安倍政権が企てる「年内解散」…瀕死の野党は“絶命”危機
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185508
2016年7月12日　日刊ゲンダイ

改憲の野望をより“確実”に（Ｃ）日刊ゲンダイ

　衆参両院で改憲勢力３分の２を獲得し、安倍首相はイケイケだ。十分な数を確保し、しばらく解散・総選挙をする必要もない。実際１０日、テレビ朝日のインタビューに答える形で「解散の『か』の字も考えていない」と答えていた。

　だが、狡猾な安倍首相は、参院選敗北で意気消沈した野党を叩きツブすように、年内の解散を企んでいるという。

　６月上旬、永田町に「安倍首相と麻生氏が“年内解散”の密約を交わした」という情報が流れた。安倍首相は５月末に消費増税の再延期を決断したが、これに猛反発していたのが麻生財務相だった。

　講演会で、「消費増税を再延期するなら衆院解散で信を問うべきだ」と強く主張。「安倍首相と麻生氏が不協和音」などと報道されるほどだったが、結局、２人は５月３０日夜、都内のホテルで会談し、安倍首相に説得された麻生氏が矛を収めている。

「この会談で３つの密約が交わされたといわれています。（１）臨時国会で消費税増税の凍結法案を通す（２）１０兆円規模の補正予算を組む（３）年内に解散する、というものです。解散については、秋に来日するプーチン大統領に、北方領土について『検討する』などと“リップサービス”してもらい、その勢いで総選挙になだれ込むというものです。鳩山邦夫氏の死去により福岡で１０月２３日に補欠選挙が行われることが決まっている。それに合わせて解散するという話も流れています」（自民党関係者）

■民進党は９月の代表選後“空中分解”も

　なぜ、衆院で３分の２を持っているのに、リスクを冒してまで早期解散に踏み切るのか。そこには、民進党弱体化を視野に、「再び３分の２を取れる」という自信があるのだという。

「民進党は９月に代表選を行います。参院選の結果を受け、岡田さんは代表選出馬について『白紙』と答えています。民進党内では、今回の共産党との野党共闘路線を苦々しく思う勢力が“反岡田”で代表選を戦う準備を進めています。つまり、代表選を機に民進党内がガタガタし、下手すれば分裂する可能性もあるのです」（永田町ベテラン記者）

　もうひとつ、安倍首相が年内解散したい理由がある。改憲の野望をより“確実”にするためだ。

　今回、衆参で改憲勢力３分の２を確保したといっても、実際に憲法改正を実現するには「国民投票」で過半数の賛成を得なければならない。しかし現状、世論調査で憲法改正に「賛成」が過半数に満たず、ハードルは高い。そこで「安倍首相は総選挙を行い、改憲勢力がどの程度取れるのか分析したい、という意向がある」（前出の自民党関係者）というのだ。その時は、改憲を争点にして戦うということか。

　政治評論家の野上忠興氏はこう言う。

「総裁任期が残り１年を切ると、求心力が低下し、政権は弱体化する。安倍さんの任期は１８年９月までです。任期を延長しない限り、解散のタイミングは年内か、来年の通常国会後しかありません。悲願の憲法改正を考えれば、解散・総選挙に勝つことで弾みがつくという面もある。自己陶酔型の安倍さんは、国民に戦っている姿を見せることが支持率にプラスに働くと思っている。野党が弱体化している今がチャンスなどと周囲にけしかけられれば、年内解散に踏み切る可能性は十分あるでしょう」

　年内解散なら、野党はもう一度死ぬことになる。

安倍政権が企てる「年内解散」…瀕死の野党は“絶命”危機 https://t.co/NLhMAXSWKv #日刊ゲンダイDIGITAL永田町に「安倍首相と麻生氏が“年内解散”の密約を交わした」という情報が流れた。

— ばーば (@nanokuni) 2016年7月12日

#日刊ゲンダイDIGITAL｜安倍政権が企てる「年内解散」…瀕死の野党は“絶命”危機https://t.co/smTpntbDS3
あまり調子に乗らない方が良いと思うけどね…
もちろん野党次第ではあるけど…

