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AIIB委員に鳩山元首相就任へ
7月16日 15時30分
AIIB委員に鳩山元首相就任へ
AIIB=アジアインフラ投資銀行の、顧問としての役割を担う国際諮問委員会の委員に鳩山元総理大臣が就任し、ことし10月に初会合が開かれることになり、鳩山氏の言動が注目されます。
AIIBは、中国が主導し57の国が参加して去年設立された、アジアのインフラ建設を支援する国際的な金融機関で、総裁などに助言を行う顧問としての役割を担う国際諮問委員会を設立する予定です。
鳩山元総理大臣は16日、訪問先の北京で記者団に対し、「AIIBの国際諮問委員会のメンバーとして協力していただきたく、返事がほしいという内容で、私の所にメールが来るという話をいただいている」と述べ、AIIBから正式に委員就任の要請を受けたことを明らかにしました。
そのうえで鳩山氏は「何らかのお手伝いができればと思っている」と述べ要請を受け入れる意向を示し、鳩山氏が委員に就任することになりました。
関係者によりますと委員会は10人程度の委員で構成され、委員の任期は2年で、ことし10月19日に、北京で、初会合を開く予定だということです。
AIIBは増資などの重要な案件で中国が事実上の拒否権を握るなど中国の影響力が大きく、日本やアメリカは、銀行の運営を注視する立場から参加していないだけに、鳩山氏の言動が注目を集めそうです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160716/k10010598551000.html
鳩山由紀夫元首相を中国AIIBの諮問委員に任命 日本を取り込む思惑か
鳩山由紀夫元首相(共同)
【北京=矢板明夫】中国紙、チャイナデイリー(電子版)は15日、中国が主導する国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が鳩山由紀夫元首相を「国際諮問委員会」の委員に任命したと伝えた。
2015年12月に発足した同銀行は、中国の習近平政権が推進する中国と欧州などを結ぶ経済構想「一帯一路」を実現させるために、インフラ整備の金融支援の役割を担うことが期待されている。日本と米国は参加を見送った。中国が鳩山氏を諮問委員に任命したことは、日本を取り込みたい思惑とみられる。
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http://www.sankei.com/world/news/160715/wor1607150035-n1.html
中国はなぜ「善意の暴走族」鳩山元首相に触手を伸ばすのか
AIIBの顧問に迎えてどうするの?
〔PHOTO〕gettyimages
「善意の暴走族」鳩山元首相の困った行動
鳩山由紀夫元首相が中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行)の「顧問」に就任する見通しだ。AIIBは日米が参加を見送っており、中国は日米を切り崩す目的で首相経験者の引き込みを行ったとされる。
が、そこにはまた別の中国の「本音」も垣間見える。
鳩山元首相はこれまでも政府や出身元の民主党の意向とは離れた行動をとることで、「スタンドプレー」を指摘されることが多くあった。
たとえば2013年1月、中国の「南京大虐殺記念館」を訪れ、謝罪したのは記憶に新しい。さらに、2015年3月には、ロシアが国際社会の反対を無視して一方的に併合したクリミア半島を訪問。2015年8月には、韓国の日本植民地時代の刑務所跡で土下座謝罪もした。
当時、中国は鳩山元首相の発言を「尖閣諸島は係争中であると認めた」と世界に宣伝し、国際世論の形成に使った。ロシアも同様。このため、日本政府は鳩山元首相のクリミア入りをやめるように説得したが、それを振り切って訪問したため、出身母体の民主党ですら党として関与しないと突き放したほどだった。
鳩山元首相の行動は、宇宙人と称されるだけあって、理解不可能である。
近い人物に言わせれば、「善意の暴走族」。
目の前の人の喜ぶことが好きで、鳩山元首相はそのためには何も見えなくなるというが、それで日本の国益が損なわれたのではたまったものではない。
問題児を顧問にするAIIBの悪手
今回のAIIBの顧問就任にしても、鳩山氏は中国に利用された形といえる。中国の狙いは明確で、順を追って説明すれば、まずAIIBは中国主導では信用力がなく、低い利率での資金調達ができない。
そこで、日本やアメリカを巻き込んで、信用力を高めたい。そうして低金利での資金調達をできるようにしないと、AIIBがまともな国際金融機関として活動できない――。
そもそもAIIBは中国主導の組織であるが、参加国から出資金を募る形式をとっている。ただし、金融機関としての「原資」は出資金だけではまかなえないので、債券を国際金融市場で発行して、それを原資として貸し付けを行う。その債券発行に当たって、AIIBの後ろ盾になっているのが参加国の信用力となる。
前述したようにAIIBの後ろ盾は中国であるが、中国の信用力は日本に比べて低い。同じ条件で債券発行するとすれば、中国は日本より1%も割高で資金調達せざるを得ない。
となると、AIIBの貸出レートは、日米が後ろ盾になっているADB(アジア開発銀行)の貸出レートより1%も高くなってしまう。これでは、貸出先のアジアの途上国に余計な負担をかけてしまう。
こうした事情があるので、AIIBは国際金融機関としては異例の、格付けを取得できない状態だ。AIIBは単独融資案件が1件しかないなど、国際金融機関としてまともに機能もしていない。このままではせいぜいADBとの協調融資しかできず、一本立ちはできない。そこで、なりふりかまわず鳩山元首相を引き込んだわけだ。
しかし、これは焦ったAIIBの悪手。「問題児」を顧問委員に置いたことで、信用力はますます下がってしまう気がするのだが……。
『週刊現代』2016年7月16日号より
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49137
- 総会で「低姿勢」みせた中国主導AIIBの台所事情 軽毛 2016/7/16 18:19:03
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