Business | 2016年 10月 17日 06:57 JST 関連トピックス: トップニュース, ビジネス 新潟県知事に反原発派の米山氏 「柏崎再稼働は認めず」http://s2.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20161016&t=2&i=1157671838&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXMPEC9F0NC 10月17日、東京電力柏崎刈羽原発(写真)の再稼動問題などが争点となった新潟県知事選挙は16日、投開票され、再稼働反対を鮮明にしている無所属の新人で医師・弁護士の米山隆一氏(49)=共産、自由、社民推薦=が初当選した。2012年11月撮影(2016年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) {新潟市 17日 ロイター} - 世界最大の原子力発電所、東京電力(9501.T)柏崎刈羽原発の再稼動問題などが争点となった新潟県知事選挙は16日、投開票され、再稼働反対を鮮明にしている無所属の新人で医師・弁護士の米山隆一氏(49)=共産、自由、社民推薦=が前長岡市長の森民夫氏(67)=自民、公明推薦=を抑えて初当選した。 米山氏は同原発の再稼働について、「約束した通り、皆さんの命と暮らしを守れない現状で認める事はできない」と明言。東電に対して厳しい姿勢を取ってきた泉田裕彦知事の立場を引き継ぐ姿勢を改めて強調した。 同選挙は3期12年務めてきた泉田知事の任期満了に伴って行われた。泉田氏は8月末に出馬見送りを表明、原発推進派には柏崎刈羽再稼働への道が開けるとの期待が広がった。しかし、選挙戦中盤以降、再稼働反対を掲げる米山氏が急速に支持を広げ、森陣営の楽観ムードは一転。石破茂氏ら自民党国会議員の応援も功を奏さず、米山氏の勝利が決まった。 原発再稼働は、地元県知事の同意がなければ実施は極めて難しい。米山氏の当選により、いまも全7基が停止している柏崎刈羽原発の再稼働問題の先行きは一段と不透明感になる可能性がある。 今回の選挙結果について、元経産省官僚で原発再稼働に批判的な古賀茂明氏は、「柏崎刈羽だけでなく、全国の原発再稼働に影響を与える結果だ」と指摘。その一方で「県議会は圧倒的に自民党。県議会と完全に対立すると(政策が)動かなくなる」と述べ、同原発再稼働をめぐる賛成派と反対派のせめぎ合いはさらに続くとの見方をしている。 新潟県選挙管理委員会の開票結果によると、同知事選の投票率は53.05%。米山氏は52万8455票を獲得し、52.2%の得票率だった。 (浜田健太郎 編集:北松克朗) http://jp.reuters.com/article/niigata-election-power-nuclear-idJPKBN12G0Y4 2016年10月17日(月) 新潟知事選 統一候補・米山氏が勝利 自公破る 市民と野党の共闘実る 「原発再稼働ノー」流れ大きく http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-17/2016101701_01_1.jpg (写真)当選を喜ぶ米山隆一知事候補(中央)と支持者=16日、新潟市の米山選挙事務所 「やったー。勝ったぞー」。16日投開票の新潟県知事選で、市民と共産、自由(旧生活)、社民、新社会、緑の5党が擁立した米山隆一氏(49)が、自民・公明党推薦の森民夫氏(67)=前長岡市長=を大接戦の末に破り初当選を果たしました。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働が大争点の選挙戦。最終盤に官邸、自民党本部、電力業界を中心とする財界の激烈な締め付けをはね返した、市民と野党による歴史的な大勝利です。 午後9時、当選確実の報が流れた新潟市中央区の米山事務所。詰めかけた市民や支援者から「ばんざーい、ばんざーい」と大歓声が起こるとともに、「よーねやま、よーねやま」コールに包まれました。いたるところで支援者が抱き合ったり、握手を交わすなど喜びを表しました。 事務所に姿を現した米山氏は「県民みなさんの勝利です。オール新潟の勝利です」とあいさつし、原発再稼働ストップ、TPPから新潟の農業を守るといった、選挙中に掲げた公約実現のために、みなさんの力を借りながら全力で頑張ると決意表明しました。 選対本部長の森裕子参院議員は「再稼働を絶対許さない県民の意思が示されたものだ」と強調すると、大きな拍手に包まれました。日本共産党の藤野保史衆院議員も事務所に駆けつけました。 NHKの出口調査によると、柏崎刈羽原発の再稼働に対し「反対」と答えた人が73%に上り、そのうち6割台が米山候補を支持しました。 米山氏を擁立した確認団体「新潟に新しいリーダーを誕生させる会」(市民と5野党で構成)の佐々木寛共同代表の音頭で万歳三唱し、同共同代表の磯貝潤子さんが米山氏に花束を渡しました。 佐々木氏は「本当に奇跡が起きた。新しい新潟が始まる」とのべました。 森陣営は、終盤に「横一線」との情勢が報じられる中、党幹部や国会議員を大量動員して「県庁に赤旗が立つ」などの卑劣な攻撃や、再稼働問題で「米山氏と違いはない」などと争点回避に躍起でしたが、市民の理解は得られませんでした。 米山氏は、新潟県魚沼市出身。東京大学医学部卒で医師、弁護士。2005年、09年、12年の衆院選新潟5区から立候補。