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いまの政党、政治家では国民を救えない
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24Apr2016 天木直人の公式ブログ
熊本大地震が起きて一週間余りがたったが、被災民の難民状態はほとんど手づかずだ。
だからといって、安倍自公政権の無能さを批判しても始まらない。
そんなことをしても被災民の苦痛には何のためにもならない。
野党が政権をとればもっと混乱するだろう。
東日本大震災の時もそうだった。
民主党政権では国民は救えず、安倍自民党に代っても、状況は変わらなかった。
これを要するに、いまの政党・政治家の発想では国民を救う事は出来ないということだ。
どうすればいいか。
真っ先に被災民の難民状態をなくすことだ。
具体的には、被災民を安全な場所に疎開させ、まともな住まいを与え、寝食を保証する。
それをすべて国の負担で迅速に行う。
そうした後で、国家総動員で行方不明の犠牲者救済、発掘と、破壊された国土の復旧に努める。
それには莫大な予算と人手が要る。
しかし、それを国民のさらなる負担で行うのではなく、不必要な国防予算や行政の無駄遣いや、国会議員、公務員の経費削減で行うのだ。
熊本を激甚被災指定にすればいいのではない。
ましてや国民の目を意識した与野党の政局がらみの攻防ではない。
北海道補選はもとより、参院までも延期して、救済・復興に専念することだ。
サミットの外遊の取りやめはもちろん、サミットを延期してまでも、救済・復興に専念するのだ。
そうすることに、国民も他国も、理解を示さないはずはない。
これこそが私の言う、与野党を超えた緊急非常事態内閣宣言である。
未曽有の大災害に対応するにはこれしかない。
そして、これは、官僚依存の既存の政党・政治家の発想からは絶対に生まれて来ない。
今度の熊本大地震からの復興も、あの3・11からの復興と同様、長い年数をへていずれ解決されるだろう。
しかし、それは政治の功績ではない。
被災民の受忍であり、大災害の風化による解決でしかない。
それを繰り返してはいけない。
これまでの政治とはまったく違った新しい政治をつくりだすことこそ、災いを転じて福となす唯一の道である(了)
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