集団的自衛権に関する日本での議論は、「言葉の遊び」や「揚げ足取り」に終始している 2015年06月18日 | 外交 安全保障法制や集団的自衛権に関する日本での議論は、軍事 情勢から乖離した「言葉の遊び」や「揚げ足取り」に終始している 2015年6月18日 木曜日
◇南シナ海で「日本軍艦に体当りするぞ」と息巻く中国 日本も巻き込まれ始めた南沙諸島紛争 6月18日 北村淳 中国による南沙諸島での人工島建設状況と、アメリカ海軍哨戒機に対する中国軍による高圧的な警告状況がCNNで実況中継されてしまったため、さすがに弱腰のオバマ政権も、中国に対して強い姿勢を示さなければならなくなった。 アメリカが見せる“強硬”ポーズ まずはカーター国防長官が「南シナ海での領域紛争は平和的に解決されなければならず、全ての紛争当事国は人工島建設作業を直ちにかつ永続的に中断するべきである」「とりわけ中国は過去1年半で2000エーカー以上の埋め立てを実施しており、紛争当時諸国に不安をもたらしている」とのメッセージを発した。 それとともに、横須賀を本拠地にする第7艦隊からイージス巡洋艦シャイローをフィリピンのスービック海軍基地に“立ち寄らせ”、南沙諸島方面のパトロールを実施させた。 というのは、南沙諸島方面海域近くに常駐しているアメリカ海軍軍艦は、現在シンガポールに派遣されている沿岸戦闘艦(LCS)フォートワースしかない。南沙諸島周辺海域をパトロールしている中国海軍フリゲートや駆逐艦などから見ると、南沙諸島海域に存在しているのが物の数にも入らない小型軍艦のLCS程度では、アメリカは全く「やる気」がない、と判断されかねないためである。(中略) しょせんオバマ政権は“腰抜け”と見ている中国 このような、アメリカやオーストラリアなどに対する中国側の傲慢な姿勢は、中国側が「シリア情勢でも、ウクライナ情勢でも、IS攻撃でも、いずれも中途半端な腰が引けた外交的軍事的対処しかできないオバマ政権は、南シナ海問題に対しても“本気”で軍事オプションを発動する恐れはほとんどない」と見ているからである。 なぜならば、中国が南沙諸島での人工島建設を開始したのが確認され、アメリカ軍や専門家たちから警告が発せられてから1年以上も経過しているにもかかわらず、オバマ政権は軍事的な対処は“何もしていない”状態だからである。 例えば、アメリカが本気で人工島に関心を示していたのならば、アメリカ海軍空母任務部隊を南沙諸島周辺海域に展開させて中国政府に無言の圧力を加えるというのがこれまでの常道であった。しかし、オバマ政権にそのよう動きは全くなかった。(中略) また、自らは矢面に立ちたくないオバマ政権が日本政府やオーストラリア政府に働きかけて海洋哨戒機や軍艦を南シナ海に派遣させ、哨戒活動を実施させようと画策している動きも出てきている。 それに対して人民解放軍幹部の尹卓海軍少将は、次のように脅しとも取れる警告を発する。 「日本自衛隊にとって、南沙諸島海域にP-3C対潜哨戒機やE-2C、E-767警戒機などを派遣することは朝飯前だ。またKC-767J空中給油機を持っている航空自衛隊は、F-15JやF-2といった戦闘機を南シナ海に送り込むことだって可能だ。もちろん『いずも』のような大型戦闘艦を有する海上自衛隊が軍艦を展開させることには技術的には何の問題もない」 「しかし、日本の政治家たちは、自衛隊機や艦艇を南シナ海に派遣することについてはじっくりと再考しなければならない。なぜならば、中国軍艦は中国領内への侵入者を撃破する権利を有しているからだ」 このように、日本もすでに南シナ海での国際的紛争に巻き込まれているのが現状である。 安全保障法制や集団的自衛権に関する日本での議論は、賛成側も反対側も共に日本が直面する軍事情勢から乖離した「言葉の遊び」や「揚げ足取り」に終始しているようだ。