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参院選勝利 安倍1強の行方
(上)改憲論議、時機探る
絡む任期延長論 経済政策、「個人」を重視
参院選で与党が勝利し、安倍晋三首相(自民党総裁)は長期政権への礎をさらに固めた。「安倍1強」体制が強まる気配で、与野党の戦略や構図はどうなるのか。
首相は経済最優先の姿勢をアピールする
参院選の投票日から一夜明けた11日。東京株式市場は参院選結果を受けて買い安心感が広がり、日経平均株価は1週間ぶりに反発した。「上がっているね」。首相は周囲に語った。参院選後も経済最優先のメッセージを市場に送ることで、株高につなげるのはシナリオ通りだった。
政権の命綱は引き続き安倍首相の経済政策「アベノミクス」だ。だが重点は微妙に変わっている。
無年金者対策の早期導入、給付型の奨学金の検討開始……。11日の記者会見で首相は「未来への投資」をキーワードに据え、具体策を羅列した。
この会見で、首相は国内総生産(GDP)には触れていない。首相はGDPを600兆円にする目標を掲げているが、実は参院選の遊説でも意識してGDPには触れなかった。国民一人ひとりの視点に立てば、マクロの数字は実感が湧きにくい。雇用や年金、教育のような身近な課題で成長の「果実」を示す。首相の視点はより「個人」に向く。
11日の記者会見では記者団から憲法改正への姿勢を問う質問が相次いだ。側近が「憲法ばかりで、社会保障の優先順位をなぜ聞かないんだ」と憤ったのも、首相が市場へのメッセージを大切にしていたからだろう。
世論の賛否が割れた安全保障関連法を2015年9月に成立させてから、首相は保守色を抑えてきた。参院選で憲法改正に前向きな勢力が国会発議に必要な3分の2を超え、宿願の憲法改正は射程に入る。再びどこまで保守色を強めていくのか。
「第1次政権では国民の一歩先を行こうとして急ぎ過ぎた。今回は半歩先を歩く気持ちで取り組むつもりだ」。首相が周囲にこう語るのは、改憲が簡単ではないことを痛感しているからでもある。
改憲は国会で発議した後、国民投票での過半数の賛成というハードルが待ち受ける。国民投票で否決される前例を作れば、その後は改憲を発議しづらくなる。国民投票で賛成を得るためにも、国会で幅広い勢力の賛成を引き出したい。
首相が期待するのは民進党の保守派議員だ。「マスコミは『改憲勢力が3分の2』と言うけれど、議員個々人でみると、改憲勢力はとっくに3分の2を超えてるんだよね」。首相は参院選後、周囲に語った。
参院選では民進党と共産党などが共闘し、改選定数1の1人区で一定の成果を出した。改憲論議は民進党を揺さぶり、野党共闘を分断する策にもなる。
3月には改憲を「私の在任中に成し遂げたい」と述べていた首相だが、最近は実現時期への言及を避けている。周囲に「憲法は熱狂のなかで改正すべきではない」と話し、議論を進めるなかで機が熟すのを待つ考えを示している。
いまの党則に基づくと、首相の党総裁としての任期は2018年9月まで。首相を支持する議員は「それまでに改憲が実現できなければ、任期延長を求める声が出るだろう」と語る。改憲をレガシー(遺産)に定めるなら、改憲に向けた動きは安倍政権の「出口戦略」と絡む展開になる。
[日経新聞7月13日朝刊P.4]
- Re: 参院選勝利 安倍1強の行方(上)改憲論議、時機探る 絡む任期延長論 経済政策、「個人」を重視 あっしら 2016/7/20 05:28:41
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- ↑:参院選勝利 安倍1強の行方(中)「共闘」の是非 民進に摩擦 執行部、継続を模索:共闘で得票上積みの選挙区が大半 あっしら 2016/7/20 05:34:47
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- 参院選勝利 安倍1強の行方(下)与野党「第2党」ジレンマ 公明が改憲前のめり懸念 共産は主張抑え連携維持 あっしら 2016/7/20 05:30:17
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- ↑:参院選勝利 安倍1強の行方(中)「共闘」の是非 民進に摩擦 執行部、継続を模索:共闘で得票上積みの選挙区が大半 あっしら 2016/7/20 05:34:47
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