http://www.asyura2.com/16/senkyo205/msg/179.html
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衆院北海道5区補選の最大の成果は民進党支持者、無党派層に共産党アレルギーがないことがわかったこと
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/d8e5cfe34cef82a7ab61d736c9f1b8b5
2016年04月25日 Everyone says I love you !
イケマキをここでこのまま終わらせるのはもったいない。
安倍政権は民進党、共産党、社民党、生活の野党共闘、特に野党第一党の民進党と第二党の共産党が連携し始めたことを非常に恐れ、安倍首相自ら民共合作などと言って猛批判しました。
2016年4月24日に行われた衆院北海道5区の補欠選挙でも、菅官房長官が北海道で10日に選挙演説をしたのですが、危機感あらわに
「共産党の綱領には日米安保条約破棄、自衛隊の解散がある。こうした政党と民進党が一緒になって候補者を擁立している」
と、猛烈な反共攻撃を繰り返しました。
しかし、共同通信や北海道新聞の出口調査を見ると、無党派層の7割が市民連合・野党共闘の池田まきさんに投票しており、自民党・公明党・日本のこころがどうこう・新党大地の和田義明氏に投票したのは3割とダブルスコア以上の大差になっています。
これには安倍親衛隊のフジサンケイグループもあわてたらしく、産経が「安倍首相も危機感露わ」、夕刊フジが「無党派層7割が『野党統一候補』投票の衝撃」と伝えています。
小泉氏が投票所近くで集会をしては人を集め、「このまま期日前投票に行ってください」と呼びかけた戦法は効果的だった。
また、心配された民進党支持者もなんと95・5%が池田まきさんに投票。
反共攻撃で民進党内部の分裂を図ろうとした安倍政権や保守ジャーナリズムの狙いは見事に外れ、選挙最終盤には共産党との連携をあれほど嫌っていた前原誠司元民主党代表や細野豪志前政調会長らが、なんと共産党の小池晃書記局長や穀田恵二国対委員長と同じ選挙カーで選挙演説をするという、前代未聞の「事件」が起こりました。
さすがの前原氏や細野氏も、このまま北海道の野党共闘に参加しないでは、民進党支持者から強烈な突き上げを食らうと考えての行動に違いありません(というか、何をしているんだと支持者に怒られて、おっとり刀で駆け付けたのでしょう)。
衆院北海道5区補選 野党共同街頭演説
札幌野党共同街宣。私は「これは事件だ。前原さんと私が一緒の街宣車に乗っている。立憲主義を否定する安倍政治を倒さなければならないからだ」
— 小池晃 (@koike_akira) 2016年4月23日
前原誠司さんは「共産党の方と一緒に演説するのは初めてだ。独裁政治を倒すためには、野党が力をあわせるのは当たり前ではないか」
池田まきさん勝利へ!
そして、結果も敗れたとはいえ、もともと全くの無名で北海道の人でもない池田まきさんが、自衛隊基地が二つあるという保守の強い選挙区で、元衆院議長の町村信孝氏の弔い合戦だとして過去8戦して7勝の(民主党政権誕生の時だけ負けた)町村票を固めた和田氏を追い詰めたのですから、民進党内部と無党派層を揺さぶろうという反共攻撃はあまり効果がないということがわかりました。
(池田候補は和田候補に1万2000票差余り差をつけられたのですが、自衛隊基地のある千歳市で1万1100票、恵庭市で6400票の差をつけられたのが敗因。あとの地区ではほとんど勝っている。なんでこんなところで立候補したの?)
これが今後の野党共闘にとって最大の成果でしょう。
もちろん、野党共闘・市民派の池田さんが勝つのと負けるのとでは天地の違いがあります。
特にイケマキは、見た目も人柄も大衆性のある大変良い候補でした。彼女の人生には多くの人が応援したくなる「ストーリー」がありました。これほどの候補を全国各地でそう多く擁立できるとは思えませんので、その点は不安なところです。
ただ、おおさか維新の会の片山虎之助共同代表が「大変良いタイミングの地震」と言いましたが、熊本地震がなく、あのままTPP協定の審議を国会でやっていたのと比較すると、熊本地震対策を一生懸命やっていますとアピールし続けている安倍政権に、天災が有利に働いた面も否定できません。
その結果、一時は和田氏に並びかけた池田さんが、最終盤でやや突き放された感があり、和田氏との差は1万票以上開き、前回の選挙での民主・共産両候補の票を足した数より増やすことはできず、僅差とも言えなくなりました。
しかし、野党共闘はまだ始まったばかり。今回は緒戦です。
民進党と共産党が協力しても票は減らない、そのまま足し算になるということが確かめられたのが大きいのです。
野党共闘の流れはもう止まらないでしょう。
これはやっぱりイケマキじゃなかったら実現しなかったんじゃないかな。
お疲れ様でした。必ずどこかでまたお目にかかれると楽しみにしています。
衆院北海道5区補選。市民・野党共闘候補、池田まきさん、頑張れ!日本の未来がかかっている選挙!
