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2016年08月09日 「ジャーナリスト同盟」通信
<生前退位は国際常識>
日本国憲法を尊重し、擁護する義務を果たしてきている平成天皇が、自らの思いを率直に語った。それも主権者である日本国民に対して、である。2016年8月8日にも意味が込められている。八は末広がりを期待する数字である。全国民の理解を求めている。「生前退位」を認めてほしいとの切なる訴えだ。人間としての当たり前の叫びに誰も反対しない。政府・議会・司法は、直ちに皇室典範の改正に取り組む責任と義務があろう。生前退位は国際常識だ。
<皇室典範にメスを入れる好機>
敗戦によって、日本は大日本帝国憲法を事実上、廃止して民主・平和を原理とする日本国憲法を、国民の選んだ議会で圧倒的多数の賛成で制定した。
皇室法である皇室典範はというと、旧皇室典範を敗戦後の47年、戦前の政治制度の枢密院・帝国議会の協賛を経て、そそくさと制定したものである。そこには国民の意思は、直接に届いてはいなかった。
この機会に「生前退位」を骨格とした、近代的な皇室典範に改正すべき責任が、主権者とその代表である三権に課せられたものであろう。
<人権感覚を大きく取り入れる>
思うに、本来は政府・議会・司法の側で古めかしい皇室典範を改正すべきであった。それを怠ってきたことについて、大いなる反省を求めている。平成天皇の思いを聞くまで動かなかった三権の怠慢を恥じ入るばかりである。
象徴天皇は人間天皇である。国民と同じく人権を保障されている。人間らしい自由な生活を保障して当然であろう。戦前の、元首でも、むろん神でもない。天皇制を政治利用する輩からの「慎重論」には反吐が出る。
<思い出した宇都宮徳馬さんの主張>
筆者に、遠い存在でしかない皇室について言及してくれた最初で最後の人物は、宇都宮徳馬さんだった。彼の父親は陸軍大将である。昭和天皇の幼いころの教育にも関係したという。自ら近衛内閣のブレーンとして活躍している。
象徴天皇を政治利用する政治屋に、常に厳しい目を向けていた。「早く京都に返して自由な市民生活を送らせたいものだ」という言葉が印象的だった。「せめて英国の王室レベルの開かれた制度にしなければ、おかしいよ」とも言っていた。彼は前近代の皇室典範に批判的だった。筆者も大いに納得したものである。
<日本国憲法に殉じる平成天皇>
昨今、戦後七〇年の間、平和に過ごすことが出来たことに感謝する国民は多い。立憲主義ゆえに政治の暴走を禁じていたからである。
いまの自公政権は、この立憲主義を破って集団的自衛権行使に踏み切った。ワシントンは喜んでいるが、韓国や中国は強く反発している。平和なアジアは一変して波高しである。極右政権に対して平成天皇は深く嘆いてきた、とも聞いている。
「歴史の教訓を学べ」と国民に叫び続けている!平成天皇の国民への最後の叫びを、素直に受容する主権者でありたい。
二〇一六年八月八日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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