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ついに安倍政権がJA全農と全面衝突へ!「特権はく奪」にもゴーサイン ここまで本気で改革する理由(現代ビジネス)
http://www.asyura2.com/16/senkyo215/msg/660.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 11 月 09 日 08:15:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

ついに安倍政権がJA全農と全面衝突へ!「特権はく奪」にもゴーサイン ここまで本気で改革する理由
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50171
2016.11.09 磯山 友幸 経済ジャーナリスト 現代ビジネス


■今年は全農がターゲット

農協の抜本的な改革に向けた動きが再び加速してきた。政府の規制改革推進会議(議長・大田弘子政策大学院大学教授)が11月7日に首相官邸で会合を開き、全国農業協同組合連合会(JA全農)の組織の抜本改革を求める提言案を示した。

昨年はJA全中(全国農業協同組合中央会)の抜本的な見直しに踏み切ったが、今年は全農がターゲットになっている。
 
全農はJAの商社的機能を担っている。肥料など農業資材を地域の農協を通じて農家に販売する事業も手がけている。規制改革会議に設置した「農業ワーキンググループ」は7日の会合に「『攻めの農業』の実現に向けた農協改革の方針」と題するペーパーを提出。全農経由の肥料が国際的にみて割高だとして、全農の資材部門などの組織を縮小するよう次のように求めた。
 
「農業者が生産資材を国際水準の価格で調達できるよう、全農は、生産資材の購買機能を担う組織を抜本的に改革。『生産資材メーカーの販売代理』ともみられる購買組織は縮小し、仕入れ販売契約の当事者にはならない、農業者の適切な生産資材調達を支援する少数精鋭の新組織へと変革すべき」
 
ワーキング・グループは、全農の資材部門が肥料などを販売する際には、メーカーの価格に手数料を上乗せして地域の農協に販売しており、それを農家が買うことになるため、価格が割高になっていると指摘している。つまり、全農は農家よりも生産資材メーカーを向いている、と断罪しているわけだ。
 
さらに、全農の新組織のあり方についてもこう指摘した。

「国内外に情報収集のためのネットワークを構築し、真に農業者の立場に立って、生産資材の仕様、品質、価格、国際標準等の様々な情報を収集分析するインテリジェンス機能が基軸。購買戦略の立案や、当該戦略に基づいた調達先の選定方策の提案など、農業者の競争力強化に必要な資材調達の情報やノウハウ提供を行う組織とすべき」

攻めの農業を担う農家を支える、少数精鋭の組織に変われと言っているのだ。
 
会議に出席した安倍晋三首相はこの提言案をたたき台にした議論を受けて、改革に取り組む姿勢を述べた。
 
「全農改革は農業の構造改革の試金石であり、新しい組織に全農が生まれ変わるつもりで、その事業方式、組織体制を刷新していただきたい」「皆様から頂いた提案を、私が、責任をもって、実行してまいります」
 
本気で農協改革に取り組むとしたのである。

■全農は安倍政権に屈するのか?

安倍首相はこれまでも繰り返し「農業を成長産業とする」と述べてきた。そのために、「農業者が自由に経営できる環境と、生産資材、流通加工を担う業界全体の効率化や再編が重要」だとして、全農の資材調達にメスを入れる姿勢を明確にした。

こうした農協改革の方針に対して、全農などの農業団体は強く反発している。大規模経営を進める農家など改革派はこうした改革を支持しているものの、従来型の農協依存の小規模経営農家も多い。農協の組織力を使った反対運動なども展開している。

今年7月の参議院議員選挙では、東北の農業団体が自民党候補者に推薦状を出さなかったケースが相次ぎ、東北地方で自民党が苦戦する一因になったという見方もある。一方で、従来の補助金頼みの農政が限界に来ていることも事実で、従来農業の象徴的な存在である「農協」改革が浮上している。
 
安倍首相はアベノミクスで取り組む「岩盤規制」として、医療、農業、労働の3つを名指ししており、その改革成果を示したいという思惑も農協改革に本腰を入れる理由になっている。