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/7e0a8a476660cc8ff90b100f7b7ba21a
・
追伸
あと、民主党を裏切って自民党に走った鈴木宗男・貴子親子の新党大地が、事実上支持率ゼロになったのは象徴的な快事でした。
地元関西の京都3区補選で、民進党候補に6万5000対2万というトリプルスコア以上でボロ負けしたおおさか維新といい、
「与党にすり寄る悪ユ党は必ず滅びる」
と言いたいですね。
地域政党である新党大地は、全盛時には北海道では共産党より得票していました。それが今やコンマゼロ以下。
自民と公明の支持者を合わせると民進・共産を合わせた倍なのに、これが13万対12万になったわけで、アベちゃんがビビったのも無理はない。
各マスコミが熊本地震で衆参ダブル選挙は遠のいたと記事を書いています。
しかし夕刊フジも書いていますが、衆院ダブル選挙、私は「あり」と思っています。
5月になれば熊本地震への注目も今よりはかなり落ちるでしょう。
消費税増税凍結、衆議院解散、衆参ダブル選挙はまだ大いにあり得ます。
なくなったとしたら、それは衆議院を解散するとかえって議席が減るかもしれないと思うからであり、その点でもイケマキ効果があったと言えるでしょう。
無党派層7割、池田氏に 和田氏は自公支持層で手堅く
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO00046170V20C16A4000000/
2016/4/25 2:13 日本経済新聞
24日投開票の衆院北海道5区補欠選挙で共同通信社が実施した出口調査によると、自民党新人の和田義明氏が自民支持層の87.2%、公明支持層の89.0%を固めた。野党統一候補で無所属新人の池田真紀氏も民進支持層の95.5%、共産支持層の97.9%の票を得ており、両候補とも支持層を手堅くまとめた。
「支持政党なし」の無党派層は、73.0%が池田氏に投票した。
最も重視した政策を聞いたところ「景気・雇用」を挙げた人の78.0%は和田氏に投票した。「憲法改正の是非」とした人の84.7%、「安全保障問題」とした人の60.7%は池田氏を選んだ。一方、「年金・医療など社会保障」と答えた人は、和田氏が48.0%、池田氏が52.0%と回答が割れた。
年代別では20代〜40代で和田氏、50代〜70歳以上で池田氏が優勢。和田氏は2014年の前回衆院選の際、義父で昨年6月に死去した町村信孝前衆院議長に投票した人の78.7%を獲得した。〔共同〕
和田氏、20〜40代の支持厚く 出口調査、無党派層は3割
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0263188.html
04/25 02:00、04/25 02:04 更新 北海道新聞
衆院道5区補欠選挙で、北海道新聞社は24日、選挙区内30カ所の投票所で投票を終えた有権者1800人を対象に出口調査を行った。自民党公認で公明党などが推薦する新人和田義明氏は、自民党、公明党支持層の大半を固めたことが当選につながった。民進党や共産党など野党4党が推薦する無所属の新人池田真紀氏は民進党、共産党の大半を固めたものの、支持に広がりを欠いた。
和田氏は、自民党の支持層の8割以上を取り込んだ。公明党の支持層も9割固めた。無党派層からの支持は3割にとどまった。前回2014年の衆院選で故町村信孝前衆院議長に投票した人の8割から支持を得た。
池田氏は、民進党支持層と、共産党支持層の9割以上を固めた。無党派層からも7割の支持を得たが、当選には及ばなかった。
世代別の支持では、和田氏は20〜40代で、池田氏は50代以上でそれぞれ優位だった。職業別は和田氏は「民間企業従事者」「自営業」などで、池田氏は「公務員・団体職員」「契約派遣・アルバイト」などで上回った。
今回の補選で最も重視した課題や政策は、「社会保障」24・9%、「景気・雇用」19・4%、「安全保障問題」10・9%の順に多かった。
5区補選 出口調査では
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160424/3594441.html
04月24日 22時22分 NHK
NHKは北海道5区の16の投票所で、投票を終えた有権者1725人を対象に出口調査を行い、およそ75%にあたる1299人から回答を得ました。
