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2016-06-21 02:33
19日、沖縄県那覇市内で、元米海兵隊の男に暴行、殺害された被害者を追悼する県民大会が開催され、事件への抗議と海兵隊撤退の決議がなされた。(・・)
大会には、翁長県知事のほか、自公を除く政治家や諸団体、一般県民が参加。そして、被害者の父親が記した「次の被害者を出さないためにも、全基地撤去、辺野古新基地建設に反対。県民が一つになれば可能だと思っています」という言葉や、坂本龍一氏、春香クリスティーン氏のメッセージなどもが読み上げられた。(++)
『沖縄で元米海兵隊員の軍属の男が女性を暴行し殺害した容疑で逮捕された事件を受け、那覇市で19日、被害者を追悼する県民大会が開催された。沖縄県の翁長雄志知事を支えるグループ「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」による開催で、30度を越す真夏日にもかかわらず、主催者発表によると6万5千人が参加した。大会では、被害女性を悼み黙祷が捧げられたほか、遺族からのメッセージが代読された。
翁長知事「守ってあげることができなかった」
出席した翁長知事は登壇し、女性が遺棄された現場を訪れたことに触れ「あなたを守ってあげることができずごめんなさいというお詫びの言葉が出てきた。(1995年の米兵らによる少女暴行事件を受けて開催された)21年前の県民大会で二度と繰り返さないと誓いながら、政治の仕組みを変えられず、政治家として、知事として痛恨の極みで大変申し訳ない」と述べた。その上で「政府は県民の怒りが限界に達しつつあること、これ以上の基地負担に県民の犠牲は許されないことを理解すべきだ」と強調した。
被害者の父「なぜ娘が」
被害女性の父も出席こそしなかったものの、「米軍人・軍属による事件、事故が多い中、私の娘も被害者の一人となりました。なぜ娘なのか、なぜ殺されなければならなかったのか。次の被害者を出さないためにも、全基地撤去、辺野古新基地建設に反対。県民が一つになれば可能だと思っています」とメッセージを寄せ、大会で読み上げられた。
「怒りは限界を超えた」プラカードで意思
大会では県内の若者も登壇。主催団体の共同代表で、大学4年の玉城愛さんは「安倍晋三さん、日本本土にお住まいの皆さん、今回の事件の第二の加害者は誰ですか。あなたたちです。しっかり沖縄に向き合っていただけませんか。いつまで沖縄県民はばかにされるのか」と訴えかけた。
大会終盤では、参加者らが「怒りは限界を超えた」「海兵隊は撤去を」と書かれたプラカードを掲げ、意思を示す場面もあった。(THE PAGE16年6月19日)』
『海兵隊撤退は県議会が事件への抗議決議で県議会史上初めて明記し、大会決議案にも盛り込まれた。基地あるが故の事件・事故を根絶するためには根源となる基地をなくす必要があるとの考えで、米軍普天間飛行場の県内移設によらない閉鎖・返還、日米地位協定の抜本的改定を併せて要求した。宛先は首相、外相、防衛相、沖縄担当相、米大統領、駐日米国大使。
大会には県政与党や経済界、労働組合、市民団体らでつくるオール沖縄会議関係者、賛同する市町村長らが出席。参加者全員での黙とう後に稲嶺進名護市長らオール沖縄会議共同代表があいさつ。若者のメッセージのほか古謝美佐子さんが「童神」、海勢頭豊さんが「月桃」を歌い被害者を追悼した。
暑い日差しの下、会場周辺には正午すぎから、追悼の意を表そうと黒い服や帽子を身に付けた参加者が集まった。(沖縄タイムス 16年6月19日)』
『■もうたくさんだ 坂本龍一さん(音楽家)
沖縄だけに痛み、苦痛と侮辱を何十年もおしつけておくべきではない。
もうたくさんだ。
基地、米軍、武力が必要なら日本人の全てが等しく背負うべきだ。』
『■悲劇を断ち切れ 春香クリスティーンさん(タレント)
被害者女性の恐怖、悲しみ、苦しさを思うと胸が締め付けられます。繰り返される悲劇の連鎖が断ち切られるように…。夢や希望を抱えていた一人の女性の苦しみから、決して目を背けるべきではないと思います。』
『■怒りを示すとき 赤川次郎さん(作家)
国民の命が、最も無残な形で奪われても、通りいっぺんの抗議しかできない政権に、私たちは「安全」を預けることはできない。沖縄の命が軽んじられる現実に、すべての日本人が今、怒りを示すときだ。』
* * * * * ☆
哀しいかな、産経新聞はこういう時に、『沖縄県民大会 参加者試算、最大で3万人前後』という記事を掲載。(*1)