現在の国会で焦点となっているTPP(環太平洋経済連携協定)が発効すれば、日本の農業がさらに国際競争にさらされるのは間違いなく、競争に打ち勝つためには「攻めの農業」の確立は不可欠だとしている。
 
7日の会合には農業ワーキング・グループがもう1つのペーパーを出した。「魅力ある牛乳・乳製品を作り出す酪農業の実現に向けた改革の方針」と題したもので、生乳の流通システムを抜本的に見直すことを求めている。
 
現在、生乳については、指定生乳生産者団体となった農協に出荷する生産者に限って補給金を交付する制度になっている。これは「組合員に農協利用を事実上強制し、農協に特別の地位を与えている点で、目下進めるべき農協改革の考え方にもとる」として見直しを求めているのだ。要は農協が持つ「特権」をはく奪しようというわけである。

これについても安倍首相は以下のように述べてゴーサインを出した。
 
「生乳については、指定団体に出荷する酪農家のみを補助対象とする仕組みをやめ、酪農家が販路を自由に選べ、流通コストの削減と所得の向上が図られる公平な事業環境に変えます。特色ある牛乳、バター、チーズを消費者が身近な店で手にできるように、そして輸出もされる。酪農家の働き方改革も視野に入れながら、成長する日本の酪農の未来をつくり上げていただきたいと思います」
 
自民党では農林部会で農業改革の「骨太の方針」をまとめる予定で、小泉進次郎部会長が規制改革会議と連動する形で改革姿勢を打ち出している。もちろん自民党議員には農林族も少なくないため、反対意見も根強いが、安倍首相が明確な改革姿勢を打ち出していることもあり、全農も改革を受け入れざるを得なくなる可能性が高い。

いずれにせよ、農協改革に向けたバトルが本格化しそうだ。

 

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コメント
 
1. 2016年11月09日 09:18:45 : 2VxazcwEtj : LkYd3S4cYsA[165]
難しいことは分からんから素朴な疑問だが。

巷では日本はすばらしいとか日本人はすばらしいとか
そういう声をよく流しているが、もし素晴らしいというなら
その文化はその風土と一体化して生まれ育まれた
日本文化として素晴らしいんだろう?

日本の農業はその文化の担い手或いは文化の原因結果と
しての存在だと思うんだがそれを攻めの農業だとか
守りの農業だとかの薄っぺらい議論で壊していって
いいものだろうか。

日本の文化はトヨタですと胸をはれる時代がくるのか?
俺はこないと思うんだがな。

一方で素朴な人柄とか日本の原風景とかをもてはやしながら
他方で少数精鋭の農業なんて何をいってるのかよくわからんが
日本は何か病んでる気がする。素朴な感想だが。



2. 2016年11月09日 10:08:51 : mKgOK8JBPM : x_xASdEV7rw[2]
日本農業をアメリカに売り渡す為です。
全農がつぶれれば農家は営農不可
借金できる機関がなくなれば、資金枯渇で終わりだ
TPPの時にすんなり献上できるよう整備しているということ

3. 2016年11月09日 10:29:16 : 4hMGWIktHQ : 6CLJWeK@lTQ[1]
なんでもかんでも改革、改革それも上滑りの議論だけで中味がなにもない。本当の改革は一部の者だけが得をするのではなく国民が幸せになる事。この事を抜きにして市場原理主義者の言うがままに改革を進めようとする安倍政権では本当に日本がおかしくなる。

4. 2016年11月09日 11:05:43 : ePKFOBimWc : 5yWW7aTuBhs[3]
日本の農業者が評価出来るコメントが続いている。

水源涵養人里里山管理に精を出す農林業者の支援
を切り捨てた自公政権の政治が作り出した駄作が

山間地の経営者不在による水源林・里山自然荒廃。
熊が都会に降りてこなければならない必然に見える。

住民が知らない間に広域水源域山林が外国資本に所有権が
写っていたなどのあり得ない荒廃などは国土管理の

不在を証明している。
針小棒大一握りの野心家の政治は早々終わりに

してもらいたいものだ。


5. 不眠症[463] lXOWsI_H 2016年11月09日 12:58:54 : mBqEoVAF7k : YuLD0e5f9D4[466]
,


 ミナミの帝王 萬田銀次郎 が 『豚の咆哮(ほうこう)』で…


   農業共同組合は ホントに 農家の 味方でっか ?


