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民進党は「100の言葉より1つの結果」を噛みしめるべきー(田中良紹氏)
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29th Sep 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
蓮舫民進党代表が安倍総理に論戦を挑む初の代表質問は
小池百合子東京都知事が所信表明演説を行う都議会初日と重なり、
関心の高さにおいて小池氏に水をあけられる結果になった。
その代表質問において蓮舫氏は22の提案を行い、
提案型の野党に変わったことを印象づけようとしたが、
安倍総理は提案を一顧だにせず、
逆に旧民主党政権時代を批判して「100の言葉より1つの結果」と切り捨てた。
旧民主党政権は国民の圧倒的支持を得て政権を勝ち取ったにもかかわらず、
その選挙公約を反故にして国民の不信を買い、それからの選挙にことごとく負け続けてきた。
結果がすべての政治の世界において、
また国民の選挙で権力を決める民主主義政治においてそう言われれば返す言葉はない。
民進党は「100の言葉より1つの結果」と言った安倍総理の言葉を重く噛みしめるべきである。
そんなことを書くと民進党の支持者から轟々の非難を受けるかもしれないが、
しかし「100の言葉より1つの結果」は政治家が心しなければならない基本であり、
それを敵から言われたからと言って無視するようでは永遠に選挙に勝てない。
と同時にフーテンはその言葉に、
太平洋戦争に勝利してそれからの日本を永久に支配し続けようとする米国が、
日本の外務大臣に対し「文句があるならもう一度戦争をして勝ってから言え」と迫ってきた言葉を思い出す。
前にも紹介したが、
小泉政権時代に故町村外務大臣が米国から中国の軍備増強に対抗するよう要請されたとき、
そういう米国が中国の人民解放軍と合同軍事演習を行っていることを疑問視すると、
米側から発せられた言葉である。
そこには圧倒的な自信を見せつけて相手を従属させようとする勝者の驕りというか傲慢さを感じる。
安倍総理は民進党の蓮舫代表に対し、
戦勝国の米国が従属国日本を見るようにまるで敵とは看做さない態度をとった。
その蓮舫氏の代表質問を参議院本会議場の傍聴席から野田幹事長が一人で見つめる姿が
ニュース番組で放送された。
蓮舫執行部が事実上の野田執行部であることを裏付けるような映像である。
野田政権から権力を奪い返すことに成功した安倍政権にとって、
野田・蓮舫体制はその成功体験に裏打ちされた権力闘争の再来に過ぎず、
米国が日本を見るような態度になってしまうのも当然かもしれない。
そもそも旧民主党は菅直人政権が2010年の参議院選挙に敗れて「ねじれ」を作ったときに
真剣な反省を行い、党首を交代させなければならなかった。
衆議院で選ばれた総理を参議院選挙の敗北で辞めさせる必要はないという理屈もあるが、
「ねじれ」は予算以外のあらゆる法案を成立させなくする。総理が延命すれば政治は大混乱に陥る。
だから参議院選挙の敗北を受けて総理が辞任しない例はなかった。
ただ一人安倍晋三氏だけが2007年の参議院選挙に惨敗しても続投を表明した。
フーテンはその愚かさに驚いたが、
自民党は「辞めろ」とは一言も言わずに安倍総理が辞めざるを得ない状況を作り出し、
病気のせいにして安倍総理を退陣させ、
安倍氏とは真逆のタイプの福田康夫氏に交代させて政権を維持した。フーテンは政治の知恵を感じた。
その前例を理解する能力がなかったのか、旧民主党は菅直人氏を交代させず、代表選挙で再選させた。
フーテンはそれを見て旧民主党の党員・サポーターは民主主義のイロハを分かっているのかと疑問を持った。
国政選挙に敗れて国民の支持を失ったリーダーを交代させるのは民主主義のイロハのイである。
しかし万年野党というのは権力の埒外にあるので選挙の勝ち負けがストレートに交代の理由につながらない。
そんな体質が旧民主党には残っているのかと考えざるを得なかった。
菅政権は当然ながら「ねじれ」によって窮地に追い込まれた。
それを救ったのが3・11の大震災である。おかげで菅政権は延命したが、
それが日本国家にとって良かったのかどうかは、将来に歴史が判断することになる。
菅政権の参議院選挙敗北は、政権を獲得したときの選挙公約を覆し消費増税を掲げたことと
TPP参加の方針が原因であった。
しかしそれを反省することなくその方針を推し進め消費増税の三党合意を作り上げて
自公の要求通り解散・総選挙を行ったのが野田政権である。
大敗北必至の選挙をわざわざ行う総理をフーテンは初めて見た。
しかもその年にはロシアのプーチン大統領来日が予定されており
国民の目を北方領土問題に振り向けることができるチャンスだったが、
野田政権はそれも自公政権に明け渡した。
今では安倍総理が北方領土問題を争点に解散に打って出るとみられており、
それもこれも野田政権が与えたエサで自公は肥え太り、旧民主党をじり貧に追い込んだのである。
しかしその責任はなおざりにされ、今や野田氏が事実上のリーダーに復帰し、
菅氏も党の中枢に存在する。その構図がある限り、そしてその構図から脱却できない限り、
自公政権は安泰である。それが今国会で驕りとなって現れた。
驕れる者は久しからずで、頂点に立った時に権力は墓穴を掘るものだが、
それでも攻める側は気の抜けたビールである。
一方、豊洲新市場の汚染問題で力を得た小池東京都知事はオリンピック問題でも見直しを図り、
経費削減に切り込む姿勢を見せ森喜朗東京五輪組織委会長との対決姿勢を明らかにした。
森会長は見直しに反発し、萩生田官房副長官も「慎重に対応してほしい」と牽制している。
東京都と国家が対立する構図に国民は権力闘争のダイナミズムを感じ取り注目が集まることになる。
その小池氏が来年の都議会議員選挙を念頭に「政治塾」を主宰して候補者擁立を図ろうとしているが、
それは自らが圧倒的に劣勢にあるが故の方策の一つである。
ところがその塾に蓮舫新代表は「参加したい」と述べた。
社交辞令なのか本気なのか知らないが、
自公政権が次の選挙で恐れていることは野党の選挙協力が参議院選挙の時以上に進化することである。
自民党は長年の敵であった社会党と手を組んで羽田政権から権力を奪い、
自公は選挙協力を17年間磨いてきたからそのことをよく分かっている。
分かっているから野党の選挙協力は恐ろしい。それをさせないようにするのが最重要課題である。
その時に自民党議員である小池都知事にすり寄る野党第一党代表の頭の中に
どのような選挙戦略が描かれているのかフーテンには理解できない。
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