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作家・林真理子が指摘する中高年ネトウヨ化の原因とは(画像は『美女入門スペシャル 桃栗三年美女三十年』マガジンハウスより)
林真理子が“夫のネトウヨ化”に嘆き節!「定年したおじさんが右傾化するのは産経の無料アプリのせい」
http://lite-ra.com/2016/07/post-2424.html
2016.07.18. 林真理子が“夫のネトウヨ化”に嘆き節 リテラ
最近、ノンポリ、あるいは保守的と言われていた作家や芸能人が安倍政権とその改憲への動きに危機感を表明するケースが増えている。
作家の林真理子もそのひとりだ。林はもともと、安倍首相直轄の有識者会議「『日本の美』総合プロジェクト懇談会」のメンバーであり、安倍首相や昭恵夫人とも旧知の仲。典型的な安倍応援団と目されてきた作家だったが、昨年の安保法制論議のころからその右傾化政策を批判するようになった。
今年2月には「週刊朝日」(朝日新聞出版)2月12日号の高橋源一郎との対談でこんな不安を口にしている。
「それにしても私、安倍(晋三)さんがこれほど長期政権になって力を持つとは思わなかった。今年になって「改憲」をはっきり言うようになったでしょう。「えっ、ウソ!いつの間に世の中そんなふうに進んだの?」って感じ」
「ほんとにちょっとまずいんじゃないかと思う」
あの林までがこんなことを言い始めるくらい、いまの日本は危ないということだろうが、その林が先日、安倍政権だけでなく、自分の夫の“ネトウヨ化“を憂う発言をして、ちょっとした話題になっている。
発言があったのは、6月27日に復刊された「朝日ジャーナル」(朝日新聞出版社)でのこと。同誌には「『若者たちの神々』のそれから」と題された林と作家・島田雅彦の対談が掲載されているのだが、その対談で林が1961年生まれの島田の年齢を聞いた後、いきなりこんな話を切り出しているのだ。
「うちの夫は団塊の世代ですが、朝日新聞を読みながら『なんだこの記事は。もう朝日をとるのはよせ』と言うのが毎朝の儀式なんです」
これに対し島田は「といっても、産経じゃないでしょう」とフォロー(?)するのだが、どうやら原因は「産経」だったらしい。林は続けて高齢者にありがちな右傾化が産経新聞のネット版によって引き起こされていると分析し始めたのだ。
「私、定年退職したオジサンってどうして右傾化していくんだろうと思っていたんですが、みんなアプリで無料の産経を読むんですよ。お金がなくて新聞とれないから。それを毎朝読んでいるからじゃないかと」
定年退職したオジサンがお金がなくて新聞が取れないかどうかはともかく、ネットにおいて産経新聞のニュースサイトの存在は確かに大きい。というのも、産経は大手メディアのなかでももっとも早くニュース配信の無料化を行ってきたからだ。
2007年10月、産経新聞は日本マイクロソフトが運営するポータルサイトと提携し「MSN産経ニュース」をスタートさせた。
当時既に「YOMIURI ONLINE」(読売新聞)、「アサヒ・コム」(朝日新聞)、「NIKKEI NET」(日本経済新聞)などがあったが、無料なのは記事冒頭だけで、その後は有料だった。しかし「MSN産経ニュース」だけはすべて無料だったことで、多くのポータルサイトも「MSN産経ニュース」をピックアップする割合が大きくなっていく。
幸いなことにMSNは2014年10月に産経との提携を解消し、複数紙の配信を開始したが、ネットにおける産経の影響力は未だに残ったままだ。実際、その影響力についてニュース解説の第一人者である池上彰もこう言っている。
「ニュースについては、最初にネットで無料配信を始めたのは産経新聞です。いまは他紙も公開するようになりましたが、産経の流通量は多いから、基本若者たちが得るニュースは産経新聞のものです。紙では産経新聞は部数が少なく影響力は極めて低いけれど、ネットでは圧倒的なのです」(「世界」2014年12月号/岩波書店)
新聞じたいの発行部数は少ないが、ネット界では絶大な影響力を誇る産経。たしかに、“オジサン”たちが 無料の産経ニュースによっていつしか洗脳されネトウヨ化したというのは、よくあるケースらしい。
しかも、1990年に林と見合い結婚した夫は、典型的な理系人間で、当時売れっ子作家の林の存在すら知らなかった浮世離れした人物として知られる。また、ことあるごとに林に“妻らしさ”を求めてくることも、林自身が面白おかしくエッセイなどに綴ってきた。
世間知らずで、もともと権力的な体質をもっている林の夫はある意味、産経にコロッと騙されてしまうタイプの人物だったということなのかもしれない。
もっとも、林はこの対談でたんに“夫のネトウヨ化”の愚痴を言いたかったわけではない。林は夫の例を引き合いに出しながら、日本のメディア状況、そして朝日の現状にこう喝を入れている。
「私は右側のものも左側のものも読んでいますが、朝日は暴力的なくらい左にいってもいいと思うんですよ。そうでもしないと、世論がどんどん右側にいっちゃう」
これはまさしく正論だ。いまでもたまに上から目線の説教をして炎上を繰り返している林だが、さすが、世の中の空気やメディアに対する嗅覚は衰えていないということだろう。
ちなみに、対談でこうした鋭い発言を連発した林に、相手の島田は「『男のメンツ』とか言ってるバカなオッサンたちをたしなめる伯爵夫人的なポジション二ングを目指すべき。(略)林さんは今まさに、そういう役割をされてますね」と話していたが、それに対する林の答えもまたふるっていた。
「してませんよ。それは曽野綾子さんとかじゃない? 曽野さんって、何を言っても怒られないし。以前も『出産したら会社はお辞めなさい』という発言しても許されている希有な存在です」
謙遜するふりをして微妙に曽野をディスる林。この怖いもの知らずの感じを見ていると、林が曽野のポジションにとって代わる可能性は十分あるかもしれない。そして、そのほうがずっとマシであることは言うまでもない。
(伊勢崎馨)
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