1度だけこれをやれるようにという判断が非常に危険なんじゃないかなというふうには思います。おそらく多くの国民が,陛下のお気持ちに寄り添ってるんじゃないかなと思うんですけれど。すいません,多くを語れず...
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