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日本の防衛力のなさを白日の下にさらしてくれた北朝鮮
http://xn--gmq27weklgmp.com/2016/08/04/post-5083/
4Aug2016 天木直人のブログ
北朝鮮のミサイルがついに日本の排他的経済水域に落下した。
これを知った安倍首相は、「許しがたい暴挙」だと非難した。
暴挙どころではない。
攻撃されたも同然だ。
中谷防衛大臣も自ら認めている。
「まったく予告がなかった。発射実験ではない」と。
攻撃とはそういうものだ。
物凄く深刻な事態が起きたのだ。
今度のミサイル発射は牽制だったらしいが、本気で攻撃してきたら、
もっと深刻だ。
それなのに、なぜ日本政府は迎撃ミサイルシステムによる破壊活動措置を命じなかったのか。
なぜか、
実験ではなかったからだ。
落下物の破壊ではなかったからだ。
攻撃だから、いつ、どこから攻めてくるかわからなかったからだ。
しかも今度の発射は移動発射台が使われたという。
ますます事前探知が困難だ。
まだ排他的経済水域でよかった。
なぜなら「もし日本の領土まで飛んできても、迎撃できなかった」(政府関係者)(8月4日毎日新聞)からだ。
これを要するに、高い金を払って米国から買わされた日本の迎撃ミサイルシステムは、北朝鮮のミサイル攻撃にはまったく対応できないということだ。
発射実験の時だけ、万が一その落下物が落ちてきたら破壊する、そのためにゴロゴロと、その都度動かして対応する。
それが我が国の迎撃防衛システムである。
それだけのものなのだ。
これが安倍首相が強行成立させた安保法にる我が国の防衛力強化の実
態である。
そして、その安保法を戦争法だと言って反対した野党からは、今度の北朝鮮の「攻撃」に対する発言は一切ない。
安倍政権では日本を守る事は出来ないが、野党共闘政権では平和を叫ぶだけで安全保障政策すら存在しない。
これが日本の現実である(了)
◇
北朝鮮ミサイル 秋田沖の排他的経済水域内に落下
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160803/k10010619621000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001
8月3日 10時48分 NHK
中谷防衛大臣は、防衛省で記者団に対し、北朝鮮が、3日午前、中距離弾道ミサイル、ノドンとみられる1発を発射したもようで、秋田県の男鹿半島から西におよそ250キロの日本海上の日本の排他的経済水域内に落下したものと推定されると明らかにしました。
この中で、中谷防衛大臣は、北朝鮮が、3日午前7時53分ごろ、北朝鮮西岸のウンリュル付近から、1発の弾道ミサイルを東北東方向に発射したもようで、発射された弾道ミサイルは、およそ1000キロ飛しょうし、日本海上の日本の排他的経済水域内に落下したものと推定されると明らかにしました。
そのうえで、中谷大臣は、着水地点について、「秋田県の男鹿半島から西におよそ250キロの日本海上であると推定され、午前8時5分ごろ着水したとみられる。現時点で付近を航行する船舶、航空機への被害情報は確認されていない」と述べました。
また、中谷防衛大臣は「距離から勘案して、ノドンミサイルの可能性がある」と述べました。そして中谷大臣は、「排他的経済水域内に落下したと推定され、わが国に対する安全保障上の重大な脅威であり強く懸念する。安倍総理大臣の指示を踏まえて、引き続き、アメリカや韓国とも緊密に連携し、重大な関心を持って、情報の収集・分析に務め、わが国の平和と安全の確保に万全を期す」と述べました。
防衛相「目的をしっかり分析」
中谷防衛大臣は、NSC=国家安全保障会議の4大臣会合のあと防衛省で記者団に対し、「現在、船舶や航空機の被害の情報は入っておらず、着水地点を中心に調査や捜索を行っている」と述べました。そのうえで中谷大臣は、発射された弾道ミサイルがおよそ1000キロ飛しょうしたとみられることに関連して、「方向を変えると、西日本がすっぽりおさまってしまう。ノドンミサイルであれば、射程が日本全体を覆うことも可能で、いかなる目的で発射したのかしっかり分析したい」と述べました。
ノドンは日本のほぼ全域射程に
「ノドン」は、北朝鮮が1990年代までに開発した中距離弾道ミサイルで、射程が1300キロと日本のほぼ全域が入るとみられています。
北朝鮮は、ノドンをおよそ200基実戦配備しているとみられていて、2006年7月と2009年7月に、北朝鮮南東部のキッテリョン(旗対嶺)から日本海に向かってノドンとみられる弾道ミサイルを発射しました。また、2014年3月には、オランダ・ハーグでの核セキュリティーサミットに合わせて開かれた日米韓3か国の首脳会談のさなかに、ピョンヤンの北のスクチョン(粛川)からノドンとみられる弾道ミサイル2発を発射しました。