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-17/2016101701_01_1.html 2016年10月17日(月) 日本政治の前途に大きな希望 新潟知事選 志位委員長が会見 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-17/2016101701_02_1.jpg (写真)記者会見する志位和夫委員長=16日、党本部 日本共産党の志位和夫委員長は16日、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を最大争点とする新潟県知事選で、野党と市民の統一候補としてたたかった米山隆一氏が勝利した結果を受け、党本部で記者会見を行い、次のように述べました。小池晃書記局長が同席しました。 ◇ 一、米山隆一さん勝利という素晴らしい選択をされた新潟県民のみなさんに、心からの敬意と感謝を申し上げたいと思います。 一、米山隆一さんの勝利は、何よりもまず、「柏崎刈羽原発の再稼働を認めない」という県民の明瞭な審判を示すものです。私は、政府と東京電力に対して、この県民の審判を重く受け止めることを強く求めたいと思います。 一、米山隆一さんの勝利は、野党と市民が本気で力をあわせるならば、1プラス1が3にも4にもなり、政府・与党の激しい攻撃をはねかえして、勝利することができることを示しました。 この勝利は、新潟にとどまらず、日本全国での野党と市民の共闘の新たな発展を促し、日本の政治の前途に大きな希望をもたらす文字通りの歴史的勝利となりました。 一、日本共産党は、他の野党、市民とともに、米山新知事を支え、米山新県政を発展させるために、全力をつくす決意です。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-17/2016101701_02_1.html 2016年10月17日(月) 新潟知事選 米山氏当選 共闘発展促す歴史的勝利 期待 急速に広がった 新潟県知事選で、「新潟に新しいリーダーを誕生させる会」の米山隆一候補が、柏崎刈羽原発再稼働を止めてほしい、農業、暮らし・福祉を良くしてほしいとの県民の熱い思いを受けとめ勝利しました。日本の政治の前途に大きな希望をもたらす歴史的勝利となりました。 原発の危険 根深い不安 勝利の要因は、第一に米山氏が、一度断った出馬要請を県民や野党の熱烈な願いを受けとめ立候補したことです。立候補に当たり、泉田裕彦知事の「福島原発事故の検証なしに、再稼働の議論はできない」という路線を引き継ぐことを表明しました。多くの県民の期待と激励が急速に広がりました。 第二に、福島原発事故を経験し、原発の危険に対する国や東電への根深い不安感が県民・国民に存在し、官邸や自民党、「原子力ムラ」の圧力をもってしても抑えきれないことを示しました。相手陣営は「県庁に赤旗が立つ」などの卑劣な攻撃をしたり、大量の国会議員を動員しての団体締め付けを行いましたが、県民の願いの前には通用しませんでした。この勝利は、原発問題で野党と市民の共闘で勝利した鹿児島県の三反園訓(みたぞの・さとし)知事に続くものです。 安倍政治にノーを示す 第三に、参院選に続く、今回の知事選で、市民と野党の共闘がいっそう進化したことです。市民と野党5党が何としても県民の願いを閉ざしてはならないと、懸命に奮闘し、多くの市民が立ち上がる選挙になり、日に日に野党共闘の結束が強まっていきました。 日本共産党の志位和夫委員長、小池晃書記局長や各党党首クラスが相次いで応援に駆けつけました。選挙戦が進む中で、自主投票を決めていた民進党が松野頼久、前原誠司の両衆院議員、黒岩宇洋県連代表らをはじめ幹部が応援、最終盤には蓮舫代表、江田憲司代表代行が駆けつけました。 米山氏の勝利は、安倍政権の強行政治にノーを示し、新潟にとどまらず、野党と市民の共闘の新たな発展を促す歴史的勝利になりました。(新潟県・村上雲雄) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-17/2016101702_01_1.html 2016年10月17日(月) 原発ゼロへ青年集う 福島 「政治変えるのは私たち」 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-17/2016101714_01_1.jpg (写真)岩渕友(手前左)、増子輝彦(その右)両参院議員にメッセージを手渡す青年たち=16日、福島市 福島県の青年でつくる「DAPPE」(平和と平等を守る民主主義アクション)と日本民主青年同盟福島県委員会は16日、福島市内で原発ゼロをめざす集会を開き、120人が参加しました。 シンポジウムで3人が発言。浪江(なみえ)町出身の江田あさみさんは、2歳の娘と県内で避難生活を送る思いを語り「参院選で野党統一候補の増子輝彦さんが当選した。政治を変えるのは私たち」と話しました。 郡山地方農民連の菊地穂奈美さんは、大学時代に被災した経験と、農民連が進める太陽光発電の取り組みを発言。弁護士の渡辺純さんは、4000人の原告団でたたかっている「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ! 福島原発訴訟」について報告し「国の責任を認めさせ、それをテコに原発政策を変えていこう」と訴えました。 元福島県議の伊東達也さんが「福島のいま」と題して講演。 日本共産党の岩渕友、民進党の増子輝彦両参院議員があいさつしました。岩渕氏は、原発ゼロに向け奮闘する決意を、増子氏は原発被害の賠償や復興に全力を尽くす決意を述べました。両議員に、青年200人のメッセージが手渡されました。 集会は「僕らがつくる原発ゼロ」アピールを採択。20歳の男子大学生は「こういう集会で原発ゼロの思いをアピールすることには意味があると思う。もっと広げて世論をつくりたい」と話しました。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-17/2016101714_01_1.html
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