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安倍政権を支える右翼組織「日本会議」の行動原理(上) 「日本会議の研究」著者・菅野完氏インタビュー(ダイヤモンド)
http://www.asyura2.com/16/senkyo206/msg/371.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 5 月 20 日 08:30:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

安倍政権を支える右翼組織「日本会議」の行動原理(上)
http://diamond.jp/articles/-/91567
2016年5月20日 ダイヤモンド・オンライン編集部



写真はイメージです


 美しい日本の再建と誇りある国造りのために、政策提言と国民運動を推進する──。「日本会議」という保守系の民間団体がある。安倍晋三内閣と極めて近い関係にあることで注目を浴びている組織だ。


 実に、現在の安倍内閣の主要閣僚19人中15人と約8割が日本会議のメンバーであり、昨年夏の安保法制を合憲とした3人の憲法学者をはじめ、安倍政権の周辺のさまざまな団体・人脈が、日本会議関係者で構成されているのだ。


 まさに政権と一体化したかのような勢力を持つ日本会議とはいかなる来歴を持ち、どんな構造の中で、何を目指しているのか。まさに、今の日本の「右傾化」の淵源というべき、この団体の実態を詳らかにした『日本会議の研究』(扶桑社新書)が話題を呼んでいる。


 発売は4月30日。初版で8000部、発売前に3000部増刷したが、それでも売り切れ書店が続出。アマゾンでも品切れで、中古本には4000円〜1万2000円もの高値が付いた(5月20日に重版出来、書店に再び並び始めた模様)。


 発売日には、出版元の扶桑社に日本会議から出版差し止めの申し入れがあったことも明らかになり、さらに話題に火がついた。


 著者の菅野完氏に、本書で伝えたかったことは何かを聞いた。


■安倍政権で初めて「天聴に達した」



すがの・たもつ
著述家。1974年、奈良県生まれ。一般企業のサラリーマンとして勤務するかたわら執筆活動を開始。退職後の2015年より主に政治経済分野での執筆を本格化させる。


──菅野さんは、ツイッターで自分の住所や携帯電話番号まで公表していますが、抗議の電話とかはありませんでしたか。


 僕のところにはまったくありません。扶桑社には抗議の電話が何本か掛かってきたようですが、すぐ収まったように聞いています。


──元々はウェブでの連載でしたね。


 自分なりに調べてきたことを、去年の1月からツイッターで書き始めたのが最初です。どのメディアにも書く当てがなかったので、ツイッターで書いていたところ、興味を持ってくれた扶桑社の編集者から連絡があり、同社のハーバービジネスオンラインで「草の根保守の蠢動」という連載を始めました。


──日本会議については、これまで新聞や雑誌で単発記事はあっても、ここまで詳細に調査した書籍はありせんでした。


 みんな馬鹿にしてたんでしょう。過去の政権でも為政者には常に取り巻きはいたわけで、そうした取り巻きの一つといったイメージだったんでしょうね。


 しかし、日本会議は、そのときどきの為政者の志向とは関係なく、歴代の自民党総裁には常に強烈な意思を送り続けてきた。戦前の言葉で言うと、初めて「天聴に達した」のが安倍さんだったということですね。


──為政者に働きかける団体というと、自分たちへの利益誘導が主目的だと思われますが、必ずしも誰かの懐を肥やすことが目的ではないというのも、一般の人のイメージと違います。


 本書でも詳しく書いていますが、日本会議を実際に運営しているのは、「日本青年協議会」という右翼団体で、そもそもは70年安保の時代に活躍した「生長の家学生会全国総連合」の闘士たちが源流です。ただし現在は、宗教団体である「生長の家」は日本会議とは一切の人的交流はありません。一方で、神道系、仏教系、その他新興宗教の各種宗教団体の関係者が、日本会議の役員の3分の1以上を占め、極めて宗教色の強い団体となっています。


 そのため、「宗教的な情熱が彼らのエネルギーやモチベーションになっている」と分析する人が多いのですが、僕は彼らをつないでいる横糸は、単に「左翼が嫌い」というメンタリティだと考えています。その意味では昔からいる愛国おじさんたちの「床屋清談」となんら変わらない。決して「自分の宗教の信者を増やしたい」であるとか「お布施が欲しい」なんかではない。