さらに、ノドンとみられる弾道ミサイルは、ことし3月と先月19日にも北朝鮮西部から日本海に向けて発射されており、防衛省は「北朝鮮がノドンの性能や信頼性に自信を深めている」と指摘しています。
一方で防衛省はノドンの命中精度について、「特定の施設をピンポイントに攻撃できるような精度の高さではない」としています。
ミサイル弾頭部分がEEZに落下は初
防衛省によりますと、今回、北朝鮮が発射した弾道ミサイルは、弾頭部分が秋田県沖の日本海の排他的経済水域の中に落下したとみられるということです。北朝鮮の弾道ミサイルを巡っては1998年の発射の際、ミサイルの部品の一部が岩手県沖の太平洋の排他的経済水域に落下したことなどが確認されていますが、弾頭部分が日本の排他的経済水域に落下するのは今回が初めてということです。
EEZは漁業や資源掘削を自由にできる水域
EEZ=排他的経済水域は、漁業や、石油などの鉱物資源を掘削などの活動を、他国に邪魔されず自由に行うことができる水域です。海洋に面している国は、国連海洋法条約に基づいて、自国の領海と公海との間に排他的経済水域を設定することができます。日本の排他的経済水域は、およそ405万平方キロメートルにおよび、世界有数の漁場となっています。排他的経済水域は領海とは違い、他国の船舶にも航行の自由があります。
ミサイル巡る北朝鮮の最近の動き
北朝鮮は、ことし1月に「初めての水爆実験」と称する4回目の核実験を、2月には事実上の長距離弾道ミサイルの発射を、それぞれ強行しました。これに続いて、3月から先月にかけては、新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」やSLBM=潜水艦発射弾道ミサイル、それに、中距離弾道ミサイル「ノドン」や、短距離弾道ミサイル「スカッド」など、射程の異なる弾道ミサイルやロケット弾合わせて30発を発射し、核・ミサイル開発を推進する姿勢を鮮明にしていました。
また、北朝鮮の国営メディアは、ICBM=大陸間弾道ミサイル「KN08」とみられるミサイルを視察するキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長や、弾道ミサイルが大気圏に再突入した場合を想定した模擬実験の写真を公開したほか、新型ICBMなどのエンジンの燃焼実験が成功したと発表しました。さらに、5月に36年ぶりに開かれた朝鮮労働党大会で、キム委員長は、核・ミサイル開発を推し進める考えを改めて強調し、核開発と経済の立て直しを並行して進める「並進路線」が党の規約に新たに盛り込まれました。
こうしたなか、先月に入って、アメリカがキム委員長に対し初めて制裁を科すと、北朝鮮は「宣戦布告だ」として強く反発し、ニューヨークチャンネルと呼ばれる国連代表部を通じたアメリカとの接触ルートを遮断すると発表しました。さらに、韓国とアメリカが最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓国国内への配備を決めたことを受けて、北朝鮮軍の総参謀部が「重大警告」を発表し、「物理的な対応措置を取る」と威嚇していました。また、北朝鮮のリ・ヨンホ外相は、先月、ラオスでASEAN地域フォーラムに出席した際、「追加の核実験を行うかどうかは、すべてアメリカの態度にかかっている」と報道陣に述べ、1月に続いて5回目の核実験を強行する可能性を示唆して、アメリカを強くけん制していました。
首相「きぜんと対応」
安倍総理大臣は総理大臣官邸で記者団に対し、「わが国の排他的経済水域に落下したとみられ、わが国の安全保障に対する重大な脅威であり、許しがたい暴挙だ。明白な国連安保理決議違反であり、北朝鮮に対し断固抗議した。米国・韓国と連携し、きぜんと対応していきたい」と述べました。
外相「重大な挑発行為」
岸田外務大臣は外務省で記者団に対し、「累次にわたる弾道ミサイルの発射に続く、今回の発射は、わが国のみならず、国際社会の平和と安全に対する重大な挑発行為だ。特に、弾道ミサイルが、日本の排他的経済水域内に落下したという点は、船舶や航空機の安全にも関わる事態であり、大きな問題だ。アメリカや韓国をはじめとする関係国と連携し、緊張感を持って、対応していきたい」と述べました。
そのうえで、岸田大臣は3日午前9時半すぎ、北朝鮮に対し弾道ミサイルの発射は国連安全保障理事会の決議に明白に違反する極めて問題のある行為だとして、中国・北京の大使館ルートを通じ厳重に抗議したことを明らかにしました。
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