http://www.asyura2.com/16/senkyo205/msg/122.html
Tweet |
北海道5区補欠選挙について 選挙総括こそ、あいまいにしてもらいたくない
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-2003.html
2016/04/25 11:58 弁護士 猪野 亨のブログ
昨日、行われた北海道5区補欠選挙では、残念ながら池田真紀候補は敗れ、町村氏後継の世継ぎ候補が当選となりました。
投票率57.54%
和田義明 135,842
池田真紀 123,517
非常に残念な結果です。もともと町村信孝という自民党の「大物」であり(要は、昔でいう自民党の利益誘導型政治のボス、世襲一族)、自衛隊基地を抱える保守地盤です。
野党共闘がここまで追い詰めたという論評がネット上では多く見られます。
しかし、本当にそうでしょうか。
何故、当選させることができなかったのかという総括こそ重要でしょう。
これは、野党共闘が重要なのか、野党候補の一本化なのかという問題です。
京都3区では、共産党が自主的に候補者を下げました。共闘ではありません。京都の民進党及び泉健太候補は、最初から共闘拒否の姿勢であって、協議という形にすらなりませんでした。京都といえば、従来から民進党(旧民主党)と共産党は激突していますし、前原誠司氏のお膝元でもありますから、協議ができる関係にもありませんでした。
それでも共産党は候補を引き下げました。私はこれこそ共産党の英断だと思っています。
京都3区では、共産党支持層の実に80.8%が民進党公認の泉健太候補に投票しています(共同通信などが実施した出口調査による)。
一方、北海道5区補欠選挙で盛り上がっていたのは、ネットの中だけではなかったでしょうか。
多くの有権者はネットの情報では左右されません。
ネットだけを見ていると、例えば、田母神氏が東京都知事選では当選とまではいかないまでも大量得票するのか…と思いきや最下位というような具合です。
自分たちのモチベーションを上げるのには役だったとしても、それ以上のものではありません。
しかも、重要なことは、「野党共闘」という言葉の独り歩きです。
今回の総括的なコメント(ツイッターなどですが)では、野党共闘の効果が実証された、民進党に共産党が加われば民進党の従来の票が逃げる、しかし、そのようにはならなかったではないかというものです。
民進票+共産票の結果が出たというものですが、その論調は明らかにずれています。
京都3区の例をみても、共闘がなくても共産票が従来の民進票に上積みされています。
問題なのは、最初から基礎票において劣勢な選挙区で、民進票+共産票の効果が得られるかどうか、これが得られなければ単純な足し算において負けます。
その際、従来の民進票+共産以外の保守票(あくまで保守票です。それ以外の層は既に投票してくれるそうです。)を取り込めるのかどうかが問われているのです。
決して、従来の民進票が逃げるというだけの問題ではありません。
単純な足し算であれば、例えば、民進党側が池田真紀候補を降ろし、共産党の橋本美香候補を無所属(党籍も抜けることが前提)で擁立しても同じ結果は絶対に得られないことを見ても明らかでしょう。共産党色が強く出ることは、保守票の離反を招く、そういう現実をどのように考えるのか、ということを戦略上において、全く無視していることが大問題です。
特に、これは共産党の姿勢が問われています。
共産党は、安保関連法廃止という一点で共闘と言いながら、最後まで、池田氏が民主党(当時)会派に入ることに対して、非難していました。
無所属を貫けというのは、共産党の傲慢以外なにものでありません。
共産党に一方的に候補を降ろせというのは失礼だなどという意見もありましたが、それならば京都3区で一方的に候補を降ろしたことの説明ができますか。
できるはずもないのです。
そこに露骨な共産党の党利党略があり、自分の候補として担ぎ上げ、それによって党勢拡大を目論んでいたということが、京都3区と比較してみても明らかになったということです。
保守系の泉健太氏よりも、池田真紀氏の方が共産党に親和性が大きいにもかかわらず、対応が全く逆という矛盾もさらけ出しました。
「北海道5区補選 行き場がなくなる共産党 だったら自前で闘ったら?」
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-1854.html
・
最後には行き場を失った共産党は、友好団体である道労連(北海道労働組合総連合)からも、共産党に対し、池田氏の民主党会派入りを認めよという声明まで出されました。
大衆運動を日常的に行っている労組だからこその柔軟姿勢です。もしかすると行き場を失った共産党からそのような声明を出してくれるよう裏からの打診があったのかもしれません。
いずれにしても共産党の大失態です。
選挙が始まっても、応援には約束に反して「日本共産党」の文字の入ったメガフォンで応援するということまでしていました。
「「政党色出さないはずなのに…」 ついつい露呈し、候補陣営から注意された政党とは」(産経新聞2016年4月13日)
http://www.sankei.com/politics/news/160412/plt1604120046-n1.html
・
共産党が前面に出れば出るほど、自民党、公明党は、「反共産」という宣伝をしやすくなりました。少なくない有権者には、そのように映ったからに他なりません。
共闘が成立し、選挙が終わるまでは私は、この問題には封印しました。「共闘」という形で決着した以上、少なくとも選挙が終わるまでは、それを尊重すべきだからです。
しかし、やはり結果は出なかったのです。
それを共産党は善戦したなどと評価しています。
共産党の評価はいつも金太郎アメです。どの選挙でも「善戦」以外ありません。
「共闘」の効果ではなく、自民党政治への批判がいかに大きいかを示した選挙です。
しかし、政党の側が「善戦」などと総括するようであれば、いつまでたっても万年野党です。
相互批判をタブー視せず、冷静な選挙総括を求めます。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK205掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。