http://www.asyura2.com/16/senkyo208/msg/524.html
Tweet |
いつまで麻生大臣の“世迷い言”を許すのか 二極化・格差社会の真相
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/184535
2016年6月28日 日刊ゲンダイ 文字お越し
またもや暴言(C)日刊ゲンダイ
またしても重要な問題がウヤムヤにされつつあるので、改めて注意を呼びかけておきたい。麻生太郎副首相兼財務相がさる17日、小樽市における自民党の集会で言い放った暴言のことである。
「90歳にもなって老後が心配とか、わけのわからないこと言ってる人がテレビに出てたけど、おい、いつまで生きてるつもりだよと思った」
突然の罵倒ではない。高齢者は貯金を消費に回せ、とする文脈ではあった。はたして4日後には侮辱の意図はなかった旨の釈明で収束が図られたが、それで済まされてよいはずはないだろう。
この間の報道はまったく不十分だ。消費税増税の口実とは裏腹の、社会保障が削減される一方の不安を完全に無視した上に、麻生氏の“前科”との関係の検証さえ怠った。
この男は2013年1月の社会保障制度改革国民会議でも、終末医療をヤリ玉に、「死にたいと思っても生かされたんじゃかなわない。政府のカネでやってもらっていると思うと、ますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるように」と吐いていた。わずか3カ月後の4月には、「食いたいだけ食って、飲みたいだけ飲んで、糖尿病になって病院に入っているやつの医療費は俺たちが払っている。無性に腹が立つ」と毒づいた。
言うまでもなく、糖尿病の多くは遺伝的な家族性である。いや、患者の自己責任だけに原因を求めてよい病気など実在するのかどうかも疑わしい。にもかかわらず、こうまでバカ丸出しの世迷い言がまかり通るなら、健康保険はおろか、あらゆる社会保障制度は意味を失う。
読者はすでに気付かれたのではないか。麻生氏が語っているのは己の死生観などではない。国の生産性に直接は貢献できないか、できなくなった人間が生存すること自体を禁じたいのだ、と――。
「ヨーロッパで一番進んでいたワイマール憲法は、いつの間にか変わっていた。(ヒトラーの)あの手口に学んだらどうかね」
とやった、例のナチス発言も記憶に生々しい(13年8月)。今年の3月には世界的な経済学者P・クルーグマン博士との会合で、現在の日本と1930年代の米国の経済状況を対比し、「(当時の米国は)いかにして解決したか? 戦争です!」と、ほとんど戦争待望論をぶち上げていた。とことん恥知らずを重用し続けている安倍晋三首相も、もちろん同じ穴のむじなだ。
日本はこんな連中に支配されている。いくらなんでも今度こそ、私たちは奴隷の立場から抜け出さなければいけない。
斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ早大商卒業、英国・バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。『日本工業新聞』入社後、『プレジデント』編集部、『週刊文春』の記者を経て独立。弱者の視点に立ち、権力者の横暴を徹底的に批判する著作を出し続けている。消費税の逆進性を指摘する著作も多数。「機械不平等」「安心のファシズム」「戦争のできる国へ 安倍政権の正体」「ちゃんとわかる消費税」など。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK208掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。