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既得権勢力に対峙する清冽地下水勢力を結集−(植草一秀氏)
http://www.asyura2.com/16/senkyo206/msg/628.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 5 月 25 日 20:50:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

既得権勢力に対峙する清冽地下水勢力を結集−(植草一秀氏)
http://www.twitlonger.com/show/n_1sonhh6
25th May 2016  市村 悦延 · @hellotomhanks


昨日開催された東アジア共同体研究所主催の

第14回世界友愛フォーラム勉強会

は多数の方のご参集を得て盛会裏に開催された。

貴重な勉強会にお招きを賜ったことに感謝申し上げるとともに、

お運びくださった皆様に感謝申し上げたい。

「安倍政治の本質とブレイクスルーの方策」

と題して、

「この国のかたち」

「安倍政治の実相」

「安倍政治を打破するための方策」

について私見を述べさせていただいた。

冒頭、鳩山友紀夫元首相からご挨拶があった。

沖縄での新しい悲劇を踏まえ、沖縄から基地を撤去することの重要性が改めて指摘された。

沖縄には日本に存在する米軍専用施設の74%が集中している。

普天間基地を閉鎖しても、これを辺野古に移設するなら、沖縄負担率は変わらない。

米軍兵士、米軍関係者による、卑劣かつ凶悪な犯罪が繰り返されるたびに、

綱紀粛正、再発防止が叫ばれるが、実態は何も変わらない。

しかも、公務中の犯罪については、日本が裁判にかけることも許されない。

「日米地位協定」という「治外法権」の定めが残存しており、

沖縄は今も米軍占領下に置かれているのである。

オバマ大統領が来日するなら、安倍首相は日米地位協定の撤廃を申し入れるべきである。


講演で私は、

「この国のかたち」

「鳩山政権はなぜ破壊されたのか」

という問題に触れた。

短く要約することは困難だが、

いわゆる「戦後史の正体」

として、以下の三点を述べた。

1.GHQによる占領政策は前期と後期に分けて考える必要がある

2.1947年以降の占領政策の基本は「非民主化」、「日本の反共化」であり、
この方針が現在まで引き継がれている

3.日本統治の基本は「政治刷新の脅威の除去」である

GHQによる日本統治の前期における中心部所はGS=民生局である。

ケーディス、ホイットニー、ヒューストンなどの人物が中心になって、日本民主化政策が推進された。

この中で日本国憲法も誕生したのである。

しかし、1947年に、コペルニクス的転換が生じる。

米国外交政策の根幹に「ソ連封じ込め」が置かれたのである。

連動して日本占領政策の基本が「民主化」から「非民主化」に転換した。

GHQ統治の中核はGSからG2=参謀2部に移行した。

そして、参謀2部のウィロビー少将と結託したのが吉田茂首相である。


「公職追放」は「レッドパージ」に置き換えられた。

GSが主導して制定された日本国憲法は、G2主導の米国対日占領政策の障害物になったのである。

米国の対日統治の基本は

「対米従属勢力による日本実効支配」の継続と

「脅威なき勢力によるガス抜き」の並存である。

その完成形が

55年体制

である。

「対米従属の自民」による日本支配

を継続維持するなかで、

「脅威なき社会党」によるガス抜き

の構図を構築して、これを維持した。

この図式を破壊したのが

1993年の細川護熙連立政権であり、

2009年の鳩山友紀夫政権であった。

日本支配者にとって必要なのは、

「脅威なき反対勢力」

であって

「本当の脅威」

ではない。

小沢‐鳩山政権体制が日本支配勢力による総攻撃を受けた理由は、この小沢‐鳩山勢力が

「本当の脅威」

と見なされたためである。


55年体制下の日本においても、

「本当の脅威」

になり得る人物に対しては

「人物破壊工作」

が仕掛けられてきた。

鳩山一郎元首相はソ連との平和条約締結に力を注いだ。

それを妨害したのが米国であり、鳩山一郎首相は一度も訪米せずに退陣に追い込まれた。

石橋湛山首相は米国に支配される日本を拒絶しようとした。

