http://www.asyura2.com/16/senkyo210/msg/618.html
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「日本のジャーナリズムの劣化について。:内田樹氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/20493.html
2016/8/4 晴耕雨読
https://twitter.com/levinassien
プチ仕事。
日本のジャーナリズムの劣化について。
「報道の自由度」ランキング、日本は11位から72位まで転落しました。
わずか5年でここまで落ちられるというのはランキングがおもに政府の報道規制についてのもので、「ジャーナリズムそのものの質」とは無関係だということを意味しています。
日本のジャーナリズムは2012年に「報道の自由度」世界11位のときもすでに今と同じように「劣化」していたのだということです(だって同じような人間がかかわっているんですから)。
ただ、メディアそのものの劣化・空洞化は数値的に衡量できないので、前景化しなかったというだけの話です。
成島柳北は『朝野新聞』の政府批判記事を咎められて120日在獄しておりました。
陸羯南の『日本新聞』は17年間に31回、計233日の発行停止処分を受けました。
中江兆民、幸徳秋水、大杉栄たちが生きた時代(あるいは殺された時代)の日本の「報道の自由度」は今よりはるかに低かったはずです。
ということは「報道の自由度が低い」ということと、権力に抗う硬骨のジャーナリストが存在するということの間には相関がないということです。
日本のメディアの劣化は、政権による規制の問題である以上に、ジャーナリストの質が低下したことがもたらしたものだと僕は思います。
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