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「安倍マリオ」は詐欺師?の口上「いまだ道半ば」発言をやめろ!
http://mainichibooks.com/sundaymainichi/column/2016/09/11/post-1080.html
サンデー毎日 2016年9月11日号
牧太郎の青い空白い雲 585
日本人がリオ五輪のメダルラッシュに熱狂するのは仕方がない。スポーツの世界で、民族の優位性を確認するのは各国共通の「人情」である。でも、その"お祭り気分"を利用して「詐欺師同然のこと」をする輩(やから)がいる。
"お祭り"の最中、それとなく発表された「4〜6月期のGDP速報値」。 実質GDPの伸び率は前期(1〜3月期)比0・048%だという。「0・0%」と言えばいいのに100分の1秒を争うオリンピックの記録のように、わざわざ「0・048%」。善意の日本人は「わずかだがプラス成長」と思うだろう。
でも限りなく「ゼロ」に近い。政府が財政健全化目標の前提にしている「名目3%、実質で2%」には遠く及ばない。0・0%であろうと、0・048%であろうとアベノミクスは失敗した。
安倍内閣が目標にしている「2020年までに名目GDP600兆円」は、どう考えても「無謀な数字」なのだが、日本人は詐欺師の口上みたいな「べらぼうに小さい数字」と「べらぼうに大きい数字」を並べられ混乱する。
なぜだろう? それは政治経済の「専門家」であるはずのメディアが安倍さんの「詐欺師のような口上」に加担しているからである。
× × ×
安倍さんはリオ五輪のメダルラッシュまで「自らの手柄」と勘違いしているようだ。「湯水のようにカネを使っても金メダルを取る!」が成功したと安倍独裁政権は思っている。
そこで、御用メディアが「感動的なメダル獲得のドラマ」を流すだけでなく、意図的に「安倍さんの五輪」をヨイショする。
NHKの某解説委員は「おはよう日本」で「リオ五輪 成果と課題」と題して「五輪開催5つのメリット」なるものを解説した。「5つのメリット」とは......(1)国威発揚(2)国際的存在感(3)経済効果(4)都市開発(5)スポーツ文化の定着。
本来なら、アスリートの活躍を第一にすべきだが、この解説委員はまるで「オリンピックをテコに日本がさらに大国になった」とでも言いたげだった。
しかし、この解説が最初のメリットとして挙げる「国威発揚」は、オリンピック憲章に反している。かつて、オリンピックを国威発揚に利用したのはご存じ、ナチス・ドイツ。ヒトラーはオリンピックを「権力維持」の道具にした。そうあってはまずい、とオリンピック憲章はわざわざ「国家間の競争」ではない!と定めている。
そんな基本を無視して、天下のNHK解説委員が安倍さんにゴマをする? 当の安倍首相はマラカナン競技場での閉会式で任天堂の人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」のマリオに変身してみせた。
アベマリアならぬ安倍マリオ?ご満悦である。オリンピック憲章は「オリンピック区域内では、いかなる種類のデモンストレーションも、政治的、宗教的、人種的プロパガンダも禁じる」と定めているが、野暮(やぼ)は言うまい。
でも、実質GDPの伸び率前期比0・048%の「深刻な経済状況」をそのままにすれば、東京五輪なんてできるのか?
× × ×
安倍首相とその一派は必ず「アベノミクスはいまだ道半ば」と言う。「道半ば」はイヤに美的な表現である。
たとえば、「官邸前を通り抜けたとき、永田町はにわかに激しい雷雨に襲われました。道半ばにして倒れた君を思うとき、雷鳴は君の悲痛の叫びであり、驟雨(しゆうう)は君の無念の涙であったと思えてなりません」なんて使う(村山富市元首相が、小渕恵三元首相を追悼した際の言葉)。
「道半ば」という言葉の意味は「目標に達していない状態」のこと。「目標途中で」と言ったら身も蓋(ふた)もないので、「道半ば」。亡くなった人物を高く評価する「お世辞言葉」なのだ。
だから、自らの行動を「いまだ道半ば」なんて使うのは日本語のルール違反である。そんな基本を知らない一部メディアは「いまだ道半ば」を連発する。
アベノミクスが始まって、もう3年半だ。「いまだ道半ば」なんて詐欺師でも言わない。
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