外務省が渡航情報を抹消…南スーダン「戦闘拡大」の四文字
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/193399
2016年11月9日　日刊ゲンダイ

　　
　　　2013年の「南スーダン危険情報」（外務省ＨＰから）

「衝突はあったが、戦闘行為ではない」――先月、国会で安倍首相はそう強弁した。７月に南スーダンの首都ジュバで、２７０人以上が死亡した大規模な“武力衝突”のことだ。

　来週１５日の閣議で南スーダンＰＫＯの陸自派遣部隊にいよいよ「駆けつけ警護」の任務が付与される見通しだ。

　安倍首相が胸を張るだけはある。確かに政府は南スーダンの“戦闘”を一切認めていない。外務省海外安全相談センターによる「渡航情報」を見ると、現在、ケニアやウガンダなど周辺国では「戦闘」という表現は使われているのだが、「南スーダン」では一切出てこない。

　ところが、過去の情報を検索すると、南スーダンにも「戦闘」と記載していた事案があった。しかも、更新のドサクサに紛れて「衝突」に表現を変更していたのだ。

　南スーダンＰＫＯへの陸自派遣が始まったのは、２０１２年１月のこと。翌１３年１２月に首都ジュバでクーデター未遂事件が起こった。死者は５００人を超えた。１３年１２月２３日付の「渡航情報」はこうだ。

〈ジュバ市における騒乱は各地に飛火し、ジョングレイ州やユニティ州を中心に国軍（ＳＰＬＡ）と反政府勢力との間で戦闘が発生〉〈国連南スーダン派遣団は戦闘拡大を受け、必須の要員以外を国外に退避させることを決定〉（傍点は本紙）

　ところが、１４年１０月２４日。３度目の派遣延長の３日後というタイミングで情報が更新されると、１３年の表現もこう変わったのだ。

〈ジュバ市における騒乱は各地に拡大し……国軍（ＳＰＬＡ）と反政府勢力との間で衝突事案が発生〉（同）

「戦闘拡大」の記述に至っては、きれいに削除されていた。

　これ以降、南スーダンの「渡航情報」から「戦闘」の２文字は消える。まるで史実の捏造、抹殺ではないか。経緯を外務省に聞くと、「１３年分では、一般的な意味で“戦闘”との用語を使用しました」（領事局海外邦人安全課）と回答。この表現はＰＫＯ参加５原則に定めた「紛争当事者間で停戦合意の成立」を崩す“戦闘行為”と混同されかねない。「その誤解を避けるため、１４年１０月２４日付では“衝突事案”との表現を用いた」（同）と言い張るのである。

　だったらハナからそう表現すればいい。外務省の担当者も当時から現地で「戦闘」が起きているとの認識だったのではないか。

　国民に注意喚起する「渡航情報」も、自分たちの都合で平気で変える。国民の安全は二の次ということなのだ。

外務省が渡航情報を抹消…南スーダン「戦闘拡大」の四文字　　過去の情報を検索すると、南スーダンにも「戦闘」と記載していた事案があった。しかも、更新のドサクサに紛れて「衝突」に表現を変更していたのだ。 https://t.co/9QGhXVKv27

— Koji (@kwave526) 2016年11月8日

なんでも安倍政権の基準に合わせるつもりか？事実と違う情報に書き換えるようでは、渡航情報も信頼に値しない。
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— 泉川理之 (@T_IZUMIKAWA) 2016年11月8日

※戦闘だ、衝突だ…なって言う言葉遊びやってるからこういうズレが出る。そこまでして海外に自衛隊員送りたいんだね…

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— 無外流の狼 (@miburou3) 2016年11月8日

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国民に注意喚起する「渡航情報」も、自分たちの都合で平気で変える。国民の安全は二の次ということ
←原発再稼働、戦争法案、武器商人…ブラック政府だ。

— 原発廃炉一ペン党 愛ペン家トンちゃん (@hiyohiyo145) 2016年11月8日

外務省が渡航情報を抹消…南スーダン「戦闘拡大」の四文字 | 日刊ゲンダイ

南スーダンの「渡航情報」から「戦闘」の２文字は消える。まるで史実の捏造、抹殺ではないか

自分たちの都合で平気で変える。国民の安全は二の次ということなのだ https://t.co/yCPHpLkzzR

— 但馬問屋 (@wanpakutennshi) 2016年11月8日

政府の不誠実さが極まるとこうやって政府みずからの整合性すら保てなくなり事実をあからさまに隠蔽することになる。このような不誠実さを政権担当能力というのだろう。

外務省が渡航情報を抹消…南スーダン「戦闘拡大」の四文字
https://t.co/XyyL6jZQEv

— Ｔ−Ｔ (@tcy79) 2016年11月8日

安倍政権がやりたいのは武器を実戦使用する事。武器売買するなら実戦使用した実績がないと売れない。戦闘部隊の実戦配備こそ、死の商人安倍政権に相応しい❗
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— morisan (@morisan_ccp) 2016年11月9日

外務省が渡航情報を抹消…南スーダン「戦闘拡大」の四文字

安部独裁はここまでして国民を危険に晒したいのか。A級戦犯岸信介が国民を死に追いやったことと同じことしようとしている。国民は許すのか？https://t.co/GzZlMNkoLk #日刊ゲンダイDIGITAL

— 平岡 (@hiraoka10) 2016年11月9日

変な外務官僚が多いようだ。戦闘のは今年の７月の事でしかも駆けつけ警護要請が失敗したのに。 RT @eos1v: 外務省が渡航情報を抹消…南スーダン「戦闘拡大」の四文字 | 日刊ゲンダイDIGITAL https://t.co/aRElCdN5gn @tim1134 #飛べサル

— hiroyuki (@kcity265) 2016年11月9日

日刊ゲンダイ(11/9)外務省が渡航情報を抹消…南スーダン「戦闘拡大」の四文字：「衝突はあったが、戦闘行為ではない」という首相音言葉を繕うために、外務省が事実を隠蔽して、ウソの上塗り行為？ https://t.co/MzZ1pAtkge

— 非戦音楽人会議 (@cryforpeace) 2016年11月9日

コメント
1. 2016年11月09日 11:28:17 : HjCHbiL9yc : r66eSYUSdgw[124] ▲△▽▼ 本当に過去情報が恣意的に修正されるようなことが起こってきた。黙っていたり、マスメディアが批判しないでいたら、恐ろしいことになってしまうだろう。そもそも、首相の嘘をそのまま見逃してきたことが、行政府の末端までの行動を規制してしまうことになるのだ。 マスメディアは、利益優先を捨てて報道や携わるものたちの自由を堅持していかなくてはならない。

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