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参院選、衝撃の「全議席当落予想」と見所ぜんぶ教えます!東京選挙区トップは蓮舫、自民は沖縄を捨てた…?【一覧表付き】
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48874
2016年06月14日(火) 週刊現代
島尻沖縄担当相、松田公太が落ちる。渡辺喜美、田中康夫、今井絵理子、朝日健太郎も黄色信号?
■東京の「6人目」がカギ
自民党幹部議員が言う。
「東京選挙区は、過去まれに見る混戦です。これまでの5人から6人に枠が増え、各政党が独自候補を次々投入している。
乙武(洋匡)さんが自民党から出られなかったので、トップは民進党の蓮舫で堅いでしょう。自民現職の中川雅治は、都連が全面支援しているので大丈夫。あとは公明の竹谷とし子。共産の山添拓も、最近は党勢が伸びているから、当選する可能性が出ている。残りの2枠を、自民党の2人目、おおさか維新、弁護士の小林節さんが作った政治団体『国民怒りの声』などで争う構図になる。
現在、おおさか維新は元長野県知事で作家の田中康夫さんを擁立するという話になっています。もし彼が出れば、知名度では圧倒的ですが、東京でどれくらい票が取れるか未知数ですね。
ウチ(自民)の2人目の候補者は複数の女子アナ、元サッカー女子日本代表キャプテンの澤穂希さんなどに声をかけて断られ、迷走の末に元ビーチバレー選手の朝日健太郎に決まったと言われていますが、都連幹部は『もう組織は全部中川に付けている。面倒見るのは厳しい』『ポスター貼りくらいなら手伝う』と投げやりなことを言っています」
その他には、元女優で現在は「ナチュラリスト」として活動している高樹沙耶氏が新党改革から出馬を表明しているが、「メインの政策が『医療大麻解禁』ということもあって、ちょっと厳しいのでは」(前出・自民党幹部議員)。
元みんなの党で、現在「日本を元気にする会」代表の松田公太氏は、所属政党をいまだ検討中とのことだが、無所属で出馬する可能性も小さくない。有名候補の多くがひしめき合う東京選挙区は、やはり参院選最大の見どころになるだろう。
自民党が独自に行っている選挙予測によれば、「全国に32ある1人区は、『(自民党の)18勝14敗』が最低ライン。最終的には、全国で最悪でも55議席は取れると見ている」(自民党中堅議員)。
ただ、本誌の予測では、自民党の議席数は思ったほどの伸びを見せなかった。後述する野党統一候補や、有名候補者の苦戦で、現有の116議席をわずかに超えるに留まるだろう。「自公で過半数」という低すぎるハードルはクリアできるが、現状維持で、「圧勝」とは言い難い。
他ならぬ「自公の兼ね合い」で波乱が予想される選挙区もある。改選定数3の埼玉・兵庫選挙区、そして改選定数4の愛知選挙区だ。前出の自民党中堅議員が言う。
「埼玉と兵庫は、以前から公明党候補の苦戦が予想されている重点選挙区で、自公の県連が揉めている。下手すると、共倒れになるかもしれません。
特に兵庫は、前回('13年)自民党とおおさか維新が2枠を分け合っていたのが3枠に増えた。実は、一番強いのはおおさか維新の片山大介。彼は片山虎之助(おおさか維新の会共同代表)の次男ですし、関西では維新というだけで勝てますから。つまり、残りの2枠を自民・公明・民進・共産で争うわけです。これで民進と共産の共闘なんてことになれば、自公のデスマッチになってしまう。
愛知では、1位が自民、2位・3位が民進。残り1枠が共産か公明ですが、『愛知には与党議員を2人作らなければならない』ということで、(自民)党本部から『衆院の各小選挙区から公明党候補に1万票ずつ分けろ』という指示が下りました。
これに地元の支持者から『なんで公明党に入れなきゃならないんだ』と批判が出ているんです。『今公明を支援することが、次の衆院選で役立ちますから』と説得しています。自民党の広報誌にも、公明党候補者の実績を載せて配っている」
■SPEEDだけど失速
自民党が半ば「諦めている」という特殊な選挙区—それが沖縄である。
沖縄では、自民党が圧勝をおさめた一昨年末の衆院選でも、4つの小選挙区すべてで野党候補が勝利。今回の参院選では、現職の島尻安伊子・沖縄北方領土担当相の苦戦が予想されている。
「4月に起きた米軍関係者による女性強姦殺人事件の影響で、一気に暗雲が垂れ込めている。島尻さんは不安になって、いきなり『日米地位協定の改定を要求しなければならない』と反米感情にアピールし始めましたが、こればかりは付け焼き刃ではどうにもできない。安倍総理は『沖縄は捨てている』とも聞きます」(前出・自民党幹部議員)
