http://www.asyura2.com/16/senkyo205/msg/303.html
Tweet |
民進党政調会長 山尾志桜里(やまお・しおり)1974年生まれで宮城県仙台市出身。東京大学法学部を99年に卒業後、2004年から07年まで東京、千葉、名古屋地方検察庁で検事として勤務。09年の衆院選で、民主党公認で愛知7区から出馬し、初当選。
民進党政調会長・山尾志桜里「原発ゼロはようやくまとまった党是です」〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160427-00000255-sasahi-pol
週刊朝日 2016年5月6−13日号より抜粋
夏の参院選挙を控え、熊本など九州で大地震が相次ぎ、再びクローズアップされる原発再稼働。田原総一朗氏が民進党の新しい“顔”となった山尾志桜里(しおり)政調会長に切り込んだ。「民進党はなんでもっと突かないのか」と──。
* * *
田原:今回の大地震で原発問題が再びクローズアップされています。九州電力の川内原発は、今回の地震でも止まることなく稼働し続け、政府は「原子力規制委員会において川内原発を停止させる必要はないと判断されている」と言っています。民進党は再稼働を当面、認めるのですか?
山尾:今、党内でまとまっているのは、再稼働の条件として、国の避難計画策定の責任を明確化するべきだということです。
田原:今の規制委は、審査基準で避難計画にはほとんど触れていません。私は個人的には、使用済み核燃料をどうするか決めないで再稼働を進めていくのは、やめるべきだと思っている。そう思いませんか。
山尾:自分の思いを言うのは簡単ですが、それぞれが思いだけを語った結果、バラバラになって政権を失っていますからね……。政調会長はいろいろな人の思いをまとめて、まとまるラインを絶対崩さない。これが仕事だと思っています。
田原:安倍政権は規制委が認めたものは全部、再稼働OKです。元検事としては、もっと厳密ですか?
山尾:厳密であるべき論で個人的には思うところはあります。ただ、幅はあるけれど、原発をなくすというところで必死にまとまっているものを崩せば、かえってゼロへの道が遠のく、という思いもあります。
田原:鹿児島県の住民が川内原発の運転差し止めを求めた仮処分申し立ての即時抗告審で福岡高裁は4月、訴えを認めませんでした。しかし、関西電力の高浜原発(福井県)の運転差し止めを求めた滋賀県の住民らの訴えを大津地裁は3月、認める決定をし、運転を停止させた。裁判所によって違う司法判断をどう考えますか。
山尾:原発というのは、ある意味、国の哲学の問題でもあると私は思っていて、それを判断する役割を司法にゆだねている状況に限界を感じるんです。国の課題を、司法に判断の重責を背負わせているというか……。
田原:本当は国が判断をしないといけない問題です。もっと言うと、今の自民党は、原発に対する責任体制がとれていないんです。自民党や政府の幹部に「誰が原発の責任者なんだ」と聞くと、もんじゅの問題は文部科学省、軽水炉は経済産業省と。いったい、じゃあ、すでに1万7千トンある使用済み核燃料はどうするんだ、どこが判断するんだと聞くと、答えられない。そこの無責任体制をなんで民進党はもっと突かないんだろう。
山尾:正直申し上げると、私たち本当に政権時代に3.11で福島を体験して、原発30年代ゼロっていうのをやっとこさ決めたのです。
田原:民主党は原発問題はこれまで党内で意見が割れてきましたが、どうですか。野田政権末期の12年9月、30年代末までに原発の稼働をやめるという閣議決定をすると宣言したのに、結局はできなかった。
山尾:その質問に直接答えているかわかりませんが、あのとき見ていて無残だったのは、原発ゼロの時期をいつにするか、再稼働を一切認めないかどうかなど、考え方の違いで党内がバラバラになってしまったこと。一方、自民党はとにかく沈黙することで一枚岩にまとまっていた。そして、選挙は沈黙の一枚岩が勝った。
田原:山尾さんは政調会長として次の参院選挙で、党内をまとめられますか。
山尾:それが自分の職責です。私たちは惨敗したあの経験が骨身にしみていますから、まとまると思っています。30年代に原発をゼロにするというのは私たちの党是で、これは決まったライン。ぶれさせないことがすごく大事です。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK205掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。