— 吉川　幸男 (@FP_Yoshikawa) 2016年7月12日

産経新聞？と思えるほどの内容。絶望している？？？　安倍政権が企てる「年内解散」…瀕死の野党は“絶命”危機 https://t.co/q7Vq0CXLxc #日刊ゲンダイDIGITAL

— 百済末裔 (@kudara20) 2016年7月12日

安倍政権が企てる「年内解散」…瀕死の野党は“絶命”危機 https://t.co/azC5MJgIS2 #日刊ゲンダイDIGITAL 今度こそ統一名簿やらないと第二の社会党になるね。

— 君子は豹変す。脱原発。 (@syufuru) 2016年7月12日

【次なる手】『安倍政権が企てる「年内解散」…瀕死の野党は“絶命”危機』https://t.co/B1fSYR7BvU
NHKをはじめとするマスコミを抑えこんで勝利した安倍自公政権は、大きく敗北した民進党のさらなる破壊を目指す。1強多弱ではなく、1強のみの存在にしようと。ナチス化。

— ひげのおじさん (@higenoojisan064) 2016年7月12日

コメント
1. 2016年7月12日 13:10:08 : GvOAIJM3mE : iTZbn7mkfEk[9] ▲△▽▼ 要するに、民主右派が、お維新あたりとくっつく、という話だろう？ 今回の参院選比例区を見ても、自民は微増だが、改憲側の支持率が増しているなんてことは決して言えない。公明党ははっきり減らしている。維新も、分裂や、石原慎太郎などがいなくなった影響もあるが、減らしている。逆に、共産党と組んだ民進は、大きく増やしている。 護憲派としては、むしろ、旗幟鮮明にできていいんじゃないか？
2. 2016年7月12日 13:13:05 : IGNoLKTk72 : AnJEBJFI91Y[246] ▲△▽▼ アホくさｗ 国民は改憲か否かだけで自民と野党を短絡的に選んでるのではないって 結果が何度も出てるのに。憲法しか目に無い人にはこーいう理屈になっちゃうのかね。
3. 2016年7月12日 13:36:02 : o3KLXExRfg : @rZivTGvRhE[9] ▲△▽▼ せっかく、三分の二を確保しているに、解散する意義があるのですかね。 私が安倍さんなら、任期ぎりぎりまで解散は考えません。 それより改憲です。
4. 2016年7月12日 13:47:48 : rGT9z24w76 : E1gnitVyu0E[167] ▲△▽▼ 選挙をする度に儲かる奴らがいる。
5. 2016年7月12日 13:49:34 : GvOAIJM3mE : iTZbn7mkfEk[11] ▲△▽▼ >>3 結局国民投票に自信がもてない、ということでしょう。これは失敗すると、政権の求心力が大きく低下する。英国国民投票の例や、お維新の大阪都の住民投票の例などで明らか。 かといって、改憲狂信者の安倍は、任期中の全体主義的改憲に執念を燃やしている。 現憲法は、安保法との齟齬以外は、特に問題が指摘されているわけではなないんだが、どこまで税金や労力を無駄にするのかねえ？
6. 2016年7月12日 13:52:29 : ij1dmzUGUE : PQz5jA0HAuI[4] ▲△▽▼ >>2 大半の国民は憲法の問題すら知らないからな 短絡的どころか単なる馬鹿 野党は大多数を占める馬鹿を動かす方法を考えなくてはいけない
7. めんたいこ[206] gt@C8YK9gqKCsQ 2016年7月12日 16:08:09 : u9s3BIE0Cg : 47XPbtF16fQ[2] ▲△▽▼ だうでも良いがアベのバカづらの写真だけは載せないで。 気分が悪くなって吐き気を催す。記事だけで良いのでは？
8. 罵愚[3760] lGyL8A 2016年7月12日 16:42:06 : qYPV6jUuHM : @qTh7@6BWtw[6] ▲△▽▼ 　７月１０日の参院選の結果、衆参両院は憲法改正発議要件を確保できた。これが護憲派と改憲派の立場にどういう変化をもたらすのかといえば、いままで護憲派はまともに改憲論議に加わる必要はなかった。まともな護憲論で国民を説得しなくても、民意は無視しても、改憲論を鼻先で笑い飛ばしていても、議場で居眠りしていても、三分の一議席を死守していれば、憲法はも守れた。 　それが発議要件を渡してしまったこれからは、いつ国民選挙がやってくるかわからない。抜き打ちで突然、国民選挙が決議される危険があるから、そうなっても国民が否決してくれるように、しっかりと護憲の理由を理解してもらわなければならない。それは改憲派議員委ではなく過半数の国民にしっかりと理解していてもらわなければならないわけだ。 　自分たち三分の一の少数派が反対していれば、なにがあっても困らない状況と、いつでも過半数の国民に反対意見を埋め込んでおかなければならない状況はまったくちがう。月とスッポンだな。おそらく、民主党や共産党の護憲４党の議員はそれがわかっていると思う。しかし、新聞やテレビを見るかぎり、報道人はまったく気づいていない。これを指摘している解説やコメンテイターはいない。敵を取り囲んでいる状況と、敵に取り囲まれてる状況のちがいを指摘する報道機関はＮＨＫも民放も新聞も週刊誌も、ひとつもないのだ。 　もちろんネット上でもお目にはかかれない。でも、ネットは素人談義だから、やむをえない。つまり報道機関は素人じゃぁないだろう。というか、ぶっちゃけ日本のメディアは素人なんだよな。素人のレベルの報道機関なんだよ。二転、三転して都知事選に出たり、引っ込んだりしてるアホヅラをみていると、それがよくわかった。つけるクスリがないし、救いようもないのが、よくわかった。
9. 2016年7月12日 16:58:07 : V3Yga2GZhg : teik84jRfG0[17] ▲△▽▼ 宗教も政党も同じか・・・たどれば同じところに行き着く。 その過程に各々の利権があるだけなんですね。 この不正選挙の有様ならば　解散→延命　やり放題かも知れませんね。 皇族の指示を忠実に守る安倍晋三。 秦氏族と出雲族どちらにとっても使い勝手がいいんだろうね。 どっちも戦争で儲かるし人口減らせるからね。
10. 2016年7月12日 20:42:46 : 5syXLWFQTg : 1gUYFpcztug[192] ▲△▽▼ 年内解散があるとしたら、 財政出動で国民の目を眩ませたと判断したらということだろう。 その可能性はある。 改憲論議の空中戦に野党を引きずり込んだところで、 180度目先を変えて、また国民を利益誘導の罠に引きずり込む。 政権維持のためには何でもやるマキャベリズム政党に自民党は変わっている。 日刊ゲンダイの勘も荒唐無稽とは言えない。 キチガイがやっている政治だ。何でもありだ。

