http://www.asyura2.com/16/senkyo207/msg/233.html
Tweet |
予め断っておくと、赤字国債を発行してでも先行的に社会保障を充実させる、消費税対策で複数税率(軽減税率)ではなく給付制度が望ましいといった民進党の政策のほうが自民党の政策よりもずっとまともだと考えている。
そういう前提のうえで:
通常は、政権を担っている与党のほうが財源がないからそのような政策は実施できないと言い、野党のほうが予算の組み方で特定の政策への歳出増は可能だと主張するものだ。
中学校の学級委員がふさわしいヒトのように思える民進党岡田代表は、野党なのに、財源論で自民党の公約を批判している。その一方で、民進党は、消費税の税率引き上げを実施するまで赤字国債を発行し先行的に社会保障の充実を図るという政策を打ち出している。
岡田代表の思いは、赤字国債を発行しなければ社会保障の充実策の財源はないはずなのだから、赤字国債依存を語らないまま社会保障の充実を公約に掲げる自民党は卑怯だということだろう。
しかし、日本の財政は、97年4月消費税増税で景気と“税収”が落ち込んだ98年以降、リーマンショック直前(米欧がバブル)の2年間(06年・07年)を除き、30兆円を超える額で国債を発行し続けている。
財政における国債依存度も、98年以降、06年33.7%と07年31.0%を除き、35%を超えている。
それだけの“放漫財政”を続けても、悪性インフレになるどころか、デフレ基調からさえ完全に脱却できていないのである。
言いたいのは、2兆円程度の社会保障充実策を実施するという政治課題で、財源はどうする、赤字国債を発行するのかしないのかという議論自体が、“虚しい”というかバカバカしい状況にあるということだ。
北海道や九州そして北陸などの新幹線全通を前倒しにするとか、リニア新幹線も大阪まで急ぐといった議論が出ていることを考えれば、社会保障制度の充実が、財源で阻害されているわけでなく、消費税増税を進めるための“人質”というか道具になっていることは明白であろう。
岡田代表は、消費税増税を経済政策として活用したいがそうは言えず社会保障制度に結びつけている政治的デマに沿って説明を行っているのである。
自民党の“やり口”は、消費税の税率を10%に上げることを条件に打ち出している社会保障の充実には赤字国債は発行しないが、公共事業など他の費目の歳出額を減じて緊急の社会保障政策に回し、減らした費目は、景気対策(アベノミクスのフル稼働)を名目に赤字国債を発行してでも補正予算を組んで対応するというものである。
口先だけのゴマカシだが、そういうインチキな手法で、財政健全を考慮していると思わせている汚い政治勢力なのである。
※参照投稿
「安倍首相記者会見:延期は公約違反:できる限り長く延期との考えも:解散も俎上:参議院選7月10日投票過半数61議席目標」
http://www.asyura2.com/16/senkyo207/msg/153.html
============================================================================================================
民進 岡田代表 自民参院選公約は財源が不明確
6月3日 20時27分
民進党の岡田代表は名古屋市で記者団に対し、自民党が参議院選挙の公約で、消費税率の引き上げを再延期する一方、赤字国債に頼ることなく安定財源を確保し、可能な限り社会保障を充実させるとしていることについて、財源が不明確だと批判しました。
この中で、民進党の岡田代表は自民党が3日発表した参議院選挙の公約で、消費税率の引き上げを再延期する一方、赤字国債に頼ることなく安定財源を確保し、可能な限り社会保障を充実させるとしていることついて「自民党は社会保障の充実策のうち、どれをやって、どれをやらないのかを示すべきだ」と指摘しました。そのうえで、岡田氏は「『法人税や所得税などの税収の底上げがあるから大丈夫だ』ということなら、株も乱高下し、輸出関連企業の利益も減るなかで、果たして財源として期待できるのか。結局、赤字国債の発行が必要になるのではないか」と述べ、財源が不明確だと批判しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160603/k10010545521000.html
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK207掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。