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2016/09/02 04:35
<東京電力は1日、福島第1原発に接近した台風による大雨の影響で、汚染水対策「凍土遮水壁」の2カ所で温度が上昇し、凍土壁が溶けたような状態になったと発表した。追加工事を9月中に終え、0度以下に温度を下げるとしている。
凍土壁は原子炉建屋に流れ込む地下水を減らすため、建屋周囲の地中を壁状に凍らせる対策。
東電によると、台風7号が接近した8月17日以降、大雨で地下水が増え、4号機南側と3号機東側で土中の温度が1度を超えた。担当者は「雨水の通る道があるのだろう。2カ所で(凍土壁が)一度溶けたようだ」と説明した>(以上「共同」より引用)
既に3年有余と300億円以上もかけた結果がこの有様だ。この国の劣化ぶりを遺憾なく発揮しているのが福一原発放射能漏れ事故への対策だ。
そして政治の劣化ぶりも福一原発に関して遺憾なく発揮されている。安倍氏はオリンピック招致を決定するアルゼンチンでの会議で「放射能汚染水は完全にコントロールしている」と大嘘を吐いたが、その実態は当時と何ら変わらない。
福一原発が爆発して五年も経過したが、放射能汚染水の拡散防止や放射能の空中拡散防止に関して、日本の「優秀」な技術は無能力の実態をさらけ出している。新たな放射能の線量が福一原発の事故原子炉から吐き出され、日々汚染されているというのに政府もマスメディアもその実態を一切国民に報せない。
東北新幹線の床下を覆うカバーを取り外して整備する際に、カバーに溜まった土埃などを一ヶ所に集めて厳重に管理している。なぜなら放射能線量計で高い数値を示すからだ。新幹線は福島の放射能汚染地域を高速で走り、放射能の微細なプラークを巻き上げている、という実態が分かるだろう。
おそらく新幹線だけではない。自動車も放射能の塵を巻き上げて走り、車体に付着したまま各地へ拡散しているに違いない。「福島県産の産物を食べて支援」などという愚かなスローガンを唱える人たちは福島県の物品を全国に拡散し併せて放射能も全国に拡散しているという自覚は皆無なのだろうか。
なぜ崩壊した原発建屋を覆っていたカバーを外したのだろうか。なぜもっと大きくて頑丈なカバーで福一原発事故地全体をすっぽりと覆い、地下水を巨大な矢板と防水コンクリートでガッチリと止めようとしないのだろうか。福一原発構内はすべて高濃度放射能汚染地域で人が棲めないのは勿論のこと、そこがまさしく放射能汚染物質の拡散原点なら放射能汚染物質をそこに閉じ込めることを徹底して行うべきではないだろうか。
単純にして簡単な工事で放射能の拡散を止められるのなら、そうした工事にこそ全力を傾注すべきではないだろうか。日本の国土は日々全国的に汚染されつつある、という実態に国民は怒るべきだ。そうした事実を報道しないマスメディアを叱るべきだ。
そして「完全にコントロールしている」と世界へ向けて大嘘を吐いた安倍氏を国会で吊し上げるべきだ。チェリノブイル事故原発は石棺化して放射能の拡散を閉じ込めた。日本はなぜ拡散を閉じ込めようとしないのだろうか。
福一原発事故が収束していない現在、各地の原発を再稼働しようとしている電力会社の狂気と、それを後押しする原子力規制委員会と称する異常な機関を是認する政治家や国民には未来に対する責任感が欠落しているというしかない。それは致命的な精神欠陥だ。
ダダ漏れの放射能汚染地下水は間違いなく海へ拡散している。それでもその付近の海産物が危険ではない、と言える神経が解らない。メルトダウンした核燃料は地下で何度も臨界に達しているのは容易に想像できる。その際放出される放射能物質が拡散しているのも容易に想像できる。
放射能汚染を想像するしかない、というのは実態を政府機関もマスメディアも報じないからだ。この国は基本的なところで腐り切っている。
国民に奉仕すべき政府・行政機関が国民からもっと税を巻き上げようとしているし、国民の自衛隊員を日本からはるかに遠い場所で命を的に働けという。それが日本を軽視している国連に対する「貢献」だという。バカバカしいにも程がある。
国土強靭化と唱えていたのは誰だろうか。東北や北海道では自然災害で家が流され人命が失われている。政府がやるべき仕事は世界漫遊ではなく、国内のインフラ整備と国民生活の下支えではないだろうか。しっかり仕事をしない国会議員や政権を国民はいつまで支持するつもりだろうか。under controlの実態が凍土壁の溶解だ。
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