一方、23日までに有権者のおよそ16%が期日前投票を済ませていますが、これらの方々は調査の対象にはなっていません。
【支持政党別の投票動向】
政党支持率は、自民党が44%、民進党が20%、公明党が5%、共産党が5%などとなりました。
支持する政党のないいわゆる無党派層は24%でした。
和田氏は、自民党支持層の90%余りを固めたほか、推薦を受けた公明党の支持層からも90%台前半の支持を得ました。
また、無党派層では30%余りの支持を集めました。
これに対して池田氏は、推薦を受けた民進党支持層から90%台後半の支持を得たほか、共産党支持層からも100%近い支持を得ました。
また、無党派層からは70%近くの支持を集めました。
【政権運営の評価】
政府・与党のいまの政権運営について尋ねたところ、「評価する」は47%、「評価しない」は53%と、「評価しない」が多くなりました。
「評価する」と答えた人のうちおよそ90%が和田氏に投票したと答えました。
一方、「評価しない」と答えた人のうちおよそ80%が池田氏に投票したと答えました。
【安保法の評価】
去年9月に成立し、先月施行された安全保障関連法の評価を尋ねたところ、「評価する」は48%、「評価しない」は52%となり、「評価しない」が上回りました。
「評価する」と答えた人のうち80%余りが和田氏に投票したと答えました。
「評価しない」と答えた人では80%近くが池田氏に投票したと答えました。
【重視した政策課題】
投票先を決める際にもっとも重視した政策課題を4つの選択肢で尋ねました。
「景気対策」が54%でもっとも多く、次いで「安全保障」が27%、「子育て支援」が16%、「TPP」が3%でした。
「景気対策」と答えた人のおよそ70%が和田氏に投票したと答えました。
一方、「安全保障」と答えた人のうち60%余りが池田氏に投票したと答えました。
「子育て支援」と答えた人のうち70%余りが池田氏に投票したと答えました。
「TPP」と答えた人のうちおよそ70%が池田氏に投票したとしています。
【年代別の投票動向】
年代別にみますと、和田氏は30代で60%余りの支持を得たほか、60代をのぞくすべての年代で池田氏を上回っています。
一方、池田氏は60代で50%余りの支持を得ました。
【男女別の投票動向】
男女別では、和田氏が男性・女性ともに池田氏を上回る支持を集めました。
【衆院ダブル補選】北海道5区勝利も安倍首相は危機感露わ「相当引き締めねば…」「民進、共産がこんなにずぶずぶの関係とは…」
http://www.sankei.com/politics/news/160425/plt1604250011-n1.html
2016.4.25 09:30 産経新聞
「今後、相当引き締めていかないといけない」
安倍晋三首相は24日夜、改めて周囲にこう決意を示した。与党候補対野党統一候補の対決という構図となった衆院北海道5区の補欠選挙は、ひとまず与党候補が勝利した。
「(旧民主党時代も含め)民進党と共産党がこんなにずぶずぶの関係となった選挙は初めてだ。民進党はどうかしている」
安倍首相は選挙中、こうあきれてもいた。今回、与党はその破れかぶれにも見える「民共合作」戦術を打ち破ったにもかかわらず、夏の参院選に向けて不安材料が浮上したのだ。
それは、共同通信の出口調査によると、支持政党を持たない無党派層の実に73%が自民、公明両党が推した和田義明氏ではなく、野党候補である無所属の池田真紀氏に投票したことだ。
「どうしてこんなことになってしまったのか」
政府高官はこう感想を述べ、衝撃を隠さない。安倍政権の熊本地震対応が国民の多くの支持を受けている中で、無党派票が逃げていったのは、失言や醜聞をはじめとする自民党内の「ゆるみ」が影響しているとみられる。
政府・与党は、5月に安倍首相が議長として主催する主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)や、それに合わせてオバマ米大統領が被爆地の広島を訪れる見通しになったことは、政権浮揚の一助とはなるとみているものの、それほど大きな効果は期待していない。
平成28年度補正予算案の早期提出など、打てる手はすべて打つにしろ、楽観できる情勢にはない。このままでは、自民党の党是であり、安倍政権の一大目標である憲法改正に向け、是が非でも勝ちたい「正念場」である参院選への不安が払拭できないことになる。
北海道5区補選は安倍首相にとって、野党共闘の限界を露呈させることに成功した点で、参院選での野党の連携にくさびを打つという意義はあった。