 右翼といえば、戦闘服を着て、軍歌を流しながら街宣車に乗っている姿を想像しがちですが、本当の右翼は背広を着てデモをして署名集めをしているんですよ。で、政権を動かすフィクサーといえば首相と葉山の別荘とかゴルフ場で首相と密談をしているようなイメージを抱きがちですが、日本会議のメンバーはゴルフどころか、土日はデモや署名集めをやっているんです。そういう意味では、日本会議は、これまで我々が抱きがちな「政権に影響力を与える取り巻き」というイメージをことごとく覆す存在だということです。


■左翼の手法を学び、真似る


──デモや署名活動といえば、逆に左翼の手法です。一般的な右翼のイメージとはまるで違いますね。


 まさに、そういういう「イメージとの乖離」を書きたかったわけです。


「68年の反乱」という言葉で表現されるあの学生運動の嵐は、フランス、アメリカ、イギリス、そして日本と、世界中で同時多発的に起こりました。あの時、世界中で学生たちが声を上げた。しかし彼らはことごとくあのタイミングで負けます。ですが、例えばヨーロッパのリベラル勢力は、その後も「一歩後退二歩前進」を運動の中で繰り返しながら、冷戦崩壊後の90年代、2000年代になって各国の政権を担うまでに至りました。アメリカでさえそういう側面がある。


 これまで「日本ではそういう動きは起こらなかった」というのが通説でしたが、実際は違っていて、日本でも、学生運動の嵐を経験した人々は、「一歩後退二歩前進」を繰り返しながら、今や政権に大きな影響を与えるようになった。それが日本会議なわけです。そういう意味では、日本でも世界標準の出来事が起こっている。ただし、日本だけはそうした人々がリベラル陣営ではなく、保守陣営だったということです。


 では、なぜ日本ではリベラル勢力が力を持ち得なかったのか。それは、あえて研究するまでもなく、ただただリベラル勢力が傲慢で怠慢だったからだろうと思います。日本会議はリベラル勢力から、運動の仕方から使う言葉からデモのやり方まで学んで真似た。そして彼らは「68年の反乱」から飽きることなく地道にそれをやり続けたわけです。その間、リベラル勢力は常に内ゲバと路線対立を繰り広げるのみだった。言ってみれば、日本会議が勝ったのではなく、リベラルが勝手に自壊したようなものでしょう。


■地方にいる愛国おじさん・おばさんの日常


──「宗教右派」という点では、進化論を学校で教えるな、などの主張をして「反知性主義」と指摘される、アメリカのキリスト教プロテスタントの福音派とも似ていますね。


 似てます。言っていることも似ているんです。学校で宗教(道徳)を教えろとか、子供に悪影響を与える表現を規制すべきだといったり、人工中絶に反対だったり。でも日本会議をアメリカの福音派のように比較的統制の取れた団体と見ると実態を見誤ります。


 日本会議の場合、運動は上から下に落ちてくるのではなく、下から上に上がっていくんです。日本会議を一糸乱れぬ大きな組織と見るのは誤りで、地方の人々の自主性に運動は任されていて、ここぞというときに中央の人──僕は「一群の人々」と呼んでいますが──が出てきてうまいことまとめる。そのさじ加減が上手なんです。


──まさに、ウェブ連載のタイトルである「草の根保守の蠢動」というわけですね。


 先ほどもお話しした通り、日本会議の運動はボトムアップの色彩が強い。もちろん、僕が今回の本で指摘する「一群の人々」がさまざまな言論活動を通じて、ボトムアップの「種」のようなものを全国に蒔き、水をやり、育て…という側面は濃厚にあります。でもやっぱり、「地方発」「草の根」というのは、日本会議の特色です。地方にいる愛国おじさん・愛国おばさんがマニュファクチャーのような運動を始める。そうした多数のマニュファクチャーを統合して、一大重工業コングロマリットにしているテクノクラートがいる感じですね。