よくネトウヨがやっているように、写真をブロック分けして参加者の人数を試算。6万5千もいないじゃないかと難クセをつけるのである。<大手紙の記者がこんなことやって楽しむなんて。(ノ_-。)>
『那覇市で開かれた県民大会の参加者は多くても3万人前後だったことが産経新聞の試算で分かった。
試算は開会直後の全景写真をもとに、メーン会場となった陸上競技場のトラック内を5分割し、1つの枠内に約760人いたことを確認し、その5倍で約3800人と計算。トラック外については全体を14分割し、1つの枠内に約580人を確認し、その14倍で8120人とし、合わせて競技場全体で1万1千920人となった。
閉会前には目視で2倍程度に増えたほか、補助会場や外周にも数千人がいたとみられるが、最大でも3万人前後と試算。複数の政府関係者も同様の分析をしており、主催者発表の6万5千人とは隔たりがある。(産経新聞16年6月19日)』
* * * * *
ただ、正直なところ、mewは今回の県大会は、できるだけ「オール沖縄」体制をとって、10万人ぐらい集まって欲しいと願っていたので、自民党はともかくとしても、いつもは東京の本部とやり合っても県民に寄り添う姿勢をとっている公明党の沖縄県本が参加をとりやめてしまったのは、残念なことだった。_(。。)_
『沖縄県うるま市の女性を殺害、遺棄したとして米軍属の男が逮捕された事件を受け、19日に那覇市で予定されている抗議の県民大会について、公明党県本部は11日、現状では参加できないとの意向を主催者側に伝えた。
自民党県連も不参加の方向で調整しており、大会は超党派による開催が困難な状況になっている。
県民大会を主催するのは、翁長おなが雄志たけし知事を支える革新政党や団体などでつくる「オール沖縄会議」。大会名を「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾!被害者を追悼し、沖縄から海兵隊の撤退を求める県民大会」に決めた。
同会議は、自民、公明両党や、県内全市町村長らに広く参加を呼びかけている。両党は抗議の趣旨には賛同しつつ、主催者が革新色の強い団体で、大会名に「海兵隊撤退」を盛り込んでいることなどに反発していた。(読売新聞16年6月11日)』
* * * * *
実は、公明党の沖縄県本幹部は、海兵隊撤退について言及しているし。公明党は沖縄県議会で行なった海兵隊撤退の決議にも参加しているのである。(**)
『公明党県本の金城勉幹事長は23日、米軍関係者による事件事故の解決策として「海兵隊は沖縄から撤退してもらうことが必要だ」と述べた。公明県本が海兵隊の全面撤退要求に言及するのは初めて。米軍属女性死体遺棄事件を受けた本紙の県内政党座談会の席上、発言した。
金城氏は「日米同盟の必要性は理解している。問題は(政府が)過度に沖縄に基地を集中させ、押し付けてきたことで、特に海兵隊の問題は事件事故の多発、海兵隊に起因するものが数多く出てきた。海兵隊の取り扱いについて厳しく対応しなければならない」と指摘した。
その上で、森本敏元防衛相が米軍普天間飛行場の県内移設に軍事的合理性はないと指摘したことも挙げ「政府はこれまで海兵隊について抑止力や地理的優位性などで説明してきたが、軍事的な意味合いはなく、受け入れ先がないと言って政治的に沖縄に押し付けていることも明らかになっている。それを踏まえれば、沖縄に海兵隊はいらない」と述べた。(琉球信奉16年5月24日)』
『公明党県本部の金城(きんじょう)勉幹事長は本紙の取材に、沖縄で海兵隊に起因する事件・事故が多発していることに関し、海兵隊の存在自体が問題だとした上で「沖縄から撤退してもらうことが必要だ」と発言。政府が在沖海兵隊を「抑止力」と位置付けていることに対しては「とってつけたような理由だ」と批判した。
公明党県本部は米軍普天間(ふてんま)飛行場(同県宜野湾(ぎのわん)市)の県外移設を主張してきたが、幹部が海兵隊の全面撤退に言及したのは初めて。金城氏は県本部の方針としてまとめたいとしている。(東京新聞16年5月25日)』
* * * * *
『県議会(喜納昌春議長)は26日午前10時から臨時会を開き、米軍属女性死体遺棄事件に対し抗議するとともに、在沖米海兵隊の撤退や日米地位協定の改定などを求める決議と意見書を全会一致で可決した。県議会が在沖米海兵隊の撤退を求めるのは、1972年の日本復帰以来初めて。決議と意見書は県政与党と中立会派が共同で提出した。自民会派のほか嶺井光(無所属)、呉屋宏氏(同)両氏は退席した。午後、在沖米四軍調整官事務所、在沖米総領事館、外務省沖縄事務所、沖縄防衛局に抗議した。(中略)