だが、同時に無党派層による「風」は容易には得られず、むしろ対処を誤ると「逆風」が吹きかねない厳しい現実も見せつけた選挙だった。
(阿比留瑠比)
衆参W選再浮上? 無党派層7割が「野党統一候補」投票の衝撃 北海道5区補選
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20160425/plt1604251700003-n1.htm
2016.04.25 夕刊フジ
衆院補選辛勝で決断を迫られる安倍晋三首相
衆院北海道5区補選 開票終了
与野党激突の衆院北海道5区補選は24日投開票され、自民党新人の和田義明氏(44)が、無所属の野党統一候補、池田真紀氏(43)を破って初当選した。町村信孝元衆院議長の「弔い合戦」ながら接戦に持ち込まれ、無党派層の反応も厳しかったことで、安倍晋三首相の参院選戦略も再検討されそうだ。熊本地震で見送り濃厚とみられた、衆参同日選が再浮上する可能性もあるのか。
「今後、相当引き締めていかないといけない」
安倍首相は24日夜、周囲にこう語ったという。注目の北海道5区補選は、与党候補が辛勝したが、民進党と共産党が連携する「民共勢力」の力を感じさせたうえ、「無党派層の動向」という気になるデータが出た。
報道各社の出口調査で、無党派層の7割前後が「野党統一候補」に投票していたのだ。自民党議員の失言や醜聞などの「緩み」、農業王国・北海道が打撃を受けそうなTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への「不信感」が影響したとみられるが、夏の参院選を前に衝撃的な結果といえる。
政府・与党としては、熊本地震の復旧に向けた数千億円規模の2016年度補正予算を早期成立させ、安倍首相が議長となる5月の伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)で存在感を発揮する予定。オバマ米大統領の被爆地・広島訪問もプラス材料だが、政権浮揚の起爆剤になるかは不透明だ。
熊本地震を受けて、政府・与党内では「復旧に全力を尽くすべきで、同時(選)である、ないという判断は先でいい」(自民党の二階俊博総務会長)などと同日選見送り論が強まっていたが、「野党共闘」を分断するには衆参同日選は極めて有効とされる。
政治評論家の浅川博忠氏は「参院選単独では32ある1人区で野党共闘が進み、与党には不利になる。だが、熊本地震の復興も進まないうちに衆院解散は難しい。安倍首相は『景気回復』『地方格差の是正』というインパクトある政策を打ち出すしかないだろう。『政治は庶民のためにある』という王道で戦うしかない」と語っている。
読売テレビは安倍首相と橋下前市長の大のお友達です。
補選で自民勝利…W選は? 政治部長が解説
http://www.ytv.co.jp/press/mainnews/TI20207371.html
・
24日、衆議院北海道5区と京都3区の補欠選挙の投開票が行われ、北海道5区では、自民党公認の和田義明さんが当選、京都3区では、自民党が“不戦敗”を決める中、民進党の前職・泉健太さんが当選した。今回の選挙結果をうけて焦点の衆参ダブル選挙はどうなるのか、政治部の伊佐治部長に聞く。
安倍政権が描いてきたとみられる1つのシナリオは、まず24日の補欠選挙で野党連合に確実に勝つ、そして来月の伊勢志摩サミットで世界をリードする安倍外交をアピールし、検討している来年4月の消費増税の先送りを決めた上で、参院選、あるいは、ダブル選挙に踏み切るというシナリオだ。
ところが、そのシナリオが大きく狂った。まず熊本地震の発生。「被災者を助けることが最優先で、選挙をやっている場合ではない」と、ダブル選挙は困難との見方が広がった。実際、熊本地方では依然として活発な地震活動が続いている。
安倍首相は、「激甚災害」に指定して補正予算案の成立など全力を尽くす構えだが、復旧の見通しはたっていない。
また、勝ったとはいえ、今回の補選がこんなに接戦になったことも誤算の1つで、野党の連携は手ごわいことがわかった。
NNNの当日の出口調査でも、今回、いわゆる無党派票の7割近くが野党候補に流れたとみられる。ダブル選挙にして投票率が上がったら、こうした票が一層増える可能性も出ている。
しかし、ダブル選挙が見送りになるとは言い切れない。そもそも夏の参院選を絶対に勝つことが安倍首相の今年の至上命題。なぜそんなに力を入れるかというと、この20年をふり返っても、自民党が大敗した例が2つある。1つは橋本政権。本格内閣として長期政権の見方もあったが、経済運営などの失敗から大負けして退陣に追い込まれた。もう1つは、記憶にも新しい安倍第1次政権。閣僚のスキャンダルなどが響いた。