 今回の本は、結果としてそのテクノクラートたちのメンタリティと仕事のメカニズムが面白くて、そこに集中してしまい、日本会議の上部の概説になりましたが、本当はもっと草の根のことを書きたかった。地方にたくさんいる愛国おじさん、愛国おばさんの日常を本来は書きたかったんです。それは次回作以降の課題ですね。


 あと、これも今回の本にもあまり出しませんでしたが、地元のマニュファクチャーを担う愛国おじさん・愛国おばさんたちは、憲法9条改正を優先してたり、緊急事態条項を優先してたり、信じている宗教が違ったりと、極めて多種多様なんですけれども、先ほど言ったように「左翼が嫌い」という横糸が通っている。その横糸で大同団結できる。


 実は、もう一つの横糸もあって、それは「ミソジニー(女性蔑視)」なんです。憲法改正であったり、夫婦別姓反対であったり、男女共同参画事業反対であったりと、日本会議は様々な運動を繰り広げますが、それらすべては突き詰めると、ミソジニーが動かす社会運動であるという点も興味深いところです。


(聞き手/「ダイヤモンド・オンライン」編集長 深澤 献)


安倍政権を支える右翼組織「日本会議」の行動原理(下) 「日本会議の研究」著者・菅野完氏インタビュー
http://diamond.jp/articles/-/91605
2016年5月20日 ダイヤモンド・オンライン編集部


──ミソジニー(女性蔑視)ですか。とはいえ、彼らは堂々とそれを標榜しているわけではないですよね。


 でも、従軍慰安婦も歴史認識も、みんなミソジニーが根底にあると考えれば、全部納得いくんです。従軍慰安婦問題で、彼らはよく「もう済んだ話をほじくり返すな」と言いますが、あれは日常の居酒屋用語に直すと、「素人娘ならまだしも玄人女がなぜゴタゴタ言ってるんだ」というのと同じなんですよ。


 ところが、組織としては日本会議は実に男女平等なんです。組織形態を見ると性役割分業が極めて少ない。例えば、夫婦別姓反対の大集会などで前面に立つのは、櫻井よしことか、市田ひろみとか、大体女性ですよ。表看板だけでなく、運動の裏方も女性が目立つ。そういう人たちが「夫婦別姓は夫婦関係を壊す」とか言っているわけです。


 一方、左翼側の組織で目立つポジションにいるのは、男。運動の足腰も男。なんとも歪な感じがするんですね。また、「女のくせに黙ってろ」「若い奴は引っ込んでろ」といった言い方は、むしろ左翼の団体の方から聞くことが多いです。


──そういえば、左側の女性は「われわれ女性として」「女性の立場から」などの表現をよく使いますが、右側の人からはあまり聞かないですね。


 日本会議の主張する政策は、ジェンダーバイアスが掛かりまくりだし、性役割分業を前提とする社会を実現しようとしているのは間違いがない。でもその運動を推進している団体は極めてジェンダーロールが少ない。左は「ジェンダーロールをなくそう」と言いながら、運動体はバリバリのジェンダーロールでやっている。その矛盾に本人たちは気づいてないんですね。


■左翼の人たちは革命幻想を夢見過ぎ


──バランスをとっていくには、左翼がもっと頑張らないといけませんね。


 本当にそう思います。少なくとも、社会人として当然の実務能力や折り目正しさを持ち合わせていない人が多すぎる。たとえば、自己主張なのか何なのか知らないけど、公の場所に頭にバンダナを巻いて来たり、寝癖つけたままデモに参加したりね。サラリーマンならわかるでしょうが、どんなに仕事ができても、そうした折り目正しさがなければ評価されないじゃないですか。それがいいか悪いかは別として、日本の社会はそう動いているんだから。社会を変えるには、まずは乗っからないといけない。


 そういうところを見ると、左翼の人はどこかでやっぱり、革命幻想というか、ある日突然世の中が変わることを夢見過ぎていたんじゃないかと思います。


 一方、日本会議周辺の人々は、そういうことはまったく思っていない。地方の愛国おじさん・愛国おばさんというのは、何らかの正業を持って、中の上くらいの生活をしてて、地域社会に溶け込み、運動となると手弁当で、一歩後退二歩前進が当然とばかりに、地道に市民運動をやっている。


