http://www.asyura2.com/16/senkyo210/msg/124.html
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「1941決意なき開戦 堀田江理著 真珠湾攻撃までの道のり描く:正統的な政治学や歴史学では解けない対米開戦の理由」
http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/954.html
のコメント欄1.のコメントに対するレスポンスです。
【引用】
「1. 2016年7月24日 08:29:16 : 48gVEZrLWM : k8A4ogJVNqw[2]
誰が書いたか知らないが、最初のコメントがバカすぎて話にならない。
軍幹部が対米戦に引きずり込んだ事実はない、むしろ逆で反対していた。
開戦を煽ったのはマスコミだ。
昭和天皇が無能?
バカもここまでくると犯罪だ。
立憲君主が政治に口出しできないことも知らないのか。
小学校から入り直せ!」
【コメント】
最初に、「昭和天皇が無能?バカもここまでくると犯罪だ。立憲君主が政治に口出しできないことも知らないのか。小学校から入り直せ!」について:
まず、立憲主義とは、統治機関の権限及び行為の大枠が憲法で規定されているという考え方及び統治形態であり、元首ないし政府が、具体的にどのような(どこまでの)統治権限を保有しているかということに直接は関わっていません。
ですから、貴殿の「立憲君主が政治に口出しできないことも知らないのか。」という指摘は、まったくデタラメな批判ということになります。
立憲君主は、政治に口出しするとき、できる範囲や方法が憲法で規定されているというだけのことです。
それを示しているのが、大日本帝国憲法であり、「第1条大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」としながら、「第4条天皇ハ国ノ元首ニシテ統治権ヲ総攬シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ之ヲ行フ」と立憲主義をうたっています。
戦前日本の天皇を立憲主義的に規定する大日本帝国憲法は、協賛や輔弼を受けながらも、立法権・行政権・軍事権が基本的に天皇にあるとしています。
今回のテーマである軍事及び戦争についても、
「第11条天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス
第12条天皇ハ陸海軍ノ編制及常備兵額ヲ定ム
第13条天皇ハ戦ヲ宣シ和ヲ講シ及諸般ノ条約ヲ締結ス」
と、大日本帝国憲法は天皇が絶対的な権限を有していることを明らかにしています。
次に、「軍幹部が対米戦に引きずり込んだ事実はない、むしろ逆で反対していた。
開戦を煽ったのはマスコミだ。」について:
東條英機氏も対米戦には消極的だったように、米英と通じていない軍幹部は勝ち目のない対米戦には消極的(反対というより消極的というのがあたっている)だったと言えます。
とりわけ、陸軍は、対米戦は海軍の役割と考えていたので、軍機構としては中心的存在ありながら、海軍が決する問題という愚かな気分をもっていました。
マスコミが、中国での戦争を煽り、対日移民規制から醸成されていた反米意識と思うように進まない日米交渉のため、アメリカ憎しという感情を煽っていたこともまちがいありません。
しかし、マスコミには国策を決定する権限はないのです。
もしも、天皇・参謀本部・軍令部・内閣が、マスコミやマスコミに煽られた国民感情に左右されて対米開戦を決めたとしたら、それこそ、無能・無責任の極みではありませんか?
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