参院選は、自民党のおごりが目立つと、おきゅうをすえてやれという有権者の思いが働き、大敗につながる例が多い。用心深い安倍首相としては、9年前の二の舞を避けるために、どんな手段もとるという中からダブル選挙が浮上していた。
今回の結果を見ても、風に影響されやすい参院選の不安は消えたとはいえない。そうすると、まだダブル選はあり得るとの見方をすることもできる。
このところ追い込まれた感があった安倍首相だが、今回の勝利で改めてフリーハンド、解散権を握り直したとの見方がある。
30年前の中曽根政権下のダブル選挙は『死んだふり解散』といわれ、誰もが「なくなった」と思った時にサプライズでやったから効果も大きかった。
与党幹部からは、「参院選を勝たせたいからダブル選をやるのは大義名分にならない」と強いけん制もあるが、安倍首相は情勢をにらみながら、最終的な判断を探るとみられる。
熊本地震の復旧がどこまで進むかが1つの鍵となりそうだ。(読売テレビ 04/26 00:50)
民共協力をけん制=北海道5区で演説−菅官房長官
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016041000136&g=pol
2016/04/10-18:08 時事通信
菅義偉官房長官は10日午後、衆院補選(12日告示、24日投開票)が行われる北海道5区の札幌市厚別区と江別市で街頭演説を行い、安全保障関連法廃止を訴えて同補選で共闘する民進、共産両党をけん制した。
菅氏は「共産党の綱領には日米安保条約破棄、自衛隊の解散がある。こうした政党と民進党が一緒になって候補者を擁立している」と指摘。北朝鮮による核実験やミサイル発射に触れ、「日本を取り巻く安全保障環境をとくと考えてほしい。国民の生命と平和な暮らしを守るのが政権の仕事だ」と強調した。
一方、自民党の谷垣禎一幹事長は10日、仙台市で講演し、民共両党の選挙協力について「岡田克也民進党代表が長い目で見て自民党と対抗し、日本の政治を建設的なところに持って行こうと言うなら、あまりにも視野が狭い」と批判した。
善戦じゃダメなのだ 衆院補選・野党共闘「惜敗」の絶望
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/180218
2016年4月25日 日刊ゲンダイ
追い詰めはしたが…(当選した和田義明氏=左、敗れた池田真紀氏)/(C)日刊ゲンダイ
24日、投開票された衆院の2つの補欠選挙は、自民が北海道5区で勝ち、民進が京都3区で勝利という結果に終わった。
もともとは両選挙区とも自民の議席だったことを考えれば、自民が議席を1つ減らしたわけで、自民敗北だ。しかし、よくよく見れば、なんのことはない、自民の故町村信孝前衆院議長の議席は娘婿に“世襲”され、結局、妻の妊娠中に不倫したゲス議員1人が消えただけだ。特に、北海道5区は選挙期間中、自民の和田義明氏(44)が野党統一の池田真紀氏(43)に一時、逆転を許し、安倍政権に大打撃を与える可能性が注目されただけに、終わってみれば「大山鳴動してネズミ一匹」という印象を持った人が少なくないのではないか。
「北海道では告示前後、野党の池田さんが先行するデータもあって、与党陣営は相当焦っていました。それが中盤以降、自民の和田さんが巻き返した。
公明・創価学会が参院選の選挙区候補のバーター支援を受けるため、補選で和田さんのためにフル回転したことが一因です。そして最も大きかったのが熊本地震。あれで選挙のムードがガラリと変わった。争点に挙がっていた福祉や保育園問題が吹っ飛んだだけでなく、『災害対応に取り組んでいる政府にケチをつけるのか』と言われかねず、野党側が政権批判をしにくくなってしまったのです」(地元マスコミ関係者)
■投票開始日に「震災補正予算」指示の大仰
おおさか維新の会の片山虎之助共同代表の不謹慎な発言にあったように、安倍政権も“タイミングのいい地震”を政治利用しまくった。
災害時、予算と権限を持っている政府は強い。安倍首相は23日、ようやく被災地の熊本県に入ったかと思ったら、一通りの視察が終わるやいなや、「激甚災害指定」と「補正予算編成」に言及。防災服姿で「一日も早い被災者の生活再建へ政府一丸で取り組む」と意気込んでいた。それまでモタモタしていたくせに、毎度の“決断するリーダー”をアピールしたのは、補選の最終日を意識したパフォーマンスでもあったのは想像に難くない。視察翌日の24日、安倍首相はさっそく補正予算の今国会中成立を指示した。赤字国債も増発して数千億円規模になる見込みだ。