沖縄出身の元SPEEDボーカル・今井絵理子も、比例区の候補ではあるが、「福祉の充実を公約にしているのに、そもそも自民党から出たことに失望した」と、リベラルな県民の視線は冷たい。それに加えて、沖縄自民党では「選挙区は島尻、比例は公明」という取り決めも交わされているらしい。知名度だけで楽々当選、とはいかないようだ。
当初は全国32の1人区のうち、25選挙区ほどで成立するとみられていた民進・共産などの野党統一候補擁立は、予想を超えて全32選挙区で実現した。中には、野党候補が自民党候補を脅かすところも出てきている。
「長野では元TBSキャスターの杉尾秀哉(民進党)が善戦しています。彼は兵庫の出身ですが、もともと知名度はきわめて高いですし、記者時代に長野が地盤の羽田孜元総理の番記者だった関係で、地元組織もしっかりしている。千葉では猪口邦子と新人の弁護士(元榮太一郎氏)が自民党同士で票を食い合ってしまう懸念があり、調整が難航しています」(前出と別の自民党中堅議員)
一方、紆余曲折を経て全国比例から神奈川選挙区に鞍替えが成った三原じゅん子は、早くも「安泰」との見方が大勢だ。
「国会議員は同じく神奈川から無所属・自民推薦で出る中西(健治)さんの応援に付いているので、三原さん本人は『どうして私には応援がいないの?』と少し不安がっていますが、県連はちゃんとついているし、マジメに街頭に立つ姿も評判なので、大丈夫でしょう」(同・自民党中堅議員)
比例区でも、注目候補が出馬を決めている。
一昨年に「8億円の借入金問題」が明るみに出て以降、みんなの党の崩壊、衆院選落選、妻との不和など、いいことのなかった渡辺喜美氏。おおさか維新の会から出馬を表明して、すっかり「政界復帰」したつもりでいるようだが、そうは問屋が卸さない。全国紙政治部デスクが解説する。
「『おおさか維新は、やっぱり橋下徹(前大阪市長)がいないとどうにもならない』『少しでも有名人が必要だ』と、松井一郎(党代表)氏も気づいた。しかも維新内部では、下地幹郎政調会長が選挙に乗じて勢力拡大を図っている。下地氏が、喜美氏や田中康夫氏を引っ張ってきたわけです。
当初は喜美氏を東京選挙区で出すということでしたが、彼は地元の栃木では地盤があっても、東京ではおぼつかない。そこで2人目の有名人として、田中氏を誘った。要するに、維新の幹部も『喜美氏一人では票が取れない』と見ている」
もう一人、動静が注目されるのが「ヤワラちゃん」こと谷亮子氏。彼女は生活の党所属だが、同党代表の小沢一郎氏が「野党統一名簿構想」を諦めていないために、いまだにどの党から出馬できるか分かっていない。
「宙ぶらりんの『最後の大物』です。本人も『名簿ができれば……』と言っていますが、民進党が参加を渋って事実上頓挫してしまった。自民党が一度は入党を誘ったものの、橋本聖子(参院議員、元スピードスケート選手)さんが彼女をライバル視して、移籍話を潰したらしい」(元生活の党議員)
比例ではその他、前述した小林節氏の政治団体「国民怒りの声」から、俳優の宝田明氏の出馬も囁かれている。
■そして「抜き打ち解散」へ
本誌の予測では、今回の参院選で、自民党は51議席を獲得するとみられる。単独過半数にはわずかに届かないが、それでも公明党と合わせて140議席に達する数字だ。
「憲法改正」の発議要件である全242議席の3分の2、つまり162議席までは残り20議席強。かねて憲法改正に賛意を示しているおおさか維新の会を合わせると、150議席を超えるのはそう難しくない。
残り10議席をどうするか—前出の自民党幹部議員によれば、「策はある」という。
「むしろ、『与党+維新だけでは3分の2に少し足りない』くらいの結果がちょうどいい。民進党内部にも、憲法改正に賛成している議員が少なくないことは周知の事実です。『憲法改正の是非』を軸に論戦を挑めば、ただでさえバラバラな民進党は容易く割れるでしょう」
世間では、「与党が参院で3分の2を取るなんて、到底ムリだ」という見方が今は大勢だ。しかし、そもそも「3分の2の賛成が得られればいい」のである。賛成する議員が与党か野党かは、憲法改正の実現には関係がないということを、多くの国民が忘れている。
「秋には最大10兆円の超大型補正予算も組まれる予定です。しかも9月の臨時国会で、安倍総理は消費税増税見送り法案とともに憲法改正を提起する可能性がある。そうなれば、『憲法改正の是非について、国民に信を問う』として解散総選挙に踏み切る。安倍総理にとって、圧勝が見込める2回目の『年末解散』です」(前出・自民党幹部議員)
増税延期によって、安倍総理を縛る枷は外れた。政権と野党の、真の「勝負の時」が来るのは、まだこれからだ。
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