そのために、謎の急病によって首相辞任に追い込まれたのである。

田中角栄首相は米国の頭越しに中国との国交回復に突き進んだ。

日本のエネルギー確保のために米国とも敵対した。

そのために、ロッキード事件が仕掛けられ、失意の失脚、逝去へと誘導された。

橋本龍太郎元首相は、

日本から米国への上納金制度である日本政府による米国国債強制購入に異を唱えた。

その結果、これまた謎の心臓発作発症と早逝に追い込まれたのである。

小沢一郎氏は西松事件・陸山会事件という、

日本史上最も卑劣な政治謀略冤罪ねつ造により撃墜された。

鳩山友紀夫元首相も故人献金疑惑で猛攻撃を受けたのである。

私に対する人物破壊工作も同じ文脈上に位置づけられると思われる。


2009年の政権交代実現とこれを実現させた勢力は、日本を支配する既得権勢力にとっての

「真正の危機」、「真正の脅威」

であった。

あのまま、既得権による日本支配を打破する勢力が拡大し、

盤石の政権基盤を確立していたなら、日本の「国のかたち」は根底から刷新されたと考えられる。

2010年7月の参院選で小沢‐鳩山体制の民主党が勝利し、

衆参ねじれを解消していたなら、日本政治の刷新は音速の勢いで進展したと考えられる。

逆に考えれば、だからこそ、日本を支配し続けてきた既得権勢力は、

目的のためには手段を選ばぬ方法で

鳩山政権殲滅(せんめつ)に総力を注いだのである。


その具体的方法が、

民主党内既得権勢力の活用であった。

民主党内の主導権を

改革勢力

ではなく

既得権勢力

に握らせてしまえば、民主党が拡大しても脅威ではなくなる。

したがって、今回の参院選で野党勢力が仮に勝利を収めたとしても、

民主党が野党第一党の地位にあり、民主党の実権を既得権勢力が押さえている限りは、

既得権勢力による日本支配の構図は変わらない。

ここが重要なことである。


しかし、民主党の実権を既得権勢力が握ったために、民主党は主権者の支持を失った。

当たり前のことだ。

日本政治を刷新するために民主党に投票したのに、

その民主党が既得権勢力に寝返るなら、主権者はこの政党を支持しない。

現在、民主党の実権を握っている人々は、そのほとんどが主権者から支持されていない者たちである。

それでも、彼らは実権を手放そうとしない。

そして、改革勢力結集を妨害し、日本政治刷新を妨げる存在になっている。


日本政治を刷新するには

民主党の浄化

を避けて通れない。

民主党は

「地下水と油泥の混合物」

である。

そして、現状は既得権側の油泥が実権を握っている。

この油泥が実権を握っているために、

反自公=安倍政治を許さない!

清冽な地下水勢力の結集、大同団結が妨げられている。


「地下水と油泥の混合物」

である民進党を分離することが必要である。

そのためには、この政党を大敗させることが必要だろう。

「大敗ショック」

で「地下水」と「油泥」の分離を実現させる。

そのうえで、

「清冽な地下水」勢力の結集、大同団結を実現するのだ。

そのためには、鳩山友紀夫元首相と小沢一郎代表の再連携、

そして、共産党と含む地下水勢力の大結集が必要であると思う。

民進党を軸にする野党勢力結集では、

永遠に日本政治刷新が実現しないことを認識したうえでの戦略構築が求められている。


6月2日(木)午後6時30分から、

浦和コミュニティセンター多目的ホール
(J浦和駅東口徒歩1分)
http://www.saitama-culture.jp/urawacom/access.html

のおいて、

『オールジャパン平和と共生−私達に出来ることは何か−』

の演題で話をさせていただく。

主催は「九条の会・さいたま」、参加費は500円

http://whatsdemocracy.jp/events/7968

一人でも多くの主権者のご参加をお願い申し上げたい。

 

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コメント
 
1. 2016年5月25日 21:44:19 : mFn4hq6Eat : tMEcuCsucpA[2]
今の民進党を割る、というより第二自民党の勢力を叩き出すことが肝要である。私は各地の集会でそのことを訴えている。
民進党議員のいる前であえて前原、細野、野田、長島の名前を出して発言した。小林節氏も聞いていた。