補正予算は自民党選挙マシンのゼネコンに対して、「復興に関わりたければ選挙ヨロシク」という側面もあるだろう。実際、自民党は北海道5区の選挙でゼネコンをフル稼働させていた。菅官房長官が札幌入りした際には、東京から大手建設会社の首脳クラスが、わざわざ札幌に飛び、企業団体向けの決起集会に出席。1000人の会場に1200人が集まったという。
「最終盤の和田さんの街頭演説に小泉進次郎衆院議員が応援に入った際も、動員とみられるユニホーム姿の建設会社員がいました。上が推薦を決めても末端がその通り投票するような時代ではありませんが、国会議員は延べ100人以上、北海道へ来たといいますし、敗北の可能性があっただけに、自民党はガチガチの組織選挙を徹底してやっていました」(現地で取材していたジャーナリストの横田一氏)
震災利用と企業団体の締め上げ。自民が自民らしい卑しい選挙戦を繰り広げて辛くも逃げ切った、というのが今度の結果だった。
それでも野党は粛々と共闘を深めるべし
防災服姿で被災地視察(C)日刊ゲンダイ
北海道5区の選挙結果は、参院選に向け共闘を加速させている野党にとっては、悔やみきれないほど残念な現実だ。
野党統一候補だった池田は中卒、シングルマザー、生活保護というドン底から、一念発起して北海道大学の大学院にまで進んだ苦労人でタマもよかった。共産党が独自候補を降ろしたことで、自公をビビらせ、大接戦に持ち込めた。野党としては、民進、共産、社民、生活の4党が統一候補を立てて戦うモデルケースとして是が非でも勝利し、参院選に弾みをつけたいところだった。
勝っていれば、俄然、野党共闘が盛り上がり、有権者の期待も高まっただろう。逆に、今回野党が負けたことで、共闘への期待感は萎んでしまいかねない。
野党各党は今後、敗因分析をすることになるが、生活の党の小沢一郎代表が「共闘が十分でなく、安倍政権に代わり得る選択肢になっていないと国民に映った可能性がある」との談話を出していた。その視点は重要だ。政治評論家の野上忠興氏もこう言う。
「野党は悔しいでしょうが、落胆することはない。町村さんの弔い選挙という自民党が圧倒的に強いはずの選挙で、野党はここまで接戦に持ち込んだ。やり方次第で安倍1強を苦しめることができる。1歩後退した後に2歩進めるべく、むしろ野党は粛々と共闘を深めるべきです」
■日本人気質を見越した世論懐柔
確かに地震発生まで、安倍自民は追い込まれていた。
京都3区補選はゲス不倫のスキャンダルが原因だったし、甘利前経済再生相の口利き賄賂疑惑は特捜が事件として着手した。チンピラ議員による失言・暴言も枚挙にいとまがなく、政権の待機児童問題を軽視する対応に女性の怒りが爆発。今月に入っても、TPPの黒塗り文書や西川元農相の暴露本騒動など、不祥事が山ほどあった。5月に発表される1〜3月期のGDPもマイナスが予想され、経済もガタガタだ。
安倍政権を追い詰めるこれほどのチャンスはなかったのだが、それでも野党は勝てなかった。
自民が逃げ切れたのは、長年培った組織選挙の盤石さや震災利用が背景にあったが、それに有権者がコロリとだまされてしまうことも問題だ。
「どうも日本人は情緒的で流されやすい。安倍政権はそうした日本人気質を見越した世論懐柔の戦略がうまかったということでしょう」(野上忠興氏=前出)
「勝利は勝利」と今後、安倍首相は、今まで以上に政権運営に自信を強めるだろう。負けていれば難しくなっていた衆参ダブル選挙も、その可能性が残った。
「ダブルに踏み切る怖さはこれまでと変わらないとは思いますが、判断は今後の環境次第でしょう。外交や1億総活躍プランなどに対する世論の支持を見て、悲願の憲法改正のため、参院で3分の2の勢力をどうしたら取れるのか見極めることになる」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
憲法を踏みにじる暴力政権が、この先も我が物顔でますますのさばる理不尽。このままでは暗黒国家になってしまうという恐怖と危惧を抱いている国民は、絶望的な気持ちにならざるを得ない。
だが、諦めてしまっては、さらに安倍首相を付け上がらせるだけということも、また事実である。
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