11. 2016年7月13日 02:32:28 : IJjjrLkBu1 : Tp0IihGPIW0[743] ▲△▽▼ 　　 国民への借金が一千兆円、いずれチャラにして国民に泣き寝入りさせなければならない日がやって来るだろう。 　　その際には、武装公務員を内向きにし、クーデターよろしく、怒った国民を鎮圧しなければならないと考えているのかもしれない。 　　そのためには、主権在民の理念を持つ最高法規が有っては、対外的にもやり難い。 　　よって、主権在民の理念を破棄した自民党の新憲法草案を、早いところ設えたいのだろう。 　　また、中曽根元首相の口癖でも有った「お座敷を綺麗にして(労組を無くして）立派な憲法を安置したい」「そして日本列島を不沈空母として米軍に捧げたい」長年の願いを、後輩として、自分の地位を利用して絶対に叶えてやりたい、という、仲間内の友愛意識が有るのかも知れない。 　　とにかく、国家国民の私物化に関しては、舛添の比では無いのが自民党である。
12. 2016年7月13日 10:25:00 : ksbgNRP0Ag : ihXIurNoqP8[81] ▲△▽▼ 現実、安倍と自公に負けたんだから、 こういう危機感はどんどん煽っていい。 常在戦場。 次への備え、早急な行動が肝要ってこと。 安倍は「行ける」と思うことは何でもやる、 憲政の常道が通じない狂政治家だ。 甘く見たら絶対にやられます。

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