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沖ノ鳥島
島か岩かで悩まされることになる安倍首相ー(天木直人氏)
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5th May 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
また一つ安倍首相に難問がでてきた。
沖ノ鳥島が「島か岩か」をめぐって、台湾との間で大きな外交問題になってきたからだ。
尖閣諸島や南沙問題で中国とあらそっている時に、
親日派とみられてきた台湾の漁船を拿捕し、それが日台間の感情的問題に発展しては、
さすがの安倍首相もたまらないだろう。
おまけに、写真で見るかぎり、どうみても沖ノ鳥島は島というよりも岩だ。
国連海洋法条約にも、人が居住できない岩は排他的経済水域とは見なさないという規定があるらしい。
日本側は、沖ノ鳥島はこれまで実効支配してきたことを根拠に島であることを主張しているらしいが、
はたしてどうなるのか。
沖ノ鳥島が島か岩か、大きな難問が出て来たことには間違いない。
しかし、それ以上に大きな難問がある。
そのことをきょう5月5日の毎日新聞「木語」で専門編集委員の坂東賢治氏が教えてくれている。
すなわち、「島か岩か」でフィリピンと中国が南沙諸島をめぐって領有権を争っているというのだ。
そしてフィリピンは中国を相手取り国際仲裁裁判所に提訴し、
南沙諸島に島はなく、岩しか存在しないとして、中国の南沙諸島に建設する人工島を認めないと主張している。
この事を意識して、台湾の馬英九総統は沖ノ鳥島も国際仲裁を求める考えを示したらしい。
安倍首相はジレンマに追い込まれることになる。
南沙諸島をめぐる国際仲裁裁判所の制定は6月にも下されるという。
南沙諸島は岩であるが、沖ノ鳥島は島である、というのが安倍首相の思いに違いない。
そううまく行くのか。
安倍首相は、島か岩かで悩まされることになる。
◇
木語 島を岩というワケ=坂東賢治
http://mainichi.jp/articles/20160505/ddm/003/070/050000c
毎日新聞2016年5月5日 東京朝刊
<moku−go>
「ダブルベッド二つ分」(馬英九(ばえいきゅう)総統)、「タタミ3枚」(張善政(ちょうぜんせい)行政院長)。必ずしも正確ではないが、台湾の国民党政権首脳がそろって、沖ノ鳥島の狭さを皮肉った。
同島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)で4月下旬、台湾の漁船が海上保安庁に拿捕(だほ)されたことに反発し、同島を「人が居住できない岩」と決めつけたのだ。
岩にはEEZを設定できない。日本のEEZ拡大を嫌う中国や韓国の主張と同じだが、台湾はこれまで明確な見解を示してこなかった。あえて強硬な姿勢に出た狙いをいぶかる声もある。
20日には民進党の蔡英文(さいえいぶん)氏が初の女性総統に就任する。「親中派」の馬総統が最後に難題を作り出して日台分断を図ろうとしているといった陰謀論までささやかれる。
実際には民進党も日本批判の声明に同調し「オール台湾」での抗議活動が続く。「親中」「親日」という単純な色分けでの分析は危険だが、日台だけの問題ともいえない。
台湾や中国、フィリピンなどが領有権を争う南沙諸島でも「島か岩か」の議論があるからだ。フィリピンが中国を相手取り国際仲裁裁判所に求めた仲裁手続きで、南沙諸島に島はなく、岩しか存在しないと主張しているのだ。
台湾は同諸島最大の太平島を実効支配する。しかし、フィリピンの訴えが認められれば太平島も岩と認定されかねない。馬総統は今年1月に初めて太平島を訪問し、「淡水も出る天然の島だ」と反論した。
太平島の面積は51ヘクタール。10平方メートル弱という沖ノ鳥島をあげつらうのは「太平島は違う」と強調する狙いがあるのではないか。馬総統は沖ノ鳥島について国際仲裁を求める考えも示している。南シナ海を意識しているのは確かだろう。
国連海洋法条約の規定では満潮時に水面上にあれば島で、面積は関係ない。沖ノ鳥島も立派な島といえるのだが、人が居住できない岩はEEZを有しないという別の規定もある。「島か岩か」の線引きははなはだ不明確だ。
島にはEEZや大陸棚という巨大な権利が生じ、岩には認められない。この差は大きい。「自分のものなら島、人のものは岩」と主張したくなる利害が存在するのだ。
さて6月までに下されるという国際仲裁裁の裁定がどうなるか。中国の海洋進出を抑えるため、フィリピン有利の判決を期待する声も多いが、「島か岩か」の判断に踏み込めば、沖ノ鳥島にも影響を与えかねない。人ごとではないのだ。(専門編集委員)
日本最南端の島 沖ノ鳥島はいま
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