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舛添都知事の辞職
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52809430.html
2016年06月15日 在野のアナリスト
中国の情報収集艦一隻が、鹿児島県口永良部島沖の領海に侵入しました。ここ最近、中国海軍の動きが活発ですが、これは対中強硬路線をとる安倍首相にとって選挙に有利となるよう、中国が協力しているかに見えます。しかし実際そう、という話もあります。本来、親中政権を誕生させ、経済が苦しい中国への投資を促す、というのが本筋の中国の動きのはず。しかし今の日本で中国への協力姿勢をとると、政権基盤すら揺らぐかもしれない。結果、支援もとれないことが中国にとって危惧です。ならば、対中強硬路線でありながら米国に尾を踏まれ、具体的行動のとれない安倍政権でいる方が、中国にとって利があると言えます。
今回も日米の演習と合わせ、情報収集を行っていることからも、意図的でしょう。つまり具体的行動のとれない安倍政権であれば反発もできないのですから、その間に実績、前例を積み上げておく。日本が反発すれば敵国政策をとり、日本を非難することで中国国内にうずまく不満を逸らすこともできるます。つまり味方にできないのなら、敵のままで、しかも身動きもとれない安倍政権が、今の中国にとって最も望ましい日本の政権、ということです。
舛添都知事が辞職を願いでて、21日付けで辞職する見込みです。しかし今回、目だったのは舛添氏というより、自民都連の迷走ぶりです。GW頃から急速に盛り上がった舛添叩きの動き。舛添氏は記者会見を見る限り、当初強気、中盤弱気、第三者による証言前になると余裕、それを過ぎると低姿勢、ところころ態度が変わりました。個人の判断だけで、これだけ気分が変わっていたら、異常なレベルです。恐らく誰かと相談し、知事をつづける算段を話し合っていた。それが自民都連幹事長を中心としたメンバーだったのでしょう。最後の泣き落とし、議会解散を匂わせたことまで含めて、9月まで舛添、がメンバーの総意だったはずです。
共産からの百条委員会の設置要求を蹴ったのも、自民都連です。つまりこれが舛添氏との手打ちの条件だった。1.辞職願提出後は追及しない、2.再就職先の世話、3.いずれかの段階で名誉回復、です。2.は9月辞任がちょうどよく、半年後にほとぼりが冷めてから大学の教授に復職させることで話はついていたでしょう。3.は、いずれメディアにも登場させ、今回の騒動の顛末を語る機会をもうける。当然、そのために1.をさせてはまずいわけで、疑惑は疑惑のままでいる方がいい。書籍にまとめるとしても、疑惑のままの方が売上げも見込めるのです。
自民都連と舛添氏、双方の利害が一致した、それが9月までの留任でした。それと同じように辞職を21日付けとしたのも、20日に集中審議をくんだ自民都連に配慮したものでしょう。つまりずっと自民都連と舛添氏は調整していたことが、こんなところからも分かる。舛添氏が中々辞職しないと文句をつけたところで、自民都連の判断が大きかったと言えるのです。
しかも自民都連は1.を約束しているので、疑惑解明については徹底的に阻止しようと動いてくるでしょう。本来、何があったかを詳らかにすべきであるのに、です。むしろ自民党議員にはこの手の話はてんこ盛り、政治資金規正法違反なんて罰則もないので、やりたい放題。そういう面からも、自民都連は1.は絶対に避けなければならなかった。だから集中審議のときも報道ベースの追及で、質問時間も余らせる、といった失態を犯したのです。
最近、安倍氏が定型文のようにつかうのが「気をつけよう、甘い言葉と民進党」です。しかし自民党議員の政治資金規正法違反は枚挙に暇がありませんし、舛添氏に第三者、として佐々木弁護士をつけたのも、自民党でしょう。そのことから小渕元経産相の公選法違反容疑の第三者委員を務めたことにさえ、疑問符がつけられた。そして甘利経再担当相の疑惑。自民党議員に対する様々な疑惑に、蓋をしてきたのは自民です。その言葉、そっくりそのまま自民に返すなら「気をつけよう、甘い追及の自民党」です。
舛添氏は自民党議員時代から、今のように公費の公私混同問題を抱えていたでしょう。そして疑惑の解明にも及び腰の自民、というイメージが定着してきました。参院選を控え、東京都以外でも自民党議員に対し、舛添氏を辞めさせないと投票しない、といった批判が殺到したといいます。言葉どころか、身内に甘い体質に対し、国民がどう判断するか? メディアの舛添バッシングに対し、辞職になった途端、声を上げる人もいますが、これも沈静化を早く促そう、とする動きに他なりません。しかし疑惑のまま放置され、誰も納得する人はいないでしょう。舛添問題とは、生活の苦しい国民にとって公費で甘い汁を吸う政治家に対する怒りである、その認識をもたないと、確実に自民党にその怒りの矛先は向かうのでしょうね。
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