一方、自民会派と嶺井氏は普天間飛行場の辺野古移設断念を「閉鎖・返還」とし、在沖海兵隊の撤退を「大幅な削減および米軍基地の速やかな整理・縮小」を図ることをそれぞれ求めた上で、事件の根絶や謝罪、補償などを日米両政府に求める修正案を提出したが、賛成少数で否決された。
公明は与党・中立、自民の両案に賛成した。(琉球新報16年5月26日)』<与党案にも自民案にも賛成しちゃうというのが、コウモリなんだけどね〜。>
* * * * * ☆
公明党がここに来て、態度が変わり始めているのは、安倍首相&自民党が、辺野古移設+αで、沖縄県民の勢いに押されて困ったちゃん状態になっているからにほかならない。(~_~;)
09年、民主党の鳩山元首相が選挙中、辺野古移設について「最低でも県外」と言ったのをきっかけに、沖縄では前知事や自民党議員も含めて9割以上が辺野古反対派に。
しかし、13年に訪米した安倍首相は、オバマ大統領に自分が辺野古移設計画を進めると約束。反対していた自民党議員にも翻意させ、強引に調査や工事をスタートさせたのである。(-"-)
ただ、公明党の沖縄県本は、そのような安倍政権のやり方には反発を示していて。沖縄の県議会でも「中立派」の立場をとって来たし。選挙でも、全面的に自民党や保守系の候補を支援して来たわけでもなかった。(・・)
その影響もあってか、自民党候補は13年の参院選でも、14年の衆院選(小選挙区)でも連敗。
14年10月の知事選でも、自民党が押した仲井真前知事は、辺野古反対派の翁長雄志氏に敗れて、ますます苦しい状況になった。<さらに言えば、今年6月の沖縄県議会選でも翁長派が過半数を占めている。(++)>
この7月の参院選では、安倍氏が沖縄対策要員として期待している島尻安以子氏が改選を迎えるのだが。辺野古反対の流れに加え、元海兵隊による殺害事件、現役米兵による飲酒事故などが続いたことから、安倍政権に大きな逆風が吹いており、窮地に追い込まれているという。(@@)
<しかも、対抗馬として立つ予定の元・宜野湾市長・伊波洋一氏は、知名度や信用がかなりあるし。ここに翁長知事をはじめ沖縄の多数派(中央の野党)がみんなで応援についちゃう予定なのよね。(^^)>
* * * * *
これに困った島尻氏は、安倍内閣の方針に反して、自分は日米協定の改定が必要だと考えているなど、何とか存在をアピールしようと必死の様子。
『島尻氏は二十四日の記者会見で、在日米軍の法的地位を定めた日米地位協定について「沖縄県選出国会議員の立場で抜本的な改定を要請している。(自らが会長を務める)自民党県連としても今後も求めていかざるを得ない」と語った。
菅義偉(すがよしひで)官房長官は記者会見で、島尻氏の発言について「党県連会長として協定の改正を要請しており、今後も要請を行う考えを述べた」と問題はないとの考えを示した。協定の改定については「これまでも運用の改善に取り組んでいる。目に見える改善を積み上げ、国民の理解を得たい」と消極的な姿勢を示した。 (金杉貴雄)
◆枝野・民進幹事長「選挙向け発言」
民進党の枝野幸男幹事長は二十四日の記者会見で、島尻安伊子沖縄北方担当相が日米地位協定の改定を訴えたことについて「選挙向けのリップサービスではないか」と指摘した。島尻氏は沖縄県選出の参院議員で夏の選挙で改選を迎える。沖縄県議選は六月五日に投開票される。(東京新聞16年5月25日)』
また公明党は、辺野古移設「反対→賛成」に翻意した島尻氏になかなか推薦を出さず。沖縄県本にあまり好かれていないこともあって、もしかしたら自主投票にするのではないかという観測も流れていたのだが。
おそらく自民党が、このままでは島尻氏の当選はアブナイと公明党の本部の方に強く頼み込んだのだろう。公示1週間前の14日になって、最後の最後で島尻氏を推薦することに決めた。
『公明党は14日、参院選沖縄選挙区(改選数1)で自民党現職の沖縄北方担当相、島尻安伊子氏(51)の推薦を決めた。自民党候補への推薦は計37選挙区の39人となった。(共同通信16年6月14日)』
* * * * *
本当であれば、この辺野古移設の問題も、今回の参院選の大きな争点になるべきだと思うし。実は日米関係において、安倍政権のアキレス腱になっている大問題なので、もっと全国規模で考えて欲しい&全国から後押しが欲しいのだけど。
まずは何より、沖縄で同地を担当大臣である島尻安以子氏を落選させることで、「はっきりと安倍政権にNO!」の姿勢を示せるし。
全国レベルでも、野党4党の勢力が増せば、安倍政権もあまり強引なことはやりにくくなるわけで。安倍政権を足元から弱体化させて行きたいと思っているmewなのだった。(@@)
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