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メディアがまったく報じない常時破壊措置命令のその後
http://xn--gmq27weklgmp.com/2016/08/26/post-5258/
26Aug2016 天木直人のブログ
北朝鮮がついに潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射した。
メディアは北朝鮮の脅威と攻撃能力ばかりを書き立てているが、肝心の日本の迎撃能力については一切書かない。
そこで思い出すのが常時破壊措置命令だ。
日本は北朝鮮の度重なるミサイル発射に対し、8月8日にいわゆる常時破壊措置命令を発した。
それは今度の北朝鮮の潜水艦ミサイル発射の二週間以上も前の事だ。
この常時破壊措置命令を受けて自衛隊はこの二週間どう動いたのか。
なによりも、25日に発射成功したといわれている潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射にどう対応したのか。
その事を教えてくれるメディアはどこにもない。
なぜか。
それは日本のミサイル防衛体制は機能不全であるからだ。
知っていながらメディアは一切それを書かない。
メディアが書いていることは、たとえば25日に行われた河野克俊統合幕僚長のつぎのような発言報道だ。
「(北朝鮮はまだ)潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を実戦運用できるレベルにまだ到達していないとみている」
「(ただ北朝鮮のSLBMの開発状況に関しては)技術的な進歩も確実にある」
メディアが書いていることは、たとえば国連の安保理事会は北朝鮮のSLBM発射を非難する声明をめぐって緊急会合を開いたが結論に至らなかったということだ。
これを要するに、日本はミサイル攻撃に対し、まったく無防備であるということだ。
北朝鮮が日本をいますぐにミサイル攻撃してくることはあり得ないと言い聞かせ、祈るしかないということだ。
万が一ミサイル攻撃が起きたら日本は滅びるしかないということだ。
日本政府もメディアも、壮大なごまかしの中で毎日を生きのびているという事である。
安保法や憲法改憲を論じるのは現実逃避でしかない(了)
◇
「ミサイル、成功と言わざるを…」政府に強い危機感(2016/08/24 17:21)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000082019.html
北朝鮮がまたSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を発射しました。日本政府の対応です。
(政治部・小池直子記者報告)
日本政府は、数日前からこの潜水艦を巡る動きを察知していて、ミサイルが発射されるのではないかと警戒レベルを上げていました。政府関係者は「飛距離と高さが出ているので、今回は成功と言わざるを得ない」と述べています。高い技術が必要な潜水艦からのミサイル発射という事態に対して、これまでよりも一段高い危機感を示しています。
(Q.日中韓外相会議が開かれているが、ミサイル発射の問題はどのように取り上げられた?)
日中韓外相会議は1時間余り行わましたが、やはり北朝鮮に対する問題が最大の関心事でした。
岸田外務大臣:「本日朝、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイルを発射したことは断じて容認することはできず、我が国は直ちに抗議しました」
岸田大臣は「北朝鮮の挑発行動は断じて容認できないということで一致した」と説明しています。また、北朝鮮に対して大きな影響力を持つ中国の王毅外相に対しては、責任ある国連安保理の常任理事国として対応するよう促したことを明らかにしています。これに対して王毅外相は「北朝鮮の挑発行動については明確に反対する」としたものの、「安保理決議の順守が重要だ」と述べるにとどめました。まさに会議当日のミサイル発射ということで、皮肉にも、3カ国の外相が北朝鮮に対する認識を共有する結果となったようです。
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