 それでいて、運動手法は本当にピシッとしている。書類の作成、納期の守り方、定量目標の建て方、実に見事です。合意形成では、もめないよう、皆がちょっとずつガマンするように持っていき、気づいたら根回しをした者がおいしいところを全部持っていく…という感じで、とてもサラリーマンっぽいんです。


 もちろん、日本会議の幹部のように、一度も就職せず大学卒業以来政治活動だけしかしたことのない「プロ市民」も左翼以上に多いですけどね。


■安倍晋三は21世紀の「そうせい候」


──ところで、歴代の自民党総裁にはずっと働きかけ、地道な右翼活動をしてきた日本会議が、なぜ安倍政権になってここまで深く食い込むことができたのでしょうか。


 いろんな説が成り立つか思いますが、僕が着目しているのは安倍晋三という政治家の、「あまりに主義主張に整合性が取れない」という特徴です。


 安倍首相はそれまでの総理経験者と比べると、とにかく党内基盤が弱すぎる。幹事長は経験したけれども、閣僚経験がろくにないまま、急に総理大臣になっています。あんな人は他にはいない。


 最近僕は、彼は21世紀の「そうせい候」なんじゃないかな、と考えています。


 幕末の長州藩のお殿様・毛利敬親って、長州藩で繰り広げられる政争で佐幕派が勝ったら「そうせい」、尊皇派が勝ったら「そうせい」と、下から上がってくる献策に、イエスしか言わなかった。安倍さんにもそれを感じるんです。すべての政策が総花的でしょう。その最たるものがアベノミクスだと思います。3本の矢と言いますが、財政出動で行くのか、緊縮路線なのか、増税なのか減税なのか、お金を刷るのか刷らないのか。結局、全部やる。総花的なんですよね。これは経済政策以外でも同じです。そんな、「なんでも採用しちゃう路線」のなかに、日本会議も入っているということなんじゃないかな、と。


 それを悪く言えば、「彼には主体性がない」となるけれど、僕はそれは彼一流の使命感なんだろうなと思っています。思想うんぬん関係なく、家系的に子供の頃から今の立場になると思って生きてきたでしょうし、「リーダーはどうあるべきか」と帝王学的なことを周りから教育もされたでしょう。彼はよく「自分は最高責任者だから」と言いますが、まさに最高責任者として、上がってきたものは全部拾うわけです。下からの献策を全部採用しちゃう。


 たとえば、朝、労働組合の幹部と会って、「非正規労働者を減らして、企業の内部留保を取り崩し、賃金を上げてもらわなきゃダメですよ」と言われれば、その日の午前の記者会見でそう言って、その日の夜に経団連の幹部に会って「雇用を流動化して賃金を下げなきゃ経営がきつい」と言われれば、次の日の記者会見ではそう言う、みたいな。


 彼のやっていることが、僕らから見ると矛盾だらけで整合性が全くとれないように見えるのは、そのせいなんだろうと思うんですよね。中身が「真空」だから、すべての勢力にとって、あれほど担ぎやすい神輿はない。


──消費増税の行方、伊勢志摩サミット、7月の参院選は衆参同時選挙になるのかなど、今後も何かと政治テーマが続きます。


 もう今は、あらゆる人々が安倍首相を押したり上げたり引っ張ったりで、五体分裂みたいになってるでしょうね。それらを全部咀嚼して出してくるのはなにか。もはや予測不能ですよ。


 そう思うと、政治部記者の仕事の仕方が、そろそろ時代に合わなくなっているんじゃないかと思いますね。


 三角大福中の派閥政治が華やかりし頃は、自民党本部と大物政治家が事務所を構える砂防会館のあいだを行ったり来たりすれば、政治部記者は記事を書けた。そこが権力の足元であり、かつまた、権力が行使される現場でしたから。


