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自民党と根っこは同じ民進党 蓮舫代表で変わるのか
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2016年8月20日 日刊ゲンダイ 文字お越し
古い体質を変えられるか(C)日刊ゲンダイ
日本人アスリートの金メダルラッシュに日本中が沸いた「リオデジャネイロ五輪」は21日(日本時間22日)、閉会式を迎えるが、いつまでもお祭り気分に浸っている場合じゃない。9月は臨時国会が召集され、10月には衆院東京10区、福岡6区の補選が控えている。ガチンコ勝負の舞台は、いよいよ「スポーツ」から「政治」へと変わるのだ。
野党側は臨時国会で、総事業費28兆1000億円に膨らんだ政府の経済対策や、2015年度の運用実績で約5兆3000億円の赤字を出した年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の問題、口利きワイロ疑惑で閣僚を引責辞任した甘利明前経再相の証人喚問、米国の批准が不透明になってきたTPP承認案――などを焦点に安倍政権を追及する構え。7月の参院選、東京都知事選のいずれも惨敗した野党にとって反転攻勢のきっかけをつくるチャンスだが、カギを握るのが野党第1党である民進党の代表選(9月2日告示、15日投開票)の行方だ。
衆参両院で圧倒的多数の議席を握る巨大与党に対し、民進党の新党首が、どれだけ本気で闘う姿勢を国民に示せるかが問われているからだ。ところが、告示日まで2週間を切ったというのに代表選に名乗りを上げているのは、蓮舫代表代行のみ。旧維新の党グループがきのう(19日)、国会内で会合を開き、「無投票は回避すべき」との認識で一致したものの、このままだと蓮舫の無投票選出が濃厚だ。
■野党第1党の代表選が無投票でいいのか
なぜ、こんなドッチラケの展開になっているのかといえば、答えは簡単だ。参院選の東京選挙区で100万票以上を獲得し、ぶっちぎりのトップ当選を果たした「蓮舫人気」にあやかりたい、勝ち馬に乗りたいと思う連中が多いからだが、この後ろ向きな選択は最悪だ。党内からは「初の女性代表は党の看板になる」なんて声も出ているが、寝言を言ってもらっては困る。民進党の党員・サポーターは24万2907人(6月6日現在)で、旧民主党と旧維新の党の合流前(約27万人)から2万人以上も減った。女性党首というだけで党員・サポーターが増えるはずがないし、与党と比べてメディアの露出度が圧倒的に少ない野党にとって、代表選は国民に政策を訴えることができる貴重な場である。その代表選で盛り上がりを欠けば、国民がますますソッポを向くのは避けられないだろう。政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。
「野党がなすべき最大の仕事は、政権与党を解散に追い込むことです。とりわけ改憲、軍拡に突き進む安倍政権は何が何でも引きずり降ろす必要がある。その野党を束ねる第1党の代表選が果たして無投票でいいのか。複数の候補者がしっかりと論戦した上で、新代表を選ぶような形でなければ、党員らも納得しないでしょう。女性党首ならムードが変わるのではないか――なんて甘っちょろい思惑を抱いているのだとすれば言語道断。安倍政権にナメられるだけです」
それでなくても、民進党は都知事選をめぐる候補者選びの対応でドタバタ劇を繰り広げ、支持者らを呆れさせた。結局、「知名度頼み」でジャーナリストの鳥越俊太郎氏を擁立したものの、小池百合子都知事に大敗。「知名度頼み」では世論の支持は得られないことがハッキリしたのに、代表選でも同じ轍を踏もうとしているのであれば救いがたい。
刷新が必要(C)日刊ゲンダイ
民進党は「何が何でも政権交代する」という気概を持て
「何が何でも絶対に勝つ」
リオ五輪のレスリング女子48キロ級で金メダルを獲得した登坂絵莉(22)は試合後、こう言って涙を流した。やはり、金メダルを取ったレスリング女子69キロ級の土性沙羅(21)も試合中、どんなに劣勢に追い込まれても「何が何でも勝ってやる」と思っていたという。
民進党も、この2人の金メダリストの気概を見習って「何が何でも政権交代する」と、ガムシャラにならなければ巨大与党を倒すのは不可能だ。
フツーに考えれば、代表選だって「俺が党を立て直す」「新たな民進党はこうあるべきだ」と立候補者が相次いで声を上げていてもおかしくない。やりたい放題の安倍政権に危機感を抱くのであればなおさらだ。ところが、そんな雰囲気はこれっぽっちも感じられない。
「立候補を表明しているのが蓮舫さん1人だけなのは、挙党一致が理由ではありません。バックにいる野田前首相や枝野幹事長、安住国対委員長らがニラミを利かせていることも大きく影響しているのです。党内では『蓮舫代表、安住幹事長で決まり』なんてウワサもまことしやかに流れている。昨年の自民党総裁選で、出馬が取り沙汰された野田聖子議員が推薦人を確保できず立候補を断念した時、旧民主党内では『独裁政党』と批判の声が上がっていましたが、今の民進党も同じですよ」(民進党若手議員)
やれやれ、民進党は旧民主党時代からいつもこうだ。政策の違いというよりも、「好き嫌い」で離合集散し、しょっちゅう内輪揉めしている。しかも、中心メンバーはいつも決まっている。旧民主党時代に小沢元代表を追い出し、鳩山元首相を引退させ、マニフェスト破りの消費税増税をやって自爆解散に突き進んだ野田前首相の一派だ。初の女性党首だ何だと言っても、こういう連中が裏で蠢いているのを国民に見透かされているのだ。
■今から政権奪取後を心配する無意味
マトモな大局観を持った議員がいないから、参院選の1人区で野党共闘が成功したにもかかわらず、「衆院選は政権選択の選挙だから野党共闘はムリ」なんてセリフが平気で飛び交う。参院選前に新党「国民怒りの声」を立ち上げた憲法学者の小林節氏は、本紙の連載で〈野党幹部の多くは、実は政権交代になど興味はなく、『専業野党』のままであっても自分が議員でいられるのが一番大切だということだ。政権交代よりも、いかに『わが党』だけを拡大するか、にしか関心がない〉と斬り捨てていたが、巨大与党を本気で倒す気もない野党が政権奪取後を心配してどうするのか。
この“与党ボケ”した権力亡者の滑稽体質をガラリと変えない限り、国民の支持が得られるはずがない。そして、おそらく、そうこうしている間に改憲を目論む狡猾な安倍政権は民進党内に手を突っ込み、保守系議員をどんどん揺さぶってくる。そうなれば右往左往した民進党が雲散霧消するのも時間の問題だ。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「民進党にとって次の新体制がラストチャンス」と言い、こう続ける。
「仮に蓮舫氏が代表に就くのであれば、党内から反発の声が出たとしても、これまでのように内輪揉めせず、うまくまとめられるかが、ひとつの試金石になります。その上で、子育てや介護といった政策で女性らしい視点をアピールできるかどうか。破綻したアベノミクスに代わる経済政策を打ち出すことも欠かせないでしょう。野党共闘を着実に進めるため、野党第1党の党首として他の小規模野党に対して謙虚な姿勢を取ることも重要です」
しょせんは「顔」を変えても「中身」が変わらなければ、意味がない。安倍政権の暴政を止めるには、民進党が“疑似与党”体質からの脱却を図れるか――にかかっているのだ。
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