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自民党の憲法改正草案の違いは? :毎日新聞
改憲したいものが改憲案を確定することからすべてが始まる
http://xn--gmq27weklgmp.com/2016/10/08/post-5532/
8Oct2016 天木直人のブログ
きょう10月8日の毎日新聞が一面でスクープ報道した。
「自民党は国会の憲法審査会で憲法改正の議論を促すため、野党の批判が強い2012年の憲法改正草案だけでなく、2005年に確定した新憲法草案もベースに改憲項目を盛り込む方針を固めたと。
2012年草案のうち保守色の強い条文を事実上、棚上げすることで、野党を議論の土俵に乗せる狙いと見られる」と。
スクープというほどのものではない。
こうなることはすでにわかりきっていたことだ。
そして、この短い文章の中に、今の改憲論争の馬鹿さ加減のすべてが凝縮されている。
まず自民党の2012年の改憲案の酷さだ。
安倍側近のウルトラ保守が主導して作ったお粗末な改憲案など、野党が反発するまでもなく、まともな国民なら相手に出来ない酷さだ。
だから野党はその草案の撤回を求めるのではなく、それをベースに逐一議論して、その馬鹿さ加減を白日の下にさらすだけでいいのだ。
そう私は繰り返し書いてきた。
自民党も馬鹿ではないからて、それに気づき、野党に譲歩した形で棚上げしただけの話だ。
その動きは既にかなり前から見られた。
野党はここで自民党の戦略に乗せられてはいけない。
改憲したいのは自民党なのだから、自民党の確定案は一体どっちなんだ、そもそも確定案はあるのか、と詰め寄るだけでいいのだ。
自民党は2005年に策定した新憲法案もベースに改憲項目を絞り込むという。
2012年と2005年の改憲案のどっちなんだ。
それともあらたに折衷案をつくって提出し直すというのか。
そもそも自民党は、改憲草案について最終的な確定案をつくれるのか。
実は、その時、その時に自民党草案なるものが出来て、それが再び変更されて来たのが自民党草案の歴史だった。
つまり自民党はいつまでたっても最終的な確定案がつくれないのだ。
それほど改憲は自民党内でも議論が百出し、まとめる事が難しい一大事業なのである。
野党は間違っても対案を出してはいけない。
自民党に、これ以外にはないという確定案を出せと詰め寄るだけでいいのだ。
それが出て初めて、条文ごとの議論を始めればいいのだ。
そうすれば、いつまでたっても自民党は確定案を出せずじまいで終わるだろう。
つまり自民党に憲法改正など出来ないのだ。
ましてや精緻な議論の出来ない安倍首相の頭では100%出来ない。
それをごまかすために安倍首相は、今度は野党の番だ。対案をお示し下さいと、ボールを投げ返してくるに違いない。
野党はそれに乗ってはいけない。
当たり前だろう。
改憲案は改憲したいものが出すのが当たり前の事だ。
もっとも、野党もまた改憲したいというのであれば、何をかいわんやである(了)
◇
自民党 12年草案一部棚上げ…保守色弱め改憲議論
http://mainichi.jp/articles/20161008/k00/00m/010/178000c
毎日新聞2016年10月8日 07時30分(最終更新 10月8日 07時30分)
自民党は、国会の憲法審査会で憲法改正の議論を促すため、野党の批判が強い2012年の憲法改正草案だけでなく、05年に作った新憲法草案もベースにして改憲項目を絞り込む方針を固めた。12年草案のうち保守色の強い条文を事実上、棚上げし、野党が土俵に乗りやすくする狙いとみられる。自民党憲法改正推進本部(保岡興治本部長)は18日に全体会合を開き、党内論議を本格化させる。
民進党は蓮舫代表のもと、憲法審査会に積極的に参加する姿勢を示す一方、その前提として自民党に12年草案を撤回するよう求めた。しかし、安倍晋三首相は9月30日の衆院予算委員会で、撤回しないことを明言した。首相は「特定の党の主張がそのまま通ることはない」と12年草案にこだわらない考えだが、改憲案を示していない民進党を繰り返し批判してきた経緯があり、簡単に撤回できないのも事実だ。とはいえ、このままでは与野党が議論の入り口で対立する可能性があり、自民党は下村博文幹事長代行が12年草案を「封印する」と述べるなど、野党との妥協点を探っている。
12年草案は保守色が強く、今国会では、基本的人権を「永久の権利」と規定した97条が草案から削除されたことを野党に追及された。一方、05年草案は抑制的で、家族の助け合い義務などは盛り込まれていない。同党関係者は両案の並行協議を「12年草案が絶対的ではないと対外的に示す工夫」と期待する。
ただ、05年草案も「自衛軍」を憲法に位置付けようとしており、9条改正に反対する民進党が歩み寄る保証はない。【飼手勇介】
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