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2016/09/28 05:38
<米大統領選の第1回テレビ討論会で、共和党のトランプ候補と民主党のクリントン候補の双方から「日本」への言及があった。近年の大統領選では経済、軍事両面で存在感を増した「中国」には触れても、日本への言及はない討論会が目立っていた。全米ではプロフットボールNFLの優勝決定戦「スーパーボウル」に匹敵する、過去最多の視聴だったとみられる。
「Japan」と言及したのはトランプ氏が4回、クリントン氏は2回。トランプ氏は「日本のせいで我々は巨額の資金を失っている。世界の警察官になることはできない。必要な負担を求める」「何百万台も車を売っている経済大国の日本を守ることはできない」などと持論を展開した。クリントン氏は「選挙戦で世界中の指導者を不安にさせている。私は日本、韓国との防衛条約を尊重する」となどと反論した。
安全保障分野で日本がクローズアップされるのは、米国の地位が相対的に低下したことのあらわれでもある。野上浩太郎官房副長官は27日の記者会見で「次の大統領が誰になるにせよ、日米同盟は外交の基軸だ」と述べた。政府部内でトランプ候補が同盟国に負担増を求める主張のなかで、日本に何度も言及したことに警戒感も出てきた>(以上「日本経済新聞」より引用)
トランプ氏は米国の1%のエージェントでない大統領候補のようだ。だからあからさまにTPPに反対し、日本や韓国の駐留米軍の本来の使命をご存じないようだ。
もちろん、駐留米軍は駐留している国の防衛のためではない。米国本土防衛のために駐留している。日本国内の駐留米軍はさらに日本の真の独立を妨げるために「占領」体制を維持している。
トランプ氏はGHQがいかに日本の誇りを踏み躙り、日本国民を「自虐史観」の呪術で洗脳したかをご存じないようだ。だから日本から米軍を撤退させよ、とか、日本の核武装を容認するかのような発言を平気でするのだ。
戦後米国史上で、トランプ氏はこれまでの大統領とは唯一の異質な候補者だ。世界支配を目指す大統領ばかり続いてきたが、トランプ氏は明確に内向きの姿勢を打ち出している。それもこれも、米国内の貧富格差が国民の忍耐の限度に達したからだろう。
米国民も米国の1%が米国と世界を支配していることの理不尽さに気付いたようだ。東西冷戦の時代、米国の軍事大国には米国民を東の軍事的脅威から守る、という大義名分があった。しかし旧ソ連の崩壊により東西冷戦が終息し、米国軍が世界に展開する必然性が低下した。
だから中国が南シナ海で岩礁を埋め立てて軍事基地化するまでダンマリを決め込んでいた。米国の軍事マフィアにとって世界平和は失業を意味する。だから米国本土の脅威にならない程度の中国の軍事的脅威は大歓迎だろう。
日本を米国に寄らしむためにも中国の軍事的拡大は歓迎だろう。日本の近隣諸国が日本にとって危険でなくなれば、米国の軍事マフィアは大口顧客を失うことになる。だから北朝鮮の核開発が確定していても、北朝鮮へイラクのように軍事侵攻しなかった。
日本に駐留している米軍は日本を占領していたGHQの代役に過ぎない。真の独立を果たすためにも、日本から米軍が撤退するのは歓迎だ。そして日本独自で日本の防衛を行うべきだ。当然、米国に気兼ねなく戦闘機などを開発すれば良い。日本は自前で日本の国家と国民を守るために軍備を増強すべきだ。そのためにもトランプ氏の大統領当選を願う。
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