2. 2016年5月25日 21:46:15 : w9iKuDotme : S@BYVdB2dgc[2491]
「GSが主導して制定された日本国憲法は、G2主導の米国対日占領政策の障害物になったのである。米国の対日統治の基本は「対米従属勢力による日本実効支配」の継続と「脅威なき勢力によるガス抜き」の並存である。その完成形が55年体制である。」

脱・G2、脱・55年体制ですね。
そして、脱・原発、脱・記者クラブ。
今こそ、日本の独立です。本物の民主化です。

植草氏、がんばってください。応援しております。


3. 佐助[3503] jbKPlQ 2016年5月25日 22:06:25 : 9WzTFdu8Dw : EvnuAppFUfU[214]
既得権益だけでなく,まもなく自由経済システムそのものも腐敗堕落します

政府はドル一極から多極化,基軸通貨の交代を全く認識できない,しかも既得権益経済が行き詰まったのに,99%の不幸のために1%の富を追っかけ格差をつけた。しかも,本質である技術革新や財やサービスの創造がないからである。既得権益経済がなぜ行き詰ったのか、それは内需が低下し、生産が海外に移転し、本質である製品開発投資無視したからである。しかも社会保障を縮小し,原発の新規需要の代わりに軍需産業で代替しようと画策し投資需要を株価に求めたのである。

そこに消費増税が加わり消費税はその下押しに一役買い,長期的に破たんするアベノミクスで格差を拡大させてしまった。選挙対策の消費税10%を先送りやばら撒きしても経済はさらに悪くなるだけで改善することは絶対にない。

資本家が儲かれば、労働者も富むのだと云うトリクルダウン説は、英国で破たんしています、只ひたすら縮小するだけです。より安い労働力を求めて、資本は海外に工場を移転し、その結果、中国やアセアンには投資と雇用が生まれるが日本には利益相反としてそれが失われる。さらに、遅れて中国のバブルが破裂した。その十年後には一党独裁政治体制の自壊は避けられない。

円安になれば、いわゆる所得収支が改善されるものの、本質的な付加価値生産力が積み上がっているわけではないから、その背反として国内物価が上昇し、需要がさらに低下する。そして国民の生活は悲劇となる。そんなこと当たり前です。

そして一党独裁下の国家・企業・個人が、利己的に防衛思考し行動する法則の作用から逃れることはできないが。資本主義国家でも、既得権益と官僚支配するビジネスに参加するにはコネと賄賂が絶対必要である。社会主義政治体制は官僚支配なので、どんな開放政策にも認可権がつきまとう。そのため、自由経済システムそのものも腐敗堕落が避けられない。

ヒトは、個人の性と食のテレトリーの無意識な利己的生存行動システムの存在を、客観的正確に認識しないかぎり、排外主義的な怒りや暴力や不快感に簡単にとりつかれて、再び戦争や紛争にまきこまれることを回避することはできない。

個人の善/悪の判定基準値は、線型脳の縄張りを土台に、自分にとってプラスは善で、マイナスは悪とハッキリしている。企業や国家の正義/不正義・善/悪・味方/敵は、この個人の善/悪の判定規準から連想される。そのために、哲学者カントと孟子は「人間は生れる前から、善悪を判定できる」と考え、ヒトの先天的理性や性善思考もつと主張した。

既得権益側は5%の富のために辞めろ腹切れといっても権力者は利権でやめられないでしょう,では既得権益側にもしも良心があるのなら,いまやるべきことはドルとユーロと円が世界の75%のキンとリンクさせると、通貨の信用縮小は収束する。そして、次期産業革命を、前倒しさせるなら、高度成長路線を復活できる。そうなれば、過去のように、世界大戦という巨大な殺人消費需要の助けを借りなくても、恐慌から脱出することができる。既得権益側は1%の富と99%の不幸を楽しむのではなく,基軸通貨を安定させ,技術革新によって新規需要を形成させ,民主主義のルールを守り,国民の生活を向上させなければならない。出来ないのなら責任を取ることです。世界信用収縮恐慌から脱出できるのは産業革命しかあり得ません。

今,自信を以って云えることは,予定通りに銀行の一時閉鎖が発生する。そして日本の財閥系の大企業の消失を体現する。しかも日本は蜃気楼化した経済指数によって世界で一番経済の回復が遅れる。このまま自公政権が続くと,日本は古今未曽有の地獄絵図化を体現する。いやそうなった方がよい。


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