2016年9月18日(日) 衆院東京10区補選 野党統一候補求める市民の動きが活発に 政策協定合意へ協議進めるhttp://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-09-18/2016091801_04_1.jpg (写真)東京10区補選で市民と野党の共闘を求める集会=13日、国会内 10月23日投開票の衆院東京10区(豊島区、練馬区の一部)補選に向けて、戦争法を廃止し立憲主義の回復をめざす野党統一候補を実現しようと、市民の動きが活発になっています。 東京10区補選は、小池百合子氏が都知事選に立候補したことに伴い行われるもの。 10区補選での市民と野党の共闘を求めて活動する「TeNネットワーク2016」(TeN16)などは13日、日本共産党の岸良信、民進党の鈴木庸介両予定候補や野党の国会議員に参加を呼びかけ、市民と野党の統一候補実現を求める集会を国会内で開きました。会場には都内各地から約100人もの市民が駆けつけました。 集会で「TeN16」の森田彦一共同代表は、安保関連法(戦争法)廃止・集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回、アベノミクスで広がる非正規雇用と貧困層の増大や格差の拡大の是正など10項目の政策協定案を予定候補に提案していることを報告。さらに市民の輪を広げながら野党との共闘体制をつくっていく決意を語りました。 政策協定を議論 「TeN16」は10区内で広がった「原発ゼロ」「秘密保護法反対」「戦争法廃止」の運動の中で、結びついた市民らが補選のためにつくったグループです。政策協定案は7月の参院選で野党と「市民連合」が合意した協定案の内容をベースにしながらメンバーで議論を重ねてきました。今回の協定案では南スーダンでの自衛隊の「駆け付け警護」に反対することや年金積立金運用方法の見直しなど、いま大きな課題となっている項目も加えています。 戦争法廃止と立憲主義回復を求める学者・文化人も声をあげています。市民連合にも参加する佐藤学・学習院大学教授をはじめ、10区在住・在勤の学者らが声明を発表し、市民と野党の共闘を呼びかけました。 候補者も前向き これに対し、野党各党や予定候補も共闘に前向きな姿勢を見せています。 13日の集会で共産・岸候補は「市民のみなさんの運動が大きく発展し、この声を届け、政治を変えるために力を尽くしたいと思い立候補した。市民のみなさんとの共闘をいかに発展させていくかというところに頑張っていきたい」と発言。民進・鈴木候補も「総選挙で大きな目的のために一緒にやっていこうという力が結集できるのかどうか。(今回の補選は)総選挙の前哨戦として試されている」と語りました。 一方、自民党は補選候補者を公募し、21日をめどに決定すると伝えられています。公募には、都知事選で自民党の方針に反し小池百合子氏を応援した若狭勝衆院議員(比例東京ブロック)も応じています。 選挙が迫るなかで「TeN16」は19日の週にも、各党と政策協定が合意できるよう協議を進める構えです。戦争法が強行されて1年となる19日には街頭に立ち、戦争法廃止のための共同を広げようと訴えます。(前田美咲、前野哲朗) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-09-18/2016091801_04_1.html 2016年9月18日(日) 戸別所得補償復活を 食健連署名 野党4党の共同へ http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-09-18/2016091805_01_1.jpg (写真)TPP批准阻止の共同を呼びかける農民連の白石会長=17日、東京都内 「国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会」(全国食健連)は17日、全国代表者・活動者会議を開き、環太平洋連携協定(TPP)の批准阻止、稲作農家の最低賃金となる「戸別所得補償制度」の復活署名に取り組むことを確認しました。 戸別所得補償の復活運動を提案した全国食健連の坂口正明事務局長は、生産費を大きく下回る米価暴落が続いており、農業・農村が崩壊の危機にあることを強調。「頑張る農家に見通しができる下支えが必要であり、野党4党も一致できる政策だ。最低賃金の共同、地域活性化に向けて各組織が全力で取り組もう」と呼びかけました。 戸別所得補償制度は、米や麦、大豆などの標準的な生産費用と販売価格との差を国が交付するもの。民主党政権のときに導入されました。安倍晋三政権では、価格変動交付金は廃止され、10アール1万5000円の直接交付金は半減、2018年から廃止の予定です。 農民連の白石淳一会長は「6年間のTPP阻止運動をしてきた食健連への期待は大きい。ここ一番の秋のたたかいをしよう」と訴えました。 各地から、農協や医療団体との懇談や学習の広がり、臨時国会でTPP批准を許さない「緊急署名」を柱にして農協や自治体への要請、10月15日に東京で開く「1万人集会」への参加を広げる決意が語られました。 日本共産党の紙智子参院議員、斉藤和子衆院議員が「野党と市民の共同を大いに広げよう」と激励しました。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-09-18/2016091805_01_1.html
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