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2016年04月25日
池田真紀の善戦が目立つ選挙だった。結果は、保守地盤を引き継いだ、地盤看板カバンの「三バン」に「弔い合戦」の和田義明が当選したが、補選は補選、本選なら充分に「野党共闘」の成果が期待できる実験的選挙だったと言える。岡田も志位も、実感しているだろう。安富氏がTwitterで語っていたが、「共闘の成果を岡田は確認したに違いない。」
投票率が57.54%では、池田に勝利の目はなかった。筆者は65%くらいの有権者の盛り上がりを期待したが、北海道5区の有権者は、それ程燃えてはいなかったようである。ネットでは、ムサシがどうのこうのと言っているが、投票率次第では、池田が勝ったわけだから、あまり、不正選挙云々を元凶に上げるのは、妥当ではないだろう。保守の固定票と三バンを持ってしても、この程度しか勝てない自民党の和田候補こそが、心胆寒からしめたわけで、池田真紀には、必ず近々行われる「解散総選挙」に向けた、準備に着手すべきだ。本選では、必ず勝てる。
池田陣営にミスがあったとすれば、民主党を安倍に売った野田佳彦を応援に呼んだこと、そして、小沢一郎を袖にした点がミスだ。小沢は1万票集め、5千票減らすので、+5千票。野田は単純に5千票減らしたので、総計1万票の票を失った。選挙結果も、1万2千票差、野田と小沢を入れ替えれば逆転していた可能性すらある。しかし、シールズの奥田愛基ではないが、「当初ダブルスコアで負けると言われていた情勢から、ここまでもってこられたのはみんなが動いたからです。何もやらなければ京都のように投票率が上がらず自民党は開票1分を待たずして当確だったでしょう。無党派の7割の支持を得て、野党共闘しても民主支持層も離れなかった」と云うことだ。
マスメデァによっては、「野党共闘」の見直し必至などと書きたてるところも出てくるだろうが、冗談ではない。地盤看板カバンでWスコアーとふんぞり返っていた自民党の和田候補が、揉み手をするところまで追い込んだ池田真紀の人材は貴重だ。正直、アベノミクスに更に期待すると考えている有権者の多い選挙区だけに、先週の政府日銀の為替介入による、円安株高演出は、有権者に幻想を与えてしまったのだろう。今週からは、為替介入も撤退を余儀なくされるんで、東京市場は円株共に注意すべき状況になるだろう。伊勢志摩サミットモード、つまり、国際連携方向への調整段階に入る。
■衆議院北海道5区補欠選挙の開票結果
・和田義明(自民・新)当選、13万5842票。
・池田真紀(無所属・新) 12万3517票。
★筆者コメント:その差は1万2千票あまり。地盤看板カバンに弔いつきで、この和田自民の得票数は、体たらくと言える補選の結果だ。
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