     問いかけてましたで!


       ホントに 農家の 味方でっか ?


    


6. 2016年11月09日 14:45:40 : YjLq0Xsg52 : Cp3xB_zA4Nw[78]
農協は人出不足の農村では役に立てるようだが。
TPPについてもあまり批判しなかったしな。農家を守ると言う発想はない。
何のための農協だよ。
福島生産の農薬を西日本の農家に平気で売るし、
自分らは関係ないし、何があっても保護されると踏んでたな。

7. 2016年11月09日 18:46:48 : IJjjrLkBu1 : Tp0IihGPIW0[1177]
   小規模農家が産品を持ち寄り、それをコンサルタントよろしく全国に販路を見つけてくれる農協という仕組みは、農家にとっても有難いものだったろう。
   しかしながら、何でもそうだが、肥大化すれば結局は初心を忘れ、単なるビジネスとして、役員は今度はその農家を顧客として利益を得たくなるのである。
   農協とて金融まで扱えば、その分従業員を必要とし、専門家も必要とするから、一大企業システムとなってくるのである。
   となれば、縦割り組織で専門外には手を付けられない、という構造が、例えば耕作機械の販売やレンタル部門はそれだけを、肥料や農薬を扱う部門はそれだけを、となり、部門ごとに利益を上げることを主目的とするようになる。
   そして次第に、農家の苦境や財政などは知ったことない、とばかりに、高い耕作機械を斡旋したりリースして手数料を取ったりすることになるのであろう。
   肥料や農薬も、不要だとして断る農家は、農協に協力的でない、などとのレッテルを貼られることにもなるのではないか。
   かくして、農協団体に農家が拘束され自由に動けないことが、つまり農産物の国際化を阻む要因となるのかも知れない。
   海外のコメは虫がいるなど、天然の良さはあるが、やはり一々取り除くのは大変であり、真っ白で何も無い日本の米は、防虫処理をしてあるとはいえ、やはり使いやすいことは確かである。
  従って、工夫を凝らせば人体に害の無い農薬や防虫処理が考えられるかも知れないが、とにかく既存の農協推薦の肥料や農薬類を高価な価格で購入しなければならないのでは、攻めの農業とは行かないのである。
   最下部が見えなくなり、役員が役員室で取り巻きに囲まれるようになったらお終いである。手段が目的化してしまう組織体になったら考えなければならない。
   労働団体のように温泉地で大会を開いているかどうか知らないが、本来は自分達自ら、末端農家の苦悩に関心が持てているか、持てていないとすれば団体を畳むことを考えるべきは、末端労働者の苦悩が解らなくなった労働団体同様であり、頂点に居る役員に、自戒、自省が最も必要なのは言う間でも無い。

8. 2016年11月09日 21:28:28 : 2lnQG0Rg9o : FkcgqvFMZzw[68]
ハゲタカに 食の安全 叩き売り

9. 2016年11月09日 22:19:51 : jEr9lmaTuA : 23d6VZ9vOY0[1]
 日本の食料生産の基礎をダメリカの言うなりになって壊すつもりです。
食料生産ができ無くなればもっと言うなりにならざるを得なくなるからです。
しかし世界人口がどんどん増えている今、食料が将来不足することは
明らかです。普通の国は食料の自給率は6割とか一定以上の水準に置くのが
あたりまえです。食料輸出国が不作で輸出できなくなった非常時に備える
ためです。しかし安倍はまさにあべこべのことをやろうとしているのです。
ダメリカに脅され指示に従っているだけなのです。

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