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舛添を生んだのは卑しい石原都政を許した有権者 二極化・格差社会の真相
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/181510
2016年5月17日 日刊ゲンダイ 文字お越し
4選を果たして宮根誠司にインタビューされる石原慎太郎(C)日刊ゲンダイ
舛添要一・東京都知事が集中砲火を浴びている。あれだけの公私混同をやらかしたのだ。もはや表舞台から消えていただく以外の道はあり得ない。
だが、舛添氏ばかりが悪いのか。違う。
筆者はむしろ、東京都民の責任をこそ強調したい。そう、1999年から4期目途中でトンズラするまでの13年半にわたり、あの石原慎太郎氏を都知事の座に居座らせ続けた責任だ。
こと血税の着服において、彼は舛添氏の比ではなかった。やれガラパゴスだ英国マン島だと、必要もない海外“出張”を重ねては、そのたびに数千万円を費消する。高級料亭での豪遊は日常茶飯、無職のドラ息子に都の仕事を与えることまでした。
それでいて登庁は週にわずか3回程度。マスメディアも挙げて石原バンザイの翼賛体制に、行政の私物化も極まった。実態の一端はごく例外的な雑誌や政党機関紙が暴いただけで、大方は黙殺されて、都民の批判に晒されもしなかった。
筆者が独自に取材して忘れられないのは、彼が2002年に訪れた小笠原諸島で、「観光資源(海中公園地区)視察」の名目でダイビング費用を公費で支払わせた卑しさだ。「コソ泥」「卑劣と無責任に服を着せると石原になる」と幾度も書いた(拙著「東京を弄んだ男―『空疎な小皇帝』石原慎太郎」講談社文庫など)。
それでも石原氏は許され続けた。彼の存在がアメリカやその利益に連なる特権階級にとってあまりに便利だったという背景はあるにせよ、これが有権者の責任でなくて何だというのか。事の善悪をさて置けば、舛添氏や不正献金疑惑で職を追われた猪瀬直樹・前知事が使い込み合戦に精を出したくなったのは、それはそれで無理からぬことではあったのかもしれない。
さて、たまには前向きの話題に転じよう。叩きやすい相手だと鬼の首を取ったように騒ぎ立て、そうでなければ見て見ぬふりの大新聞やテレビなど、もはや攻撃する価値もない。都民が舛添氏の首を取るのは当然だけれど、それだけで終わらせたら、またぞろコソ泥の新顔が湧いてくるだけだ。
だからこの際、石原元知事の過去の行状も再検証し、あらゆる手段を尽くして償わせるべし。コソ泥に汚濁された東京都政を、ゼロからやり直させるよう仕向ける。同時に、我こそは日本の支配者だと勘違いしている安倍晋三政権の面々にもお引き取り願い、この狂い切った日本社会を、少しはまともな方向に持っていこうではないか。
斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ早大商卒業、英国・バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。『日本工業新聞』入社後、『プレジデント』編集部、『週刊文春』の記者を経て独立。弱者の視点に立ち、権力者の横暴を徹底的に批判する著作を出し続けている。消費税の逆進性を指摘する著作も多数。「機械不平等」「安心のファシズム」「戦争のできる国へ 安倍政権の正体」「ちゃんとわかる消費税」など。
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