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薮中三十二元外務次官の「ウソ」を垂れ流した東京新聞
http://xn--gmq27weklgmp.com/2016/05/21/post-4592/
21May2016 天木直人のブログ
オバマの広島訪問について、各紙は有識者のコメントで花盛りだ。
その発言を見るとその識者の立ち位置がわかる。
たとえばきょう5月21日の東京新聞は薮中三十二元外務次官の意見を紹介している。
その中で、薮中氏は、オバマの広島訪問は謝罪ではなく核廃絶を訴える目的であってほしいと言っている。
まさしく今の日米両政府の考えの代弁だ。
しかし、私がここで言いたいのはその事ではない。
インタビューの中で薮中元外務次官が公然と「ウソ」をついていたことだ。
いうまでもなく薮中氏は、オバマ氏が初来日する前の麻生政権時代、外務次官として、オバマの広島訪問は時期尚早だと米政府に伝えていた事がウィキリークスで暴露された人物だ。
その時の事を聞かれて、薮中氏は次のように答えている。
「その件にはコメントしないが、そんなことは言った覚えはない」と。
コメントしないといっておきながら、ウィキリークスはウソだという。
これ以上ない自己矛盾だ。
だったらなぜウィキリークスが流された時、みずからの名誉のためにはっきりと否定しなかったのか。
それをしなかったのは、米国の極秘文書という動かぬ証拠があったからだ。
米国の極秘文書がウソをついているか、薮中氏がウソをついているどちらかだ。
米国の極秘文書がウソをつく理由はどこにもない。
笑ってしまったのは、薮中氏の次のような釈明だ。
あのときは日本の首相がハワイの真珠湾に行く代わりに、オバマ氏が広島を訪問する「相互訪問」のような話が出ていた。でもそれは感心できないと思っていた。相互訪問は一般的に、お互いに謝罪するという意味に受け取られる。日米はそういう問題をもう乗り越えており、謝罪は必要ないと思っていた、と。
これもウソであり、話の巧妙なねつ造だ。
真珠湾と広島の相互訪問は、識者などが一般論として取り上げた事はあっても、決して日米両政府間の話として出てはいなかった。
なぜならば、そもそも米国には謝罪すべきという認識はなかったから、米国が相互訪問の協議に乗ってくることなどあり得ないからだ。
この薮中発言は、今度のオバマ大統領の広島訪問の実現によって高まる「未来志向」の気運に、見事に便乗した後知恵だ。
あの時、なぜ薮中氏はオバマの広島訪問は時期尚早だと米国政府に伝えたのか。
民主党に手柄を渡したくなかったとか、日本での反核運動が高まることを嫌ったとか、いろいろと言われている。
もちろん、それが本当かどうかも分からない。
だからこそ、薮中発言の真偽が究明されなければいけないのだ。
いまこそ野党は薮中氏を国会に招致して、その発言の真意を徹底究明すべきだ。
なぜならば、この究明こそ、日本外交の対米従属の真偽を明らかにしてくれるからである。
それはひとり薮中氏の名誉にかかわる問題にとどまらない。
日本外交の名誉に関わる問題だ。
薮中氏の発言をそのまま垂れ流した東京新聞は、このまま終わらせてはいけない(了)
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