だが、「気がついた時には手遅れになっていた」では取り返しがつかなくなることを肝に銘じてほしい。 (私のコメント) 日本はアメリカに横須賀や佐世保などにアメリカ第七艦隊の基地を提供していますが、現在のところ南シナ海に展開しているアメリカの軍艦は小さな小舟一隻しかいない。何のために日本がアメリカ海軍基地を提供しているのか分からなくなりますが、オバマ大統領は口で抗議するだけでほとんど対抗策は打っていない。 親中派のオバマ大統領のうちに既成事実を作ってしまえば、ロシアにクリミア半島を領有されたように、南シナ海も中国の内海化となるのだろう。東シナ海の尖閣諸島もそうなのですが、アメリカは第一列島線から後退してハワイからグアムのラインまで後退してしまった事は日本では報道されていない。 オバマと習近平との8時間にも及ぶ秘密会談で、そのような取り決めが行われたのかもしれない。アメリカが中国に対して何もやらないのなら、日本はアメリカ軍に基地を提供している意味が無いのであり、75か所ものアメリカの軍事基地は返してもらうのが筋だろう。 その為には、アメリカは中国の領土拡張の動きに何もやらなかったという事実が必要であり、それまでは日本は何もせずアメリカの動きを見ていればいい。事実として尖閣問題でもアメリカ政府はリップサービスしかしてくれなかった。 「株式日記」では自主防衛と核武装を長年主張してきましたが、日米安保と平和憲法は日本を無力化して置くためのものであり、アメリカに押し付けられたものだ。だから日本は南シナ海で何が起きようが高みの見物をしていればいい。中国の台頭によってアメリカが怖気づいて日本から引き揚げてくれれば、日本の真の独立が得られる。 だから中国にはもっと頑張ってアメリカを挑発してほしいのですが、オバマと習近平とは裏では繋がっている。中国もアメリカも様々な勢力があるから強硬派と慎重派で意見は異なる。オバマは慎重派と言うよりも中国融和派であり親中派のブレジンスキーが外交顧問になっている。 南シナ海の問題やAIIBなどの動きは、中国融和派の期待を裏切るものでありキッシンジャーやブレジンスキーも中国に失望しているようだ。アメリカの基本政策はドルの基軸通貨制度と公海航行の自由を守る事であり、それがなければ自由貿易は守れない。中国はこの二つに挑戦している。 裏で米中対立を画策しているのは英独仏伊などのヨーロッパ勢であり、アメリカが対中政策に没頭しなければならなくなれば、ヨーロッパを揺さぶられる事は無くなるからだ。ギリシャの債務問題やウクライナの問題はアメリカが仕掛けた。アジアについては日本の抑え込んでいれば大丈夫と思っていたのでしょうが中国が暴れだした。 中国が暴れだしたおかげで日本は救われたのであり、アメリカは日本の軍国主義復活を警戒していた。だから安倍総理が靖国神社を参拝しただけでアメリカ政府は失望を表明した。極右の総理として安倍総理を警戒していたのがオバマ大統領でしたが、中国が暴れだしたので安倍総理は救われた。 いわば米中冷戦時代の幕開けですが、ソ連に比べると中国は国際ルールを守らないから不測の事態も起こりうる。アメリカとしてはバックパックして中国には日本を当たらせようと考えているのでしょうが、日本は90年代からのジャパンバッシングで死んだふりをしていればいい。アメリカは慌てて円を125円まで戻させましたが、日本の輸出産業は工場を中国にみんな移してしまったから直ぐには復活できない。 日本が復活するためには、オバマ大統領の靖国神社参拝が必要であり、そうすれば中国もアメリカの態度が変わった事を認識するだろう。 http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/e6592aac9d513fb46d4822f21f7a76df
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