 でも、小選挙区制になって派閥政治は終わった。今度は派閥ではなく、世論そのものが権力を生むようになった。それをポピュリズムというのは簡単ですが、とにかく権力を生む場所はもう、砂防会館と自民党本部のあいだにはないんですよ。そうでなく、地元の愛国おじさんのようなところまで行かないと、世論の動きはわからない。官邸から半径2km圏内だけにいるだけの政治部の記者にとっては、ずっと予測不能で終わるでしょう。


■メディアの流れをこの本から変えたい


──連載中、新聞やテレビといった大手メディアからの反応はありましたか。



「日本会議の研究」(扶桑社新書) 800円(税抜)


 何もないです。だからすごく不安でした。


 政治部の記者はさっき言ったように官邸から2km圏内でしか生活していないので、日本会議のことなどご存じないのかもしれませんが、社会部の記者は知っているはずなんです。


 でも社会部があまりに日本会議のことを書かないので、もしかして僕が間違っているんじゃないかとずっと不安でしたね。マラソンで周りにランナーがいなくて、観客もいなくて、もしかしてコース間違えたのかなという感じ(笑)。


──政治部の記者が読んでいないというのは致命的ですね。


 もちろん、勘のいい人は読んでくださっています。応援もしていただきました。でも、大半の政治部の記者からすると僕の書いたことなんて馬鹿らしくて相手にしていられないのでしょう。彼らにとっては「政局」なるものが最重要だから。「政局」なるものを追いかけるには、「誰が誰といつ会った」「誰が誰と喧嘩した」という話が重要なのでしょう。でも、本来、メディアは言論機関として政治と対峙しなければなりません。そうしないと民主主義は成立しないはずなので。


 たとえばアメリカでは、メディアは政治家のセックススキャンダルもマネースキャンダルもやるけれど、政治家が変なことを言ったら、メディアがきちんと検証し、「ダメだ」と書く。「言説を言説として言説で批判する」習慣がまだ辛うじて残っている。ところが日本は、ロッキード事件以来、政治家のスキャンダルと言えばお金とセックスの問題ばかりになった。そして、逆にお金とセックス問題以外なら、よほどの失言でもない限り、政治家の言説を批判しなくなった。


 その点、日本会議は宗教的な人が多いから、皆さん、真面目で清潔なんですよ。お金とセックスの問題はあまり出てこない。だから批判の対象になりにくい。


 日本のメディアが真正面から政治家や政治勢力の言説と戦うことを、過去40年間やらな過ぎたことに問題があると思いますね。政治記事がスキャンダル中心に変わったのは、70年代に立花隆氏が「田中角栄研究」で所謂「田中金脈問題」を書いたのがきっかけだったのだと思います。あれは重要な仕事だっただろうけども、その後、メディアは政治家や政治勢力の言論を相手にしなくなった。単にスキャンダルを追いかけるだけの存在に成り下がり、民主主義の番人であることを、自ら辞めてしまった。


 その意味では、今回の僕の本がもし40年後に、「政治をスキャンダルだけでなく言論として批評し、政治運動は政治運動として直視するという風潮に変えたのはあの本だった」と評価を受けるなら、こんなうれしいことはありません。


(聞き手/「ダイヤモンド・オンライン」編集長 深澤 献)


 

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コメント
 
1. 日高見連邦共和国[1518] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2016年5月20日 08:31:47 : IeaB3HQJJg : 1uIcocViqWs[526]

あ、阿修羅のコメント欄、復活したんだ。良かった、良かった!

2. 2016年5月20日 09:04:57 : Gmatq1abr2 : hNZC1pNbYoQ[1]
やっぱりこいつ、扶桑社から本を出しただけあって、ウヨに無批判、甘すぎね。

これは日本会議を誤解させるための「やらせ」だろう。

たとえば安倍が「真空」なんてことはない。

憲法を変える、集団的自衛権などは、あいつが最大級に引っ張っている。


3. 2016年5月20日 11:26:58 : YI75pBsE72 : rzcQ2th9hXU[3]
菅野の言うとことはいちいち腑に落ちる。

>「日本会議はリベラル勢力から、運動の仕方から使う言葉からデモのやり方まで学んで真似た。そして彼らは「68年の反乱」から飽きることなく地道にそれをやり続けたわけです。」

日本会議ではないがたとえば在特会の桜井誠こと高誠だが、コイツの警察とのやりとりを動画で見ていて似ているなあと思いつくのは、今は亡き人権110番の千代丸健二。
千代丸が警察官に対して一市民がとるべき対応をマニュアル化しているが、桜井誠の対応は千代丸のそれとよく似ているのである。
千代丸健二は左翼だが、桜井誠の師匠は西村修平で西村は左翼活動家から右翼に転向した。
今日のこうした右翼活動のマニュアルをフォーマット化したのは西村だともいわれているが、西村も警察対応に千代丸健二のマニュアルを応用したことは多分間違いはないと思う。


4. 2016年5月20日 12:53:28 : 3VbCQUYwdw : N6p_TNO57dI[356]
>>2さん、お気持ちはわかりますけど。

確かに幕末の長州藩主「そうせい候」のようなお殿様の鷹揚さは安倍からは感じませんね。

ただ安倍が真空という菅原氏の解釈も、外見的には真空に見えるという意味ではそうかとも。

それがたとえば安倍が経済政策について定見を持たないという意味では然り、あとは安倍の国会答弁でも明らかな通り、そもそも論理というものを受け付けない頭脳であるという事情もあろうかと思います。


5. 2016年5月20日 22:53:49 : tTiZwhang2 : toF12JHbqyw[4]

アマゾンカート復活後すぐに本部門ペストセラー一位に!嬉しいです。

1960年代以降に生まれた人は左派・右派なんて少数派ではないか?
自分も含めて憲法が壊されそうになってはじめて民主主義の価値や
立憲主義について考えはじめた人も多い。でもまだ気が付いてない過半数の人たちに警鐘をならさなくては!
本の出版を急いでくださってありがとう。なんとか夏の選挙までに間に合いそうな勢い。日本会議の事務総長みずから大宣伝してくれたしね☆

週刊プレーボーイのインタビューもよかった。オンラインで公開してほしい。

菅野氏の健筆をこれからも祈ります!


6. 大和狼[514] keWYYZhU 2016年5月21日 11:02:58 : qXBHrE8nUY : LA@UXnuswWA[3]
美しい日本にしたいおじさん、おばさんの気持ちを利して
長州の殿様とは異人種の朝鮮田布施村の出身者がこの国を乗っ取って いるのがその実体でしょ?

信者を騙していいように利用する。それが宗教カルトの特徴。
政教分離は世界共通の健全な民主政治の根幹。

政教一体政治を阿倍は日本会議を利用し、宗教カルト独裁政治を目論んでいる。
日本会議のコアな部分はもっと宗教色の強い朝鮮カルトと見ているのだが。


7. 2016年5月22日 00:10:41 : cRoYvDMi46 : Mr4CWG1XNrE[1]
ま、この本を読んだわけではないので断定的には言えないが、

このインタビューを読む限り、こいつは日本会議の悪い噂を打ち消すために書いたようだ。

産経系列扶桑社が、やらせをやったのだろう。販売戦略も兼ねて。

「愛国おじさん、おばさん」なんて言い方に虫酸が走る。

もちろん、中には本当にそれが愛国と思って活動しているオバカさんも少しはいるかもしれないが、

ほとんどは、自分の仕事や人間関係、地位維持のために活動しているはずだ。

安倍派・日本会議系ウヨクが、愛国でも何でもないことは、ちょっと頭のいい人ならすぐわかる。

たとえば今上天皇と皇太子にどんな態度をとっているのか?

米国や米軍基地に対してどんな態度をとっているのか?

TPPにどんな態度をとっているのか?

「愛国」とか「保守」とかいう言葉が、日本会議の連中に専売特許のように扱われていることが現在の日本の不幸だと思う。

そういう政治思想のエセぶりにメスが入っていない「日本会議の研究」なんて糞食らえだ。


8. 2016年5月22日 13:34:08 : 4ztgIuiKZx : yXSiRltni2U[6]
労作『日本会議の研究』を読まずにコメントされてる諸兄へ

まずお読みになってください

このいんインタビューは本を補完する形でダイヤモンドオンラインの編集長がされてます


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