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小林節「自民党改憲草案を糺す」 <第2回>あまりに多くの壁が反権力の政治参入を拒んでいる
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/187941
2016年8月17日 日刊ゲンダイ 文字お越し
小林節氏(C)日刊ゲンダイ
憲法を守るための政権交代を実現するためにはどうしたらいいのか。私は自・公の選挙協力に学んで、野党も選挙協力をしなければ現行選挙制度の下では勝ちようがない……と主張し続けてきた。
一昨年の春から、1人区における野党統一候補の実現を目指して、野党各党の幹部との論争に臨んだ。それは昨年、共産党が「国民連合政府」構想として応えてくれたことで大きく前進し、曲がりなりにも参院選1人区全てで野党統一候補が実現した。
次に、参院選比例区で全野党統一名簿を作ることを提案して歩いたのだが、こちらは全ての野党に断られてしまった。その時に初めて知ったのは、野党幹部の多くは、実は政権交代になど興味はなく、つまり「専業野党」のままであっても自分が議員でいられるのが一番大切だということだ。政権交代よりも、いかに「わが党」だけを拡大するか、にしか関心がないのである。
そこで私は、近い友人たちと相談して、自・公は支持していないが、民進にもウンザリしていて、絶対護憲で思考停止に見える共産や社民にも違和感を覚えている中間層、つまり4割以上の棄権者たちをターゲットにした新党を結成し、選挙に参加する決断をしたのである。野党の裾野が広がれば、政権交代に少なからず貢献できると考えたのだが、現実には、全ての野党から敵視されてしまった。
それ以上の「参入障壁」は、マスコミから完全に無視されたことである。法律上は、10人の候補者を揃えれば「政党扱い」されることになっているが、現職が1人もいない政党を完全に無視するのがメディアの「不文の」慣行であるということを、選挙が始まってから知って、悔しい思いをした。
私は、6000万円もの供託金を納入したが、実際には競争にも参加させてくれないような選挙戦に二度と挑もうとは思わない。
日本はあまりに多くの慣習や不文律が政治、とりわけ反権力への政治への参加を拒んでいる。このままではいずれ、野党の候補者になろうとする学者ら知識人はいなくなってしまう危惧もある。だからこそ、ここでも敗軍の将の総括を書かせてもらったのだが、それはそれとして、憲法改悪は既に政治日程に上った現実なのである。
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