2島返還が最低限というのはそれをロシア側に提言したところでロシア側は最大譲歩だと譲らないから、やはり日本人に向けての言葉であって希望的観測にすぎない。
アベノミクスが破綻し経済政策では浮上できそうもないので、安倍は外交で得点を稼ぎたい。

ばら撒きでも領土返還でも得点になりそうなら、なんにでも食いつくという感じだ。
少しでも長く総理の椅子に座っていたい、総裁の任期を伸ばす云々で揉み手の二階がおべっかを使っているが、野党に目を転じれば民進党がまさに民損党と呼んだほうが早い状態に落ち込んで安倍にとって野党共闘以外、民進は恐るるに足らずの無双状態だから自民党内の次の総理の椅子を巡る争いのほうが安倍にとって気がかり。

任期を伸ばすためになんとしても周囲を納得させる目に見える成果が欲しい、突然の外交攻勢は安倍のそうした腹積もりが透けて見えるだけではない。
得点をとれそうだとロシアとプーチンにすがるその様は、まるで鼻先に吊るされたニンジンに食いつこうと走る馬のようだ。
外交上手のプーチンは与しやすい男だとしばらく重宝にするだろう。

最悪なのは、更にその上に“莫大な経済協力資金”を、担保無しに意味不明に“毟り取られようと”していることである。恐らく総額“１兆円弱規模”に達するであろう。その主たるものは、返還（引き渡し）されない＜国後・択捉＞のインフラ整備であり、＜ハボなんだったっけ・色丹＞は経由しない例の“天然ガスパイプライン”なのである。
解るでしょう？殆ど役にも立たない、人も住めない、ちっぽけな島々を譲り受ける或いは買い取るために、何でこんな大盤振る舞いしなきゃぁならないの？ってことさ。
更に危ういのは、＜２島返還＞ですら、“経済協力”の具体的な契約成立後、ってな＜プーチンごり押し＞に屈しかねないのである。
＜日露平和条約＞が本当に結ばれるのかどうかは、未だ闇の中である。
何故なら、ここに強硬に反対しているのが、他ならぬ＜アメリカ様＞だからである。

従って結論は…
�@　＜ハボなんだったっけ・色丹＞を１兆円規模で実質買い上げる。
�A　＜日露平和条約＞は＜日露親善条約＞という名の曖昧模糊決着を見ざるを得ないのである。

それとも世論が、湧くかどうか計っているのかな?
反応が小さければ、それでもよしとみてるのか。

日本人向けのおべんちゃら。条約の中で決して触れられない内容だ。
条約が締結されれば、ロシアは択捉、国後について解決済みと言う立場を取る。
安倍の大嘘ツキ政権もどきは国民騙しにかけては天才的なスタッフを抱えているようだ。
外交に関わることは特定秘密として永遠に明かされないが、何のことはないソ連時代に打ち合わせた内容と比べて大した進